熊童子(くまどうじ)の育て方!剪定・水やりのコツや増やし方をご紹介!

熊童子(くまどうじ)の育て方!剪定・水やりのコツや増やし方をご紹介!

植物に興味がない人でも、思わず可愛さに目をとめてしまう熊童子。産毛もあって肉厚で、まさに子熊の手の平のような見た目の多肉植物です。育て方も比較的手間がかからず、初心者でも大丈夫。ここでは熊童子の育て方や剪定の仕方、水やりの仕方などをご説明します。

記事の目次

  1. 1.熊童子ってどんな植物?
  2. 2.熊童子の花
  3. 3.熊童子の仲間たち
  4. 4.熊童子の育て方
  5. 5.熊童子の育て方①土の選び方
  6. 6.熊童子の育て方②水やりの仕方
  7. 7.熊童子の育て方③肥料の与え方
  8. 8.熊童子の育て方④植え替え
  9. 9.熊童子の育て方⑤剪定
  10. 10.熊童子の育て方⑥増やし方
  11. 11.熊童子の育て方⑦夏越し
  12. 12.熊童子の育て方⑧冬越し
  13. 13.熊童子に発生しがちな6つのトラブルと対処法
  14. 14.熊童子の寄せ植えの仕方
  15. 15.まとめ

熊童子ってどんな植物?

「熊童子」は南アフリカ原産の、ベンケイソウ科コチレドン属の多肉植物です。その名の通り、子熊の手のような葉が特徴で、英語名も"Bear's Paw"。ぷっくりと厚みのある葉っぱの中にたくさんの水分を蓄えているので、それほど多くの水やりは必要としません。直射日光が強すぎると葉が傷んでしまうこともあるので、窓際や軒下などでの栽培が適しています。9~11月頃には釣り鐘型でオレンジ色の可愛い花を咲かせてくれることもあります。

熊童子の花

熊童子をしばらく育てると花茎が伸びて、釣り鐘型の可愛い花を咲かせることがあります。熊童子の花の色は薄いオレンジ色が一般的ですが、黄色やピンクの花が咲くこともあります。購入してから1年で開花する場合もありますし、数年育ててもぜんぜん花が咲かない場合もありますので、気長に待ちましょう。花が咲き終わったら、種を採取しない場合は花茎を切ってしまい、熊童子の体力消耗を抑えます。

熊童子の仲間たち

Photo by nokia32

コチレドンの多くは肉厚の葉を持ち、葉の表面には産毛や粉があったりします。熊童子の葉をもう少しスリムにしたような見た目の「子猫の爪」や、丸くてツルツルした玉のような見た目の「福娘」、少し趣は違いますがフリルの屏風のような「銀波錦」などもあり、仲間は約1400種類もあると言われます。花の形は似ているものが多く、熊童子同様に釣り鐘型の小さな花を咲かせます。

熊童子の仲間①「子猫の爪」

「子猫の爪」は熊童子よりも細身の葉

熊童子の仲間②「福娘」

「福娘」は丸くてツルツルした葉っぱが特徴

熊童子の仲間③「銀波錦」

「銀波錦」(ギンパニシキ)はコチレドンの中でも個性派

このように、ユニークな姿の様々なコチレドンがあります。手に入りやすい種類もありますので、園芸店や多肉植物専門店で探してみると楽しいですよ。

熊童子の育て方

Photo byrawpixel

熊童子の育て方はそれほど難しくありません。「日光によく当て」「多湿を避けて管理する」という2つのポイントさえしっかり守っていれば、元気に育ってくれます。枝の手入れに関しても難しいテクニックは必要ありません。

熊童子の育て方①土の選び方

「多肉植物用の土」を使えば手軽

熊童子はとても根腐れしやすいので、水捌けの良い土が適しています。ホームセンターなどで売っている「多肉植物用土」を使うとよいでしょう。さらに、川砂や小粒の赤玉土、バーミキュライトなどを1~2割程度混ぜてあげると、空気や水の通りの良い、熊童子に適した環境になります。

自分で土を作る場合は腐葉土と赤玉土や鹿沼土を使用

ご自分で土をブレンドする場合は、植え付け前に腐葉土2、小粒の赤玉土3、小粒の鹿沼土3、川砂や軽石2に、苦土石灰を少し混ぜ込んだ土を1週間くらい前から用意しておくのが良いでしょう。

熊童子の育て方②水やりの仕方

Photo bymanfredrichter

乾燥気味に育てるのが一番のコツ

熊童子は「水やりは少なめ」が育て方の最大のポイントです。半月に1回が目安ですが、葉っぱの状態を見て「少し萎んできたかな?」というタイミングで与えるくらいでちょうど良く、葉に皺が寄るくらいでも大丈夫。1週間以上、土が湿ったままの状態にならないよう気を付ける必要があります。

冬季はほとんど水をあげなくても大丈夫

冬季は成長が止まり、休眠期に入っていますので、水やりは1~2か月に1回でも十分です。根が水を吸わず土も乾きにくいので、霧吹きで土を湿らせる程度の量でOK。土が乾いていても葉に厚みがあれば心配はいりません。

熊童子の育て方③肥料の与え方

肥料は基本的に与えなくても大丈夫

熊童子は、あまり肥料を必要としない植物です。栄養過多だと株が弱りやすく、背が伸びて間延びしてしまうこともあります。どうしても施肥したい場合は、成長期である初夏(4~6月)と秋(9~11月)に、小さめの緩効性肥料を2か月に1回程度与えるか、規定量に薄めた液肥を半月に1回程度与えます。

肥料をあげたほうが良いケース

もともと熊童子の葉の色は黄緑色ですが、さらに色が薄くなったり黄色を帯びてくるようであれば養分不足。その時は肥料をあげましょう。

真夏と真冬は肥料を与えないで

熊童子は真夏や冬季は株が休眠していますので、水も肥料もあまり吸いません。株が傷むので肥料は与えないようにしましょう。

熊童子の育て方④植え替え

Photo by is_kyoto_jp

根が回って水捌けが悪くなったり、一部が腐ったりしている場合があるため、できれば1~2年に1度、植え替えをしましょう。植え替えの機会には、傷んだ葉や根を整理して下さい。鉢を一回り大きくしてあげるのも良いでしょう。

植え替えのステップ

  1. 竹串などを刺して、鉢と根がくっついているところを離し、株全体を支えて取り出します。
  2. 黒く腐った根があったら、消毒したはさみなどで取り除いてあげましょう。
  3. 新しい鉢に4分の1程度の土を入れ、株が安定しやすいよう根を広げて置き、土を被せます。
  4. 植え替え後は半日陰で管理し、1週間から10日間待ってから水や肥料をあげます。

植え替えの際の注意

植え替えは植物にとって大きなストレスになります。特に多肉植物の場合は、植え替え後すぐに水や肥料をやってしまうと、弱った株がそのまま枯れてしまう原因にもなりますので、状態が安定するまで待ちましょう。また、熊童子を鉢から取り出す際や植え付ける際には、根が傷つかないよう優しく扱うことをおすすめします。

熊童子の育て方⑤剪定

Photo byartursfoto

熊童子は成長するとだんだん茎部が木質化して、木のような立ち姿になってきます。コンパクトな見た目に収めたい場合は剪定をしましょう。木質化した茎を含めてどこで切っても大丈夫です。小さな株の場合は、光合成ができるよう、少なくとも2~3枚は葉を残すことをおすすめします。

剪定するときはカッターやハサミを消毒して

切り口(傷口)からはばい菌が入らないよう、清潔なカッターやハサミを使うようにしましょう。アルコールで拭いたり、熱湯消毒などの方法があります。切り落とした枝葉を使って、挿し木や葉挿しにチャレンジしてみてはどうでしょう。

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熊童子の育て方⑥増やし方

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