家の中で発生しやすい虫6選！虫の名前や発生原因、駆除方法まで紹介！

コクゾウムシは米をエサにするため、日本では古くから「米くい虫」と呼ばれている厄介な虫です。コクゾウムシは世界中で害虫に指定されているゾウムシの一種ですが、ゾウムシの中では小さい種類に分類されます。体は小さいですが羽を使って自由に飛び回るため、隙間さえあればどこからでも家の中に侵入して繁殖します。

家の中にいるコクゾウムシは、米びつの米が発生原因です。コクゾウムシは繁殖の際に米に穴をあけ中に卵を産み付けるため、孵化した幼虫は米びつの中の米を食べて成長します。コクゾウムシの繁殖力はすさまじく、一生の間に300個以上の卵を産みます。米びつの中にメスが1匹いるだけで大量繁殖してしまうのです。

家の中のコクゾウムシは米びつの米が繁殖の原因です。米びつ用の虫よけ剤を使うのがコクゾウムシの駆除には効果的です。ただしこの方法は主に予防法として使われるため、たくさんのコクゾウムシの一斉駆除には適しません。コクゾウムシが大量繁殖した場合は、ムシロに米を広げて光にあてる駆除法を実践しましょう。

ゲジは、一般的に「ゲジゲジ」と呼ばれる虫です。ゲジはムカデの仲間で体は硬いですが、脚が細長いのがムカデとの違いです。さらに肉食動物で、エサをとるときや危険を察知したときは素早い動きを見せます。ただし人間に危害を加えることはなく、誤って噛まれた場合も毒の影響はほとんどありません。

ゲジの主食は、家の床下や押し入れなどに隠れているゴキブリやクモ、毛虫、蛾などです。そのためゴキブリ・クモ・毛虫などがたくさん発生する時期にゲジの行動も活発になり、産卵時期もエサとなる虫たちが発生する時期に重なります。ゲジは本来屋外に生息しますが、エサを追いかけて家の中に侵入します。

ゲジは有害虫を捕食するため、駆除対象の害虫ではありません。ただしゲジがたくさんいる家はゴキブリや毛虫などが大量繁殖している証拠のため、ゲジがエサを求めて家に侵入しないように薬剤で予防するのがおすすめです。ゲジは飛ばない虫ですが、体は小さいですし動きが素早いため、直接散布する殺虫剤はおすすめしません。

家の中にいる虫は、すべてが人間に被害を与える害虫とは限りません。しかし人間に害を与えなくても見た目が不快な虫も多いため、可能な限り虫が寄り付かない環境をつくり、対策を万全にすることがおすすめです。また効果的に虫を駆除・対策するために、家の中で見かけた虫の名前や特徴を正確に把握しましょう。