みかん品種「不知火」の管理方法
みかんの種類は実のなり方で当たり年と外れ年があります。隔年結果と呼ばれるものですが、上手に管理することである程度防ぎ、安定した収穫をすることも可能です。不知火の管理方法をまとめました。
剪定
不知火は苗を植え付けてから実を付けるまで、4~5年ほどかかります。その間に樹形をしっかり整えておくように剪定しましょう。剪定に適した時期は3月で、花芽は前年の春に伸びた枝によく付きます。前年に実が付いた枝には花芽は付きません。不知火の剪定は混みあった部分の枝を間引き、内側に伸びた枝を落とすなど、木の内部にまでよく日が当たるように剪定します。
摘果
不知火が実を付け始めたら、摘果も必要になります。摘果をしないと木に大きな負担がかかり、翌年の実付きが悪くなってしまうのです。7月下旬~8月中旬ごろに時期を見計らって、葉の数80~100枚につき、実を1個の割合で残すように摘果します。上を向いている実や傷のある実、小さい実はすべて取り除きましょう。
収穫
不知火の収穫時期は1月下旬~2月上旬です。デコの上を切り取って収穫します。不知火は収穫後に追熟して減酸させてから食べるものです。3~4月まで風通しのよい冷暗所で貯蔵して、糖度が高まると美味しくいただけます。
みかん品種「不知火」の食べ方
不知火はその独特の見た目から、始めてみたときは食べ方に迷う方も多いのではないでしょうか?皮も厚そうに見えることから、そのまま皮をむけるのか、刃物で切った方がよいのか考えさせられます。そんな不知火の食べ方は簡単です。誰でもできる不知火の食べ方をご紹介します。
食べ方①手で皮をむく方法
不知火は皮が厚くて硬そうに見えますが、みかんと何ら違いはなく、手でも簡単に皮をむくことができます。デコの部分からでも、おしりの方からでも自由に向けるので、食べ方は普通のみかん同様です。
食べ方②刃物を使ってむく方法
不知火をむくときに「最初がちょっと大変」という方は、ほんの少し工夫をするとより簡単にむけます。その方法とは、デコの下の部分にペティナイフで切れ込みを入れるだけです。それだけでより簡単にむくことができるので、食べ方にいつも困るという方は試してみてください。
まとめ
不知火はデコポンとしてスーパーでもよくみかける、なじみ深いみかんです。庭に1本あれば、美味しい実を収穫できるだけでなく、冬も緑の葉を付けているため、彩りとしても申し分ありません。不知火は実際に育ててみると、思ったよりも手のかからない簡単な果樹です。興味のある方は育ててみてはいかがでしょうか?
出典:写真AC