プランツギャザリングに使われる花10選！プランツギャザリングと寄せ植えの違いは？

プランツギャザリングとは、「ガーデニング工房あおき」主宰の青木英郎氏（愛知県在住のギャザリングアーティスト）が考案した寄せ植えの技法です。「小さな花束ユニット」をいくつも使って、1つの器に寄せ植えします。見た目がフラワーアレンジメントのようですが、切り花ではなく根のついた花を使っています。

小さな花束ユニットとは、花やグリーンの根鉢（根と根の周りについた土の塊）をほぐして作るプランツギャザリングの最小のパーツです。小さな花束ユニットをいくつかまとめて作った「基本ユニット」をバランスよく配置して、プランツギャザリングを完成させます。

• 花
• 培養土
• 乾燥ミズゴケ
• ギャザリングモス
• 花器
• 大型トレイ
• バケツ2つ
• ハサミ
• 鉢底ネット
• ヘラつきピンセットやロングピンセット
• 植物活力剤や液体肥料
• 土入れ

プランツギャザリングに必要なもののうち、大型トレイ・バケツ2つ・乾燥ミズゴケ・ギャザリングモスを「ギャザリング基本セット」といいます。ギャザリングで使うバケツは白を推奨しています。そのほかにあると便利な材料は、ワイヤーやじょうろなどの通常の園芸用品です。

プランツギャザリングに合う花器はシンプルなタイプです。作品がより引き立たせる効果があります。バスケットの内側に布を貼って使うのもおしゃれな使い方です。

プランツギャザリングは、ルーティーブーケと共に登録商標されており「あおき式ギャザリング寄せ植え」「花ギャザリング」とも呼ばれています。プロとしてプランツギャザリングを指導する場合は、青木氏を通じて資格取得をする必要があります。

プランツギャザリングは花が咲いた状態で組み合わせるので、できあがった状態が完成形です。花が咲き終わった場合は、切り戻しなどをしてその状態を保たせます。通常の寄せ植えは、植え込みした後に花が咲いたり株が広がったりすることを想定してゆったりめに植え込み、形の変化を楽しみます。

プランツギャザリングでは、植え込むときに土を使いません。「土や鉢が重くてガーデニングをしたくない人のため」「植物をしっかり固定させるため」「処分が簡単なため」です。土の代わりにヤシガラ素材の「ベラボン（フジック社製）」を多く使っています。

プランツギャザリングは、通常の寄せ植えに比べて使用する花の株数が多いのでコストがかかります。

プランツギャザリングでは、身近にある、花びらや葉の色が豊富なポット苗の花や観葉植物・多肉植物がよく使われます。

プランツギャザリングの作品を長く楽しむために、咲き終わった花がらを早めに摘み取ったり、花がつきにくくなったら切り戻したりするなどの、細かな管理をしましょう。理想的な置き場所は、雨が直接かからない日当たりのよい場所です。

プランツギャザリングは、アレンジメントの華やかさと花が長持ちする寄せ植えのよさを兼ね備えています。自宅のガーデニングだけでなく、プレゼントにも最適です。ぜひ、プランツギャザリングのやり方をマスターして、四季折々の花でガーデニングを楽しみましょう。