レンガの積み方
レンガの魅力や特徴を確認した後は、実際のレンガ花壇の作り方をみていきましょう。成功のコツは一つひとつの工程を丁寧に行うことです。それぞれの工程をポイントをおさえながらご説明します。
レンガの積み方①場所決め
最初の工程は場所決めです。長さを測り、どれだけのレンガが必要か大まかに把握しましょう。また、積み上げるレンガの高さもイメージします。日本は地震の多い国ですので、高く積み上げる場合は万が一の地震による倒壊のことも考えておく必要があります。
高さを求めないなら縦置きもおすすめ
初めてレンガ花壇作りに挑戦される方や、レンガ花壇に高さを求めない方にはレンガを縦におく積み方もおすすめです。縦長においたレンガを横に並べていく花壇は、レンガを積み上げる工程がないため作業工程も少なく使用するレンガも少なく済みます。
レンガの積み方②穴を掘る・レンガに水を吸わせる
次の工程は穴を掘り、レンガを並べるスペースを作ることです。掘る穴の深さは、(置くレンガの高さ-2cm)+5cmを目安としましょう。また、これと並行して、水を張ったバケツなどにレンガを漬けて水をしみこませておきます。
レンガの積み方③穴に路盤材を敷く
次の工程では最初の工程で掘った穴の土を平らにならしていきます。穴の土を平らにならした後は深さ3cmまで路盤材を敷きます。路盤材の敷き方のポイントは、押し固めるように上から押さえながら平らにすることです。大きな花壇、高い花壇であればあるほど掘った穴の底は正確に平らにしましょう。
水平にする敷き方のコツ①水平器の利用
路盤材や地面を水平にならすコツは、目視などに頼らず、きちんと水平器など計測器を使用することです。最近ではスマホのアプリでも水平器があります。うまく活用しましょう。
水平にする敷き方のコツ②土固め用の道具を使う
地面を一定の型さで水平に押し固めていくときには、「土固め」と呼ばれる道具の使用がおすすめです。
レンガの積み方④セメント(モルタル)作り
モルタルは砂とセメント剤を混ぜ合わせたレンガの接着剤になります。配合は砂:セメント=2~3:1と覚えておきましょう。あらかじめ砂とセメントを乾いた状態で混ぜて置き、そこに水を加えて練っていきます。耳たぶくらいの硬さになるまで水を加えます。
レンガの積み方⑤一段目のレンガを積む
路盤材を平らにならしたあとの工程はセメント塗りです。掘った穴にセメントを塗り、その上に1段目となるレンガを並べます。このとき、レンガ同士に2~3cmの隙間が空くようにおくのがポイントです。あとからそこにさらにセメントを塗り込んでいくためです。
レンガの積み方⑥レンガを積み上げていく
続いての工程は、1段目のタテの目地(レンガの隙間)へのセメントの塗りこみです。タテの目地へのセメントの塗りこみ後は、1段目のレンガの上部に再びセメントを塗ります。2段目、3段目と同じ要領で積んでいきましょう。ポイントは水平を取ることです。水平でない箇所はセメントの量で高さを微調整しながらあわせていきます。糸などをはり、水平であるか確かめながら一つひとつ積み上げていくと仕上がりが美しくなります。
目地からはみ出ているセメントは気にしない!
レンガをセメントでつなぎあわせながら積んでいくと、隙間からセメントがあふれてきますがこれは次の工程で落としますので、最初は気にせずに積んでいきましょう。
レンガの積み方⑦はみ出たセメントを取る
セメントが半乾きの状態のうち(塗って30分程度)にはみ出たセメントを取り除いていきます。糸や竹ひごを使ってそぎ落としましょう。次にブラシなどを使って目地のセメントをならしていきます。
レンガの積み方⑧水で洗い流す
最後の工程は、レンガの花壇にシャワーなどで水をかけ、汚れや取り除きそこなった不要なセメントを洗い流す仕上げです。セメントが完全に乾いて固まるまで2~3日かかります。洗い流した後はブルーシートなどをかぶせながら、急激な乾燥は避け、ブロックが動かないように静置させます。
花壇の他にもレンガは活用方法がたくさん!気になる方はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
レンガを使った花壇の作り方をご紹介しました。一つひとつの工程は簡単ですが、きっちりと進めていくことが成功の秘訣です。水平を意識して丁寧に作り上げましょう。自分の庭に、自分がイメージしたレンガが積みあがったときの喜びはひとしおですよ。まとまったお休みにぜひチャレンジしてみてくださいね。
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力のいる大変な作業ですが、ここをきちっとしておくことで後の工程がきれいに進みますよ。