はじめに
庭や玄関アプローチがなんだか物足りないというときに、敷石を施工してみませんか?コンクリートを施工するよりも、個性的でユニークな仕上がりになるでしょう。また敷石は見た目の他にも、日常に役立つ機能があるのです。敷石の種類やおすすめの敷石をご紹介します。
敷石とは
敷石は道路や庭や玄関先などに敷き並べられた、表面が平らな石のことです。もともと敷石は、日本や欧州で道路や鉄道の線路の舗装に使われることが多く、人々が歩きやすいように、また衣服や履物が汚れないように使われ、石畳や踏み石などさまざまな種類が誕生しました。
その後、近代に入ると、多くの道路にはコンクリートが使われるようになったので、敷石は地域の建物や家庭のエクステリアとして一般的に使われるようになりました。最近では敷石の素材や色、大きさのバリエーションは豊富になり、庭や玄関のエクステリアとして人気があります。
敷石の種類
敷石の種類①天然石
天然石はその名の通り、天然の石を切って加工されています。形状はきれいに正方形になっているものから、あえて不揃いになっているものまでさまざまあり、踏み石としてもおすすめです。耐久性があり、自然の風合いを出すことができるので、植物と馴染みやすいことが特徴です。
敷石の種類②素焼き
素焼きとは粘土で形作った後に乾燥させ、釉(うわぐすり)をかけずに、低温で焼いた陶器のことをいいます。敷石で使われる素材では、テラコッタやレンガなどがあります。土の風合いが残り、他の素材よりも吸水性があるので、乾きやすいのが特徴です。
敷石の種類③磁器タイル
磁器タイルは、石英や長石などのさまざまな種類の鉱物が原料で、それらを混ぜ合わせたものを高温で焼いて作られています。金属に近いので熱や摩擦、水や汚れに強い素材です。また磁器タイルはモザイクタイルとしても使われ、正方形や円形などデザインが豊富なのも特徴です。
敷石のメリット・デメリット
敷石にはメリットとデメリットがあります。場所や用途、デザインをよく考えてから敷石を施工することをおすすめします。おもなメリットとデメリットをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。また、敷石の施工や素材については造園業者やホームセンターに相談できます。
敷石のメリット
メリット①庭や玄関がおしゃれになる
敷石の大きなメリットは、庭や玄関先の雰囲気をいっきにアップグレードしてくれるところでしょう。敷石の色や素材の選び方や組み合わせ方で、雰囲気を洋風にも和風にも変身させることができます。敷石と庭の植物との組み合わせを考えるのもガーデニングの楽しみの1つになります。
メリット②雑草が生えない
敷石の2つ目のメリットは、敷石を施工した場所には雑草が生えないという点です。石と石のつなぎ目には生えることはあっても、石の部分には植物の種子が成長しにくいので、めったに雑草は生えてきません。雑草駆除の手間を省くために、敷石を施工するのもよいでしょう。
メリット③履物が汚れない
もう1つのメリットは、雨の日に地面が濡れていても、敷石の上を歩けば、履物や衣服が汚れなくて済むということです。とくに庭や玄関先が土でできていると、水たまりができたり、歩くと泥が跳ねることがありますが、敷石があればその心配はなくなります。
敷石のデメリット
デメリット①コストがかかる
敷石の大きなデメリットはコストがかかるという点です。敷く素材によっては1枚1,000円ほどするものもあるので、施工する広さと予算を考える必要があります。さらに施工を造園業者に依頼するとなると、少なくとも平方あたり5,500円程度かかってしまうので、コンクリート施工と同じくらいになってしまいます。
デメリット②濡れると滑りやすい
敷石施工の2つ目のデメリットは、敷石が濡れると滑りやすくなってしまうことです。とくに、お年寄りや小さな子供がいる家庭では、玄関のアプローチなどには滑りにくい素材でできた敷石を施工するなど、注意が必要です。
デメリット③施工後は変更しにくい
3つ目のデメリットは、一度敷石を施工すると変更や取り除くことが大変ということです。石と石のつなぎ目にセメントや砂を固める木地材などを使用している場合、敷石を取り除くことがなかなか難しくなります。場所や素材などをよく考えてから施工するようにしましょう。
ボタ爺
次は人気の敷石5選を紹介するぞ!