ゆずを長持ちさせる加工方法とは
ゆずに限らず、食材が傷んでカビが生えたり腐敗したりする理由は細菌や微生物の増殖によるものです。ほとんどの食材には水分が含まれていて、その水分が微生物増殖の原因になります。食材を「砂糖」や「塩」「はちみつ」に漬け込み加工することで、食材の水分が砂糖や塩、はちみつに流れ出て微生物の増殖を防げます。そのため、砂糖漬けや塩漬け、はちみつ漬けに加工をすると、食材をおいしく長持ちさせられるのです。
ゆずの保存(保管)加工方法①~⑤
①ゆずジャム
ゆずを大量消費したいときに簡単なのが、ゆずジャムを作ることです。ゆずの果汁を絞り皮と果肉に分け、皮と果汁(絞り汁)を砂糖で煮詰めていくだけで、簡単においしく作れます。煮詰めすぎてしまうと苦味が出るため、火加減には注意しましょう。作り過ぎたら冷凍保存も可能です。ゆずの皮を細かく切って、茹でこぼしたらはちみつ漬けにしても美味しいですよ。
②ゆず酒
ゆず酒はゆずの爽やかな香りを楽しめておすすめです。ゆず酒を漬けるときは1kgほどのゆずが必要になるため、大量消費にぴったりです。ゆずの皮を剥いたら果肉の白いスジと、皮の裏側の白いワタも丁寧にとります。このひと手間で苦味が和らぎ、よりおいしく飲めます。ホワイトリカーと氷砂糖漬けにしたら2~3カ月ほど寝かせて完成です。お酒のため日持ちもし、炭酸割りやロックで飲んでもおいしいですよ。
③ゆず胡椒
九州地方で有名なゆず胡椒は、まだ果皮が青いゆず、青唐辛子、塩、柚子の絞り汁(果汁)があれば作れます。ゆず皮と青唐辛子など材料すべてをブレンダーやミキサーなどで細かく刻み、なめらかになるまで混ぜ、数日冷蔵庫で寝かせれば完成です。青唐辛子は種があるため、種が気にならない程度まで細かくペーストにすると口当たりがよくおすすめです。たくさん作って小分けに冷凍もできるため、保存にも困りません。
④ゆず味噌
ゆず味噌は少量のゆずから作れて、ふろふき大根やおでんなど和食によく合います。味噌、砂糖、みりんを鍋で煮て、とろみが出てきたらゆずを加えて完成です。多めにつくって冷蔵・冷凍保存すれば日持ちします。ゆず味噌を生地にうすく塗ったピザも美味しく、洋食にもアイデア次第で使えます。
⑤ゆずの甘露煮
ゆずの甘露煮は、ゆずの皮を剥き、半分に切ったゆずの種を取り除いて下茹でします。切ったり皮を剥いたりするのが面倒な場合は、丸ごと下茹でも可能です。下茹でが終わったら、砂糖漬けにして時間を置いて、煮詰めて完成です。甘すぎないサッパリした風味がお好みの場合は、砂糖の量を少なめにするとよいでしょう。
ゆずジャムって爽やかでほんのり苦味があって、簡単においしく作れるわよね。はちみつ漬けはのどにもよくておすすめ!