サンビタリアの育て方
サンビタリアは基本的には育てやすい花ですが、長雨や梅雨に弱いので、雨をしのぐ工夫が不可欠ですよ。また、過湿状態も苦手であることから、群生させるよりも分けて育てたほうが病気になりづらいです。それでは、水やりや肥料、植え付けといったポイントを、順番に解説します。
育て方①栽培環境
サンビタリアは日当たりと水はけのいい環境が栽培に適しています。ただし雨に当たると病気になりやすいので、普段屋外で管理している鉢植えも、雨の日には軒下や屋内に移動させると安心です。庭植えの場合も同様で、雨ざらしにならない場所を選んで植え付けてくださいね。極端に酸性の土は苦手です。土壌を整えるときには、苦土石灰を使うといいでしょう。
育て方②水やり・肥料
サンビタリアは、乾燥に注意が必要です。鉢植えは年間を通して、表土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。庭植えの場合は基本的には自然に降る雨に任せて構いませんが、夏場に日照りが続くようであれば適宜水やりをしてください。肥料は鉢植え・庭植えいずれの場合も、開花と重なる4月~10月に緩効性の化成肥料を施します。鉢植えで育てる場合は、液体肥料を追加してもいいでしょう。
育て方③植え付け
サンビタリアは水はけのいい土を好みます。赤玉土と腐葉土、酸度調整済みピートモスを配合した土が適しているでしょう。市販されている専用の用土を使うのも便利です。植え付けの適期は4月~6月です。梅雨に入るまでに植え付けを行い、しっかりと根を張らせておくと育ちがよくなりますよ。この時期以降に入手した株を使う場合は、9月に入って涼しくなってから植え付けをしてくださいね。
8月22日の誕生花(サンビタリア以外)
8月22日の誕生花は、サンビタリア以外にも複数設定されています。ここではその中から、花壇だけでなく盆栽や生け花にも使われる「シモツケソウ」と、ふんわりとやわらかな花姿が印象的な「ユウギリソウ」を見ていきましょう。どちらも小花が集まって咲くようすが可憐な花ですね。色合いもパステルカラーで、どことなく似た雰囲気があります。
8月22日の誕生花①シモツケソウ
シモツケソウ(下野国)は日本原産の花です。下野国(現在の栃木県)で自生しているのがよく見られたため、このように名付けられました。優しいピンク色の花と、ギザギザした葉が特徴的ですね。ひとつひとつはとても小さな花ですが、群生しているようすは見応えがあります。シモツケソウは清楚ながら確かな存在感で、盆栽や生け花などの花材としても人気がありますよ。花言葉は「純情」「穏やか」です。
8月22日の誕生花②ユウギリソウ
儚げな風情が魅力的なユウギリソウ(夕霧草)も、8月22日の誕生花です。長く突き出た雌しべによって、花姿が霧のようにかすんで見えることからその名前がつけられました。「儚い恋」「優しい愛情」という花言葉も、ふんわりとやわらかな花姿にぴったりのものですね。アレンジメントにおいては主役にもなれますし、ほかの花の引き立て役やボリューム感の演出など、脇役としても優秀です。