レデボウリアの増やし方
一般的に、レデボウリアは株分けと実生で増やします。株分けは、新しくできた球根を分けるだけで、比較的簡単にできます。実生での増やし方には少しコツがいりますが、種が取れれば一度にたくさんの数を増やせるのが魅力です。
増やし方①株分け
レデボウリアは、順調に生育すると球根部が次々と分球していきます。分球した球根を株分けをすることで、簡単に数を増やせます。また、分球によって群生すると風通しが悪くなり、病害虫の原因にもなるため、株分けして予防しましょう。
株分けの手順
株分けをするときは、事前に1週間ほど水やりを控えておきましょう。まず、植え替え時と同じように鉢から苗を抜きます。球根の根元をゆっくり引っ張って球根を分け、その後日陰に2~3日置いて切り口を乾かしておきます。すぐに植え付けてしまうと、切り口から雑菌が入ったり、腐ったりするので注意してください。
植え付けの方法
株分けした苗を植え付ける方法は、通常の植え替えと変わりありません。それぞれの株にあったサイズの鉢を用意して植え付けをしましょう。小さな株は、数株をまとめて植え付けても大丈夫です。植え付け後は1週間ほど日陰で管理したあと、明るい場所へと移動しましょう。
ボタニ子
増やし方②実生
種から育てることを「実生」と言います。健康なレデボウリアは、春~初夏に花を咲かせますが、複数栽培していると受粉して種ができることがあります。これを採取してまくと、たくさんのレデボウリアを育てられます。レデボウリアを種から育てるには少しコツがいりますが、種が取れた場合はぜひチャレンジしてみてください。
採種方法
レデボウリアの花が咲き終わって、ふっくらと膨らんできたら受粉が成功した証です。そのまま1カ月ほど待つと種が熟しますが、種さやが弾けて飛んでしまいます。種さやを排水溝ネットなどで覆っておくと、その中で弾けるのため簡単に採種できます。
実生の準備
鉢に市販の種まき用土を入れ、表面だけ赤玉土を敷きます。予め水やりをして、土を湿らせておきましょう。種が重ならないように並べたら、乾燥を防ぐために、ラップで鉢を覆います。最後に、水を張った容器に鉢ごといれて腰水で管理し、発芽を待ちます。
種まき後の管理
レデボウリアの種をまいた鉢は、直射日光を避けて明るい窓際などで管理します。1週間程度で発芽したらラップを外します。その後も湿度を保つために、1日1回ほど霧吹きをして、乾燥しないように注意してください。数カ月すると本葉が出てきます。本場が出たら腰水をやめ、通常の管理に移行しましょう。
レデボウリアの種類
国内で流通しているレデボウリアの種類はそれほどありません。手に入りやすいものは、ここで紹介する3種類ほどです。
レデボウリア・ソシアリス・ビオラセア
「レデボウリア・ソシアリス・ビオラセア」は「豹紋」の別名でも流通する、ポピュラーなレデボウリアです。地上部に盛り上がった球根から小さな葉を出すのが特徴です。釣り鐘型で緑とピンク色の小さな花を咲かせます。レデボウリアの中でも特に育てやすく、初めてレデボウリアを育てる方にもおすすめです。
ボタニ子
「豹紋」は、葉にヒョウ柄のような模様が入っているから付いた名前だよ。おしゃれな模様の多肉植物として人気があるみたい!
レデボウリア・クリスパ
クリスパは小型のレデボウリアで、成長が遅く、草丈が5cm程度の種類です。細い葉で、葉の縁がギザギザになっているのが特徴です。春になると、紫がかったピンク色の花を咲かせます。
レデボウリア・クーペリー
クーペリーは「ツマツルボ」の和名を持ち、古くから流通している種類です。耐寒性・耐暑性が強く、通年屋外で栽培可能です。草丈10cmほどで、細い葉に茶色い縞模様が入ります。春になると、濃いピンク色の花を咲かせます。
まとめ
レデボウリアは非常に丈夫で育てやすく、多肉植物栽培の初心者の方でもチャレンジしやすい植物です。栽培できる種類は限られていますが、コレクションをしてそれぞれの違いを楽しむのもおすすめです。ぜひ、この機会にレデボウリアの栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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栽培初心者なら、株分けでの増やし方のほうが安心だね!