センペルビウムとは
基本情報
園芸部類 | 山野草、多肉植物、草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 2~8cm(花茎を含まない場合) |
花の色 | 白、ピンク、緑など |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
特性・用途 | 観賞用、カラーリーフ、寄せ植えなど |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
特徴
センペルビウムは、多肉植物のひとつです。ラテン語で「常に生きている」という意味があるくらい生命力がある多肉植物で、夏の暑さに気をつければ栽培難易度はそれほど高くありません。もともとは高山で自生していた種であるため耐寒性があり、越冬しやすいことも特徴のひとつです。また、越冬前に寒さにさらすことで、秋~冬にかけて葉が紅葉します。原種でも40種類以上ある、種類の多い多肉植物です。
センペルビウムの育て方①時期
栽培カレンダー
成長期・休眠期
センペルビウムの成長期は3~6月、9~11月頃です。12~2月の冬の時期と7~8月の真夏の時期は休眠期となります。
センペルビウムの育て方②栽培環境
栽培方法
センペルビウムは鉢植え、庭植えのどちらでも育てられます。しかし、耐寒性はあるものの夏の暑さには弱いため、梅雨~真夏の時期の置き場所には注意が必要です。基本的に鉢植えで栽培したほうがよいでしょう。関東以北の涼しい場所であれば、庭植えでも問題ありません。
育てる場所
室内/屋外
センペルビウムは室内でも屋外でも管理できる多肉植物です。夏の暑さにだけ注意しましょう。
置き場所・日当たり
センペルビウムは日当たりのよい場所を好みます。そのため、日当たりと風通しのよい場所に置きましょう。また、センペルビウムは高温多湿が苦手な多肉植物なので、湿気と暑さで根腐れが起こったり、枯れてしまったりすることもあります。夏には特に注意し、エアコンのある室内で管理しましょう。センペルビウムは秋以降、気温が下がってくると紅葉を始めます。屋外でなるべく寒さにさらすことで、発色がよくなりますよ。
用土
センペルビウムは水はけのよい土を好みます。市販の多肉植物用の土が手軽でおすすめです。自分で用土を作る場合は、鹿沼土:赤玉土:ピートモス:川砂:くん炭=2:2:2:2:2の比率で配合するとよいでしょう。
センペルビウムの育て方③管理のポイント
水やり
センペルビウムの水やりは、春の秋の成長期と冬に行います。土の表面が乾いてきたタイミングで、鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えましょう。夏の休眠期では株が蒸れて根腐れしたり、枯れたりしてしまうことを防ぐため水やりを控えます。
肥料
センペルビウムの肥料は春と秋の成長期に与えます。遅効性の化成肥料、または液体肥料がおすすめです。
害虫対策
センペルビウムの主な害虫は、カイガラムシ、アブラムシ、ハダニ、ネジラミです。特に新芽や花芽などの柔らかい場所につきやすく、夏場の水やりや置き場所の問題で株が蒸れてしまうと発生してしまいます。予防で大切なことは、風通しのよい場所で管理すること、夏の水やりを控えることです。もし発生した場合は、そのままにしておくと枯れに繋がってしまうので、見つけしだい駆除しましょう。
病気対策
センペルビウムは本来病気にかかりにくい種類の多肉植物です。しかし、害虫被害により病気が発症することがあります。害虫予防を徹底することが病気を防ぐ方法です。
センペルビウムの育て方④詳しい栽培方法
株の選び方
センペルビウムの株を選ぶときは葉に張りがあり、みずみずしいものを選びましょう。葉先が枯れていたり変色したりしているものは、枯れやすいため避けたほうが無難です。また、購入の時点ですでに害虫被害にあっていないかもよく確認しましょう。葉の裏や隙間などをよく確認し、虫がいないか変色していないかをチェックしてください。
植え替え
センペルビウムは成長すると根詰まりを起こしやすいため、植え替えは2~3年に1回、春か秋の成長期に行いましょう。この時期に増えすぎた株を株分けしたり、伸びすぎた茎を剪定したりすることで、すっきりと仕上げられます。
越夏
センペルビウムは高温多湿にとても弱い種類の多肉植物なので、夏には注意が必要です。夏は休眠期なので、水やりは控えて管理します。断水するくらいで問題ありません。鉢は蒸れを避けるために、風通しがよく涼しい場所に置きましょう。害虫が心配であれば葉の表面を水で濡らした布などを使用し、さっと軽くふくことで予防になります。
越冬
センペルビウムは寒さに強い種類なので、寒冷地以外は特に対策をしなくても越冬できます。越冬する前に外気温にさらすと紅葉の発色がよくなるので、秋~晩秋はなるべく外に出して栽培するとよいでしょう。越冬が終わり春になると紅葉色が終わり、もとの葉色に戻ります。また、越冬のときの水やりは、春と秋の成長期と同様に行って問題ありません。
出典:写真AC