庭の雑草対策!
冬の間もしっかり退治したのに、春にはふたたび一斉に芽吹く雑草たち。抜いても抜いても、次々生えてくる雑草を今すぐ退治したい!そんなときありますよね?
除草剤って安心なの?
除草剤は(原則)国の認可を得たものが販売されている
日産化学 除草剤 原液タイプ ラウンドアップマックスロード 500ml
参考価格: 1,342円
内容量 | 500ml |
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成分 | ホスホノメチル |
タイプ | 液体タイプ |
持続期間 | 数カ月 ※植物や環境によって変わってくる |
現在販売されている主な除草剤(有名なものではラウンドアップ)は、国の農薬登録試験で認可を得たものなので、安全といえるでしょう。とはいえ、除草剤を上手く扱えるか心配・子供やペットがいて不安、という理由で、できることなら、除草剤を使わずに雑草の防除をしたい、という人もいるのではないでしょうか。
除草剤なしでも雑草防除できる?
そんな方のために、この記事では、除草剤に頼らずに、家の周りの雑草退治に効果のある庭の管理方法をまとめてご紹介します。
庭に生える雑草の種類は?
大きく分けると風などで運ばれてきた種子から発芽するものと、地下茎から再生するものがあります。そしてその多くは、雪が降っても越冬し、夏の強い日差しにも負けず、どんなに気候が悪くても繁殖するという、生命力が高いものが多いといえます。最初に、代表的な雑草をを3つほど、ご紹介します。
①ナガミヒゲナシ
今では日本のどこでも見られる雑草の一つです。暖かくなると、オレンジ色の可憐な花をつける雑草です。繁殖力がとても強く、周囲の植物の成長を阻害します。冬の間は、ロゼット状態(葉っぱだけを広げている姿)で越冬します。未熟な種子からも発芽するため、花が咲き、結実したあと刈り取っても、翌年爆発的に増えている、ということもあります。
②カラスノエンドウ(別名:ヤハズエンドウ)
春になるとよく見る雑草です。暖かくなると花が咲き、小さな豆の入った緑色の莢をつけます。莢は熟すと黒くなり、莢がはじけて遠くまで種子が飛びます。莢の青いうちは調理して食べることもできますよ。道端で群集して生えていることが多いです。
③コニシキソウ
地面に這いつくばるように生えるコニシキソウ。抜かないでおくと、大きくなるにつれて茎の分岐も増えていきます。綺麗に刈り取った芝の上では、とても目立つ雑草です。種子が発芽することで繁殖するので、1つ見つけたら周りにいくつも生えていることが多いでしょう。駐車場や道端の小さな隙間から生えています。
効果的な雑草対策①(手で抜く)
では、具体的にどのようにこれらの雑草を防除していくかについて、ご紹介していきます。まず最初は原始的な「手で抜く」という方法です。
抜いて駆除する
シンプルな方法ですが、地中深くまで伸びている根もできる限り多く駆除することで、その後の発生率を抑えることができます。球根タイプの多年草も爆発的に繁殖するので、球根までしっかり駆除しましょう。
メリット
- 費用がかからない
- 細かいところまできれいに駆除できる
デメリット
- 労力がかかる
- 天候によって作業できないときがある
作業のポイント
雑草退治のストレスを少しでも減らすための大事なポイントは、雨の降った翌日に作業を行うことです。土が水分をたっぷり含んでいるので、根が切れず、上手に抜くことができます。抜くときはスコップや園芸用のこぎりなどの便利アイテムを使うと驚くほど速く作業が進みますよ。
効果的な雑草対策②(すく)
庭や花壇で雑草の生えている土の表面をすく
暖かくなると、花壇や庭にひとつひとつ駆除するには大変労力のいる小さな雑草がたくさん生えてきます。思い切って表面5cmほどの土をすきとり処分するのが雑草退治に効果的です。
メリット
- 大量の雑草の芽を手早く駆除できる
デメリット
- 土が減る
- 残土の処分に手間がかかる
作業のポイント
すきとり後の土の補充は?
新しく追加する土は「赤玉土」に腐葉土や鶏糞、牛糞など混ぜ込むなど、植える植物に合った土を自分でブレンドしてお手入れするのがおすすめです。
すいた残土の処分方法は?
残土の処分は、大量でなければゴミの日に収集してくれる自治体が多いでしょう。また、一部のホームセンターでは新しく購入する土と同じ容量の古い土を引き取ってくれるサービスがあります。庭や家の周りの土は養分が偏っていたり、雑草の根や種子が含まれていたりするので、処分方法を事前によく調べましょう。
効果的な雑草対策③(土間コンクリート舗装する)
土間コンクリートで陽の光を遮る
駐車場や家の周りの外構工事をするときは、雑草が育つのに必要な陽の光を遮るように舗装すると雑草退治に効果的です。土間コンクリートだけだと味気ない、という方は家や庭の雰囲気と合わせてタイルや石張りを施工するとより一層おしゃれに演出できますよ。
メリット
- 土の露出面がないので雑草が生えない
- 強度があるので駐車場として使える
デメリット
- エクステリア業者へ依頼するため費用が高い
- コンクリートの施工は大がかりで、完全に固まるまで1週間ほど要する
作業のポイント
家の周りをすべて土間コンクリートにしている家もあります。雑草が生えない他、夏場の蚊の発生を抑える効果も高いですよ。お手入れするスペースを減らすことが、雑草の生えない庭づくりの大切なポイントです。
効果的な雑草対策④(防草砂をつかう)
固まる土で地表を固める
アイリスオーヤマ 固まる砂 超硬い 固まる防草砂 15kg ブラウン
参考価格: 1,130円
メリット
- 庭の雰囲気に合わせて土の色が選べる
- 雑草の生えない効果が長く続く
デメリット
- 平らに施工するのにはコツがいる
- 強度がない、脆くひび割れの発生率が高い
作業のポイント
雑草の生えない効果が長く続くためには、ひび割れを起こさないことが一番重要です。よく人が歩く場所や駐車場では強度の弱い防草砂はおすすめできません。また透水性もあるため、整地や転圧が不十分だと施工後早くからひび割れてしまいます。防草砂と土の間に隙間ができないようにすることが長持ちさせるポイントです。
効果的な雑草対策⑤(人工芝を敷く)
庭を人工芝でマルチングする
人工芝の施工は、エクステリア業者におまかせすれば完璧です。しかし、敷く面積が少ないときや自分でDIYしたいという方は、ホームセンターやインターネットで材料を購入することができます。近年販売している人工芝は、とてもリアルで抗菌、防炎の機能があるものあり、「雑草駆除は嫌だけど芝の雰囲気を楽しみたい」という方にはおすすめです。
メリット
- 1年中青い
- 雑草が生えない
デメリット
- 費用が高い
- 経年とともに色褪せする
作業のポイント
自分で敷く場合には、整地→防草シート→人工芝→ピン固定→砂で目地埋め、の作業手順をあらかじめしっかりとイメージしましょう。水はけの悪い場所で施工すると、人工芝のへこみやカビが発生し劣化が早まります。
いつの間にか庭の雑草がこんな感じに…。