10月21日の誕生花は?
10月21日の誕生花は「ムラサキシキブ」
あざやかな紫色の実が印象的なムラサキシキブが、10月21日(10/21)の誕生花です。細くしなやかな枝と控えめな花、濃い緑色の葉は素朴な趣があります。日本を中心としたアジアが原産地なので、日本の暑さや寒さにも耐性がある植物です。丈夫で育てやすく、近年では庭木としても広く利用されていますよ。
名前 | ムラサキシキブ(紫式部) |
別名 | ミムラサキ(実紫) |
園芸分類・形態 | 庭木、花木・低木 |
原産地 | 日本、朝鮮半島、台湾 |
開花の時期 | 6月 |
花の色 | ピンク色 |
暑さ / 寒さ | 強い / 強い |
特徴 | 開花期が短い、落葉性 |
ムラサキシキブの特徴3選
まずは名前の由来や花言葉などの特徴から、ムラサキシキブとはどんな花なのか学びましょう。和名や花言葉の由来となっているのは、才女として有名なあの人物ですよ。可憐な印象の花はもちろん、品のある紫色の実も、ムラサキシキブの魅力をさらに引き立てますね。
特徴①歴史上の人物にちなんだ名前
ムラサキシキブは、もちろん平安時代の女流作家・紫式部が由来です。紫色の実の清楚な雰囲気から、知的で美しい紫式部がイメージされたといわれます。世界最古の恋愛小説「源氏物語」の作者として有名ですね。また、学名の「カリカルパ(Callicarpa)」は、ギリシャ語の「callos:美しい」と「carpos:果実」が語源です。
特徴②めずらしい紫色の実
ムラサキシキブは花よりも実が目立ちます。開花時期がわかりづらい上に花の色が淡く、さらにサイズも小さいので、よくよく観察しないと判別できないほどです。自生地が林のような、薄暗い場所であることも理由でしょう。一方で実は、自然界でもめずらしい紫色をしています。秋ごろになると紫色がさらに濃くなり、観賞用として非常に人気がありますよ。
特徴③ギフトにぴったりな花言葉
ムラサキシキブの花言葉は「聡明」「愛され上手」です。「聡明」は才女として名高い紫式部、「愛され上手」は彼女の作品「源氏物語」の主人公・光源氏(ひかるげんじ)にちなんでつけられました。知的でチャーミングな女性に、ぜひギフトとして贈ってはいかがでしょうか。しっとりと美しい、和風のアレンジメントも人気です。
ムラサキシキブの育て方
ムラサキシキブはとても丈夫な花です。日陰でもすくすく育ち、水も肥料もそれほど必要としません。ガーデニング初心者でも、簡単に育てられますよ。葉や実なども見応えがあり、開花期以外も楽しめるのも魅力ですね。栽培環境や植え替えなど、くわしい手順を見ていきましょう。
育て方①栽培環境
ムラサキシキブは日陰でも育ちますが、日当たりのいい場所で育てるほうが花つきがよくなります。ただし直射日光は苦手なので、強い西日が当たる場所は避けましょう。また、ムラサキシキブはシソ科の植物です。栽培には湿り気のある腐植質の土壌が適していますが、市販されている野菜用の土や肥料でも、十分元気に育ちますよ。
育て方②水やり・肥料
ムラサキシキブは庭植え・鉢植えいずれの場合も、表土が乾いたら水を与えます。特に夏場は水切れしやすいので、注意深く観察してくださいね。ムラサキシキブは生命力が強く、肥料がなくても十分元気に育ちます。肥料を与えるのであれば開花後、ムラサキシキブが栄養不足になるときに与えましょう。油かすがおすすめです。
育て方③植え付け・植え替え
ムラサキシキブは腐植質に富んだ、風通しと水持ちのいい土を好みます。自分で配合するなら、黒土と腐葉土を使うといいでしょう。市販されている野菜用培養土でも問題ありません。株をリフレッシュさせたり根詰まりを防いだりするため、植え替えは2年に1回のペースで行います。
10月21日の誕生花(ムラサキシキブ以外)
誕生花は、1日1種類だけではありません。10月21日の誕生花も、ムラサキシキブ以外にいくつも存在します。ここではその中から、日本原産の素朴な野花「アザミ」と、網目模様の入った花びらや丈夫な性質で人気の「バンダ」を見ていきましょう。
10月21日の誕生花①アザミ
アザミは日本原産のキク科の花です。初夏~夏に開花期を迎え、紫やピンクなどの花をつけます。花言葉は「報復」「触れないで」。トゲを持っていることにちなんだ、きつい印象のフレーズですね。素朴で愛らしい花ですが、ギフトには選ばないほうがいいでしょう。また、スコットランドがノルウェーに侵攻されたとき、アザミのトゲのおかげで敵襲に気づけたという理由から、「独立」という花言葉もつけられていますよ。
10月21日の誕生花②バンダ
バンダは花びらに網目模様が入っているのが特徴です。青や紫などの涼しげで美しい花色から、「ヒスイラン(翡翠蘭)」という名前でも知られています。放任すると2m近くまで成長する旺盛な生命力で、ガーデナーにも人気がありますよ。花言葉も「上品な美しさ」「華やかな恋」「個性的」など、ギフトにもおすすめのポジティブなものばかりです。
10月21日にゆかりのあるもの
今日が誕生日のアルフレッド・ノーベルは、スウェーデンを代表する発明家です。ダイナマイトを発明したことから、「死の商人」の異名がつけられました。私財を投げ打ってまでノーベル賞を創設したのも、自分の死後にその異名が残ることを嫌ったからとされていますよ。
10月21日の誕生石
10月21日の誕生石は「トルマリン」です。名前の由来はシンハラ語の「トゥルマリ:混ざりあう」で、別の宝石と混同された歴史にちなんでいます。一方でほかの宝石とは比べものにならないほど多くのカラーバリエーションを持つという特徴から、「カメレオンジェム」というニックネームでも呼ばれます。ギフトとして贈るときは、ぜひ相手の好きな色を選びましょう。
10月21日生まれの有名人
10月21日生まれ(星座はてんびん座)の有名人は、以下のような人々です。歴史的にも知名度の高い人々が並びましたね。江戸幕府将軍の徳川吉宗は、時代劇「暴れん坊将軍」のモデルとなった人物ですよ。
- 徳川吉宗(江戸幕府・8代目の将軍)
- アルフレッド・ノーベル(スウェーデンの化学者、実業者)
- 江戸川乱歩(推理小説家)
10月21日の出来事・記念日
あかりの日
10月21日は「あかりの日」です。1981年、日本電気協会・日本電球工業会が制定しました。1879年10月21日に、発明家のエジソンが白熱電球を完成させたことにちなみます。材料にはなんと日本の京都産の竹が使われていたそうですよ。あかりの持つ力を知り、感謝する1日としましょう。
バック・トゥ・ザ・リサイクルの日
10月21日は「バック・トゥ・ザ・リサイクルの日」でもあります。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、デロリアンが2015年10月21日に到着することにちなんで、日本環境設計株式会社が制定しました。記念日であることをきっかけに、環境について考えてみるのも素敵ですね。
まとめ
ムラサキシキブは名前のとおり、紫色の実が美しい植物です。奥ゆかしい雰囲気の花も愛らしく、観賞価値の高い庭木として人気があります。気品のあるたたずまいは、庭や玄関などの雰囲気を一気にグレードアップさせてくれますよ。また、盆栽に仕立てても風情があるので、ギフトにもおすすめです。「聡明」「愛され上手」といった素敵な花言葉を、ぜひ一緒に紹介してはいかがでしょうか。
出典:写真AC