家の外壁にツタを這わせたい!方法やメリット・デメリットを詳しく解説

家の外壁にツタを這わせたい!方法やメリット・デメリットを詳しく解説

外壁にツタを這わせた景色には独特のレトロな雰囲気があり、憧れる人もいます。一方でメンテナンスを怠ると、家や外壁の劣化の原因になるなどのデメリットがあります。家の外壁にツタを這わせる方法やメリットとデメリット、ツタの種類を見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.家の壁にツタを這わせたいときは
  2. 2.家の外壁にツタを這わせる方法2種類
  3. 3.ツタを家の外壁に這わせる4つのメリット
  4. 4.ツタを家の外壁に這わせる4つのデメリット
  5. 5.ツタを外壁から除去する方法
  6. 6.家の外壁に這わせるツタの種類3選
  7. 7.家の壁にツタを這わせる方法を正しく使おう

家の壁にツタを這わせたいときは

出典:写真AC

外壁にツタを這わせている家は、特に古い洋館やレンガ造りの家など、歴史のある家によく見られます。家の壁にツタを這わせると、レトロな雰囲気や独特のおしゃれ感が出せるため、憧れる人もいます。一方で、ツタは生命力と繁殖力の強さから、扱い方をあやまると茂り過ぎて手が付けられなくなったり、隣の家の壁まで伸びたりといった問題を起こす恐れがある要注意の植物です。

ツタに限らず植物を植える際は、植物の性質をきちんと把握し、正しく扱うことが重要です。

特に繁殖力が強い植物は、隣の家まで巻き込んでしまう恐れもあるんだよ。近所迷惑にならないように気をつけようね。

家の外壁にツタを這わせる方法2種類

方法①直接家の壁に這わせる

Photo bycongerdesign

レンガのように耐久性の高い外壁やこまめに手入れできるなら、直接家の壁にツタを這わせる方法がおすすめです。家の壁にツタを這わせるには、地面に植えたツタを壁に這わせるように誘引します。這わせたい方向へツタが茎を伸ばすように、やり方をしっかり覚えましょう。

直接家の壁にツタを這わせる手順

  1. ツタを這わせたい壁付近に植えて育てる
  2. ツタが20cm~30cmくらいまで伸びたら、長めの棒を地面にさして壁に立てかける
  3. ツタの先端部分が壁に触れるように棒へ誘引し、ヒモで結びつけていく

方法②ネットやワイヤーを使う

出典:写真AC

コンクリートのように劣化が気になる外壁や、モルタルやサイディングのように塗装が必要な外壁は、ネットやワイヤーなどを使いましょう。直接ツタが家の壁に張り付かないため、外壁を傷めたり塗装の際に邪魔になったりせずおすすめです。デザイン性の高いフェンスを使うと、よりおしゃれに仕立てられます。

ネットやワイヤーでツタを家の壁に這わせる手順

  1. ツタを這わせたい壁にネットやワイヤーを設置し、地面にツタを植える
  2. ツタが20cm~30cmほどに育ったら、ネットやワイヤーにヒモで結びつけて誘引する

ツタを家の外壁に這わせる4つのメリット

メリット①おしゃれな外壁ができる

出典:写真AC

ツタを家の壁に這わせるメリットであげられるのは、おしゃれ感が出せることです。家の壁に個性を出したいときには、外壁材や外壁塗装を工夫する方法がよく取られます。しかし色や素材を変えるだけでは、壁の無機質感はぬぐえません。そこでさらなる演出として、ツタの緑を追加すれば、外壁の無機質感をやわらげて個性を強調できますよ。

ツタが壁に張り付く景色は、海外の古いお城や屋敷のようなレトロ感をかもし出してくれます。

メリット②断熱効果がある

出典:写真AC

ツタを家の壁に這わせるメリットとして、断熱効果もあげられるでしょう。家の壁に張り付くツタは「グリーンカーテン」と同様に太陽からの熱を防ぎ、室内温度上昇を抑制します。冬場は室内の暖かい空気を外へ逃さないため、室内温度の下降を防ぐ効果があります。断熱効果のおかげで、暑い日も寒い日も快適ですよ。

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メリット③省エネ効果がある

出典:写真AC

家の壁に張り付くツタの断熱効果は、省エネにも効果があります。ツタが断熱効果で、夏場も冬場も快適な室内温度を保ちやすく、冷暖房の使用量を抑えられます。省エネ効果は冷暖房費用の節約にもつながるため、経済的にもうれしい効果が見込めるでしょう。

メリット④環境や人に優しい家になる

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ツタが壁に張り付く家は、環境にもよい影響を与えます。ツタを壁に這わせて緑を増やせば、ツタの光合成で二酸化炭素を吸収し、空気を浄化する効果が期待できるからです。排ガスなどで空気が汚れやすい都市部に最適といえ、近年都市の問題となっている「地球温暖化」や「ヒートアイランド現象」の緩和にもつながります。

ヒートアイランド現象とは、郊外に比べて都心部の気温が高くなる現象を指します。

原因は、自動車やエアコンなどの排気や、緑が減ったことで地面などの熱を蒸散できなくなったことだといわれているよ。ツタを這わせることで緩和できるかもしれないね。

自治体によっては助成金が出ることもある

Photo byBru-nO

ツタを家の壁に這わせることで、自治体によっては助成金が出る場合があります。外壁にツタを這わせるのは外壁の緑化にあたり、都市の自然環境の改善、ひいては地球温暖化やヒートアイランド現象の緩和につながるとされるからです。ただし、助成金制度の内容は自治体によって異なります。住んでいる地域の自治体が外壁緑化の助成金をあるかどうか、調べておくのもよいでしょう。

外壁緑化の助成金をうけるなら、金額や受給要件を確認しておきましょう。

ツタを家の外壁に這わせる4つのデメリット

デメリット①虫がよってくる

出典:写真AC

ツタを壁に這わせるデメリットとして「虫の発生」があげられます。緑が増えると、発生するのが虫です。特に葉を食べる害虫や、蜂のように人に危害を与えることがある虫が発生すると、自宅や家族だけでなく、隣の家や近所にも迷惑をかけてしまいます。早急に駆除しましょう。殺虫剤を使う場合は、家やツタ、健康に悪影響を及ぼさないように用法・用量に注意が必要です。

デメリット②ツタの手入れに手間がかかる

出典:写真AC

ガーデニングの植物と同じく、家の壁に這わせたツタをきれいに保つためには手入れが必要です。手入れを怠ると枯れたり、繁殖し過ぎて這ってほしくない場所に伸びてしまったりします。ツタは種類や季節によって成長具合も変化するため、日常から手入れができなければ、きれいな景観を保つのは難しいでしょう。場合によっては専門業者に依頼する必要があります。

外壁に這わせたツタにそって、ホコリや汚れがつくことがあります。白いコンクリートの外壁などは美観を損ねてしまいますね。

専門業者に頼めばきれいに仕上げてくれるけど、費用がかかるんだよね。

デメリット③外壁や部材の破損・劣化

出典:写真AC

外壁や部材の破損や劣化の恐れがあることも、ツタを壁に這わせるデメリットです。ツタは茎の途中から「気根(きこん)」という根を出して伸びていきます。気根の密着力は、はがしても跡が残ってしまうほど強力です。そのためツタが成長し過ぎると、コンクリートなど外壁の耐久力を下げて劣化を早めたり、室外機や給湯器などの部材を破損させたりする可能性が高まります。

ツタは気根で壁に張り付くため、ツタが成長し過ぎると、外壁の劣化だけでなく家そのものも傷めてしまいます。こまめな手入れを怠らないことが重要です。

デメリット④外壁自体の手入れが難しくなる

出典:写真AC

ツタを家の壁に這わせると、外壁の手入れが難しくなります。特にツタが壁面に生い茂っている状態で、外壁塗装は不可能です。塗装が必要なモルタルやサイディングは劣化が進んでしまいます。コンクリートの外壁は、成長し過ぎたツタが壁に張り付くと、アルカリ性のコンクリート成分を中性化し、建物の劣化を促進する恐れがあるため注意しましょう。

ツタは壁に張り付く際、根から酸を出してコンクリートのアルカリを中和してしまうんだよ。

コンクリートはアルカリだからこそ長持ちするんです。中性化すると劣化が進んでしまいます。

ボタニ子

ボタニ子

次は「ツタを外壁から除去する方法」だよ。

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ツタを外壁から除去する方法

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