12月8日の誕生花は?
12月8日の誕生花は「ビデンス」
世界各地に200種類以上が分布するキク科の植物、ビデンスが12月8日(12/8)の誕生花です。くっきりとした黄色や白の花を咲かせ、季節をまたいで花壇を彩ります。草丈の低い品種をハンギングバスケットに仕立てたり、草丈の高い品種を花壇の背景として植えたりするなどと、楽しみ方もさまざまです。花姿が似ていることから名付けられた、「ウィンターコスモス」という別名もロマンチックですね。
名前 | ビデンス |
別名 | ウインターコスモス |
園芸分類・形態 | 草花・一年草、二年草、多年草 |
原産地 | メキシコ |
開花の時期 | 5月~1月 ※品種による |
花の色 | 黄色、白、ピンク |
暑さ / 寒さ | 強い / やや弱い |
特徴 | 開花期が長い |
ビデンスの特徴2選
特徴①実の形にちなんだ名前
ビデンスという名前は、ラテン語の「bi:数字の2」と「dens:歯」の合成語です。ビデンスの実の突起部分が、歯のように見えることにちなんでいます。また、花の形がコスモスによく似ていることから、「ウィンターコスモス」という名前でも呼ばれていますよ。楕円形の花びらを大きく開いた花姿は、たしかにコスモスのように可憐ですね。
特徴②ギフトにぴったりの花言葉
ビデンスの花言葉は、「淡い恋」「もう一度愛します」「真心」「調和」など、ひたむきさを感じさせるものばかりです。告白やプロポーズのときはもちろん、結婚記念日や誕生日など、あらためて愛を誓いたいときに贈るギフトとしてもおすすめですよ。バスケットややわらかな色の鉢などを使った、ナチュラルな雰囲気のアレンジがよく似合います。
ビデンスの育て方
ビデンスは環境に左右されることの少ない、丈夫で育てやすい花です。日照量にさえ気をつければ、初心者でもたくさんの花を咲かせられますよ。開花期が長く、1年を通して花を楽しめることも魅力のひとつですね。「栽培環境」や「水やり」「植え付け」など、くわしいポイントを順番に確認していきましょう。
育て方①栽培環境
ビデンスは日光を好みます。日当たりと水はけのいい場所を選んで植え付けましょう。水はけの悪い土に植え付けるなら腐葉土を混ぜこみ、土壌の改善を図ります。盛り土をするのも効果的です。秋まきしたものは、鉢植えを南向きの日なたに置いたり、株元をマルチングしたりするといった防寒対策を施し、凍らせないようにくださいね。
育て方②水やり・肥料
ビデンスを庭植えで育てる場合、水やりはほとんど必要ありません。自然に降る雨に任せ、極端に乾燥したときだけ水を与えれば十分です。鉢植えは表土が乾いたと感じたら、適宜水を与えましょう。肥料も水やりと同様、庭植えの場合は不要です。鉢植えは4月~10月に、緩効性化成肥料を施します。
育て方③植え付け・植え替え
ビデンスの植え付けには市販の草花用培養土を使用すると便利です。赤玉土と腐葉土、酸度調整済みピートモスの配合土でもよく育ちますよ。適期は4月~5月です。多年草の品種、特に地下茎で増えるものは、株分けを兼ねた植え替えをすると発育がよくなります。こちらも4月~5月が適期です。
育て方④花がら摘み・切り戻し
ビデンスは5月~1月の開花中、こまめに花がらを摘み取ります。古くなった花への養分を、新しい花芽に届きやすくすることが目的で、花付きのよさを左右する重要な作業です。また、晩秋から開花を始める品種の場合、9月~10月に切り戻すと、草丈が低い状態で花を咲かせられます。コンパクトに管理したいなら、このタイミングでの切り戻しがおすすめです。
12月8日の誕生花(ビデンス以外)
ビデンス以外にも、12月8日にはたくさんの誕生花があります。ここではその中から、江戸時代から用いられてきたハーブである「ヘンルーダ」と、こちらも縁起物として古くから育てられている「ナンテン」を見ていきましょう。どちらもかわいらしい植物ですが、扱いやすさや花言葉の印象から、ギフトにするならナンテンがおすすめですよ。
12月8日の誕生花①ヘンルーダ
ヘンルーダは地中海沿岸を原産とするハーブです。日本には江戸時代に渡来し、薬として使われていました。しおりに使うと本の虫食いを防ぐともいわれ、愛用されていたそうですよ。初夏にかわいらしい黄色の花を咲かせます。花言葉は「安らぎ」というポジティブなものがある一方で、「悔恨」「軽蔑」などのネガティブなものもあります。ギフトとして贈るときには注意してくださいね。
12月8日の誕生花②ナンテン
ナンテン(南天)は日本や中国に自生する樹木で、古くから縁起物のひとつとして人々に親しまれてきました。小さくて真っ赤な実がかわいらしく、正月飾りやアレンジメント、盆栽などで人気です。花言葉は「私の愛は増すばかり」「福をなす」「よい家庭」など、しあわせなイメージのフレーズが並びました。花だけでなく葉や実の紅葉も楽しめるので、ギフトにもおすすめですよ。
12月8日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日、この日に生まれた有名人など、12月8日にゆかりのあるものをご紹介します。今日が誕生日の津田梅子は、東京都出身の教育者です。日本における女子教育の先駆者として、非常に高い評価を受けています。津田塾大学の創立者としても有名ですね。
12月8日の誕生石
12月8日の誕生石は「トルマレイテッドクォーツ」です。クリアクォーツ(水晶)にブラックトルマリンやドラバイトの結晶が内包されたものを指します。主な産地はブラジルです。透きとおったクォーツの中できらめく内包物が枝のように見えて、石ごとに違った表情をしています。アクセサリーとしての流通はそれほど多くありませんが、ナチュラルな雰囲気は男性へのギフトにも人気ですよ。
12月8日生まれの有名人
12月8日生まれ(星座はいて座)の有名人には、以下のような人々がいます。柳沢吉保(やなぎさわ よしやす)は江戸幕府の老中で、第5代将軍の徳川綱吉に仕えた人物です。綱吉からの信頼も厚く、小姓から15万石の国持ち大名という、異例の出世を遂げました。
- 柳沢吉保(江戸幕府老中)
- カミーユ・クローデル(フランスの彫刻家)
- 津田梅子(教育者)
12月8日の出来事・記念日
太平洋戦争開戦記念日
12月8日は「太平洋戦争開戦記念日」です。1941年、日本軍が真珠湾にあるアメリカ軍基地を奇襲したことによって、3年半にも及ぶ太平洋戦争の幕が開きました。本来であればアメリカ側に最後通牒を渡してから攻撃を開始することになっていましたが、文書の作成に時間がかかったせいで、事実上の奇襲攻撃となってしまいました。「リメンバー・パールハーバー」は、映画や小説などでもよく聞かれる合言葉ですね。
針供養
12月8日は「針供養(はりくよう)」の日でもあります。古くなった針や折れてしまった針をやわらかい豆腐やこんにゃくに刺して、川に流したり、神社に納めたりする行事です。1年間の針仕事をねぎらうとともに、裁縫の上達を願うお祭りとして、江戸時代に広まりました。東日本は2月8日、西日本は12月8日と、地域によって行う時期は異なるようです。
ビデンスは豊富な園芸品種が魅力
ビデンスは多くの園芸品種を持つ花です。春まきの一年草、秋まきの一年草、越冬も可能な多年草の3タイプに分かれていて、複数の品種を寄せ植えすれば、ほとんど一年中ビデンスの花を楽しむことが可能ですよ。暑さや寒さにも負けずにあざやかな花を咲かせる姿は、見ていると元気がもらえますね。一途な印象の花言葉は、ギフトとしてもおすすめです。
出典:写真AC