天使のバラ⑧セラフィム
セラフィム (HT) 中大輪 四季咲き
参考価格: 5,432円
セラフィムは2013年に作出されました。ブッシュ系で、樹高は1.2mとヘブンシリーズのなかでは大きめの品種です。白い花びらにピンクのグラデーションがのる優美な花色と、甘くさわやかな香りを特徴としています。花もちがよく、切り花にも向いている品種です。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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名前の由来
セラフィムは特定の天使の名前ではありません。天使の階級名の一つで「熾天使(してんし)」とも呼ばれています。神の玉座を直接守護するという重要な役目を担うため、天使としては最上の階級です。「失楽園」でも、ミカエルたち四大天使はセラフィム(熾天使)として扱われていました。
セラフィムの育て方
セラフィムは見た目は繊細ですが、実際は樹勢が強く丈夫な品種です。基本のバラの手入れをきちんとしていれば、問題なく育ちます。栽培方法は鉢植えでも地植えでも問題ありません。枝がよく伸びるため、剪定時は深めに切り戻して花の咲く位置を調整しましょう。花壇に植える場合は後方がおすすめです。ただし、肥料が多いとうどんこ病が発生しやすくなります。肥料は控えめに与えましょう。
天使のバラ⑨エール
河本バラ園 エール
参考価格: 4,048円
エールは2018年に作出された品種です。樹高0.8m~1.1mとやや小型のブッシュ系で、四季咲き性が強くよく咲きます。香りは弱く、季節によって花色が微妙に変わるのが大きな特徴です。春の花はブラウンがかったベージュ色、秋の花はベージュの花びらの縁に、ピンクのぼかしが入ります。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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名前の由来
エールはフランス語で「翼」という意味を持つ言葉です。天使の翼のイメージから名づけられました。エールは、花色にこだわって作出された品種です。光を受けてきらめき、ときに色を変える天使の翼のイメージから、何種類もの色が混ざりあい、季節ごとに様子が変わる絶妙なバランスの花色が生まれました。
エールの育て方
エールはヘブンシリーズのなかでは樹勢が強く、比較的育てやすい品種です。日当たりのよい場所に植えて、基本的な手入れをしっかり行っていれば、ほぼ問題なく育つでしょう。特にこまめな観察と定期的な薬剤散布は重要です。地植え栽培もできますが、コンパクトな品種のため鉢植えが向いています。
エールは花色の美しさが大きな魅力です。雨で花びらが傷まないように、雨の当たらない場所で管理しましょう。
ガブリエルとルシファーの見分け方
ガブリエルとルシファーは、「非常によく似ている」といわれています。特に葉と樹形は瓜二つといってよいほどです。両種の見分け方は花がポイントです。ガブリエルよりもルシファーのほうが青みが強い花色をしています。もう一つの見分け方のポイントは性質です。ガブリエルも繊細で育てにくい品種とされていますが、開花しにくい性質を持つぶん、ルシファーのほうが繊細です。
ルシファーはボーリングしやすい品種ですが、ガブリエルは健康なら普通に開花します。この点も両種の見分け方のポイントですね。
でも雨などで花びらが傷むと、ガブリエルの花もボーリングしやすくなるんだ。梅雨時は特に注意してね。
天使のバラを育ててみよう
ヘブンシリーズは人気が高い品種が多いため、苗が売り切れたり、ほかの品種と比べて値段が高かったりといったことがよく起こります。繊細で気難しい品種の場合は、栽培管理で苦労することもあるでしょう。しかし上手に育てれば、天使の名前に恥じない見事な花を見せてくれます。出会いたい天使を見つけたなら、愛情をこめて育ててみましょう。
ルシファーも堕天使になる前は、最上級のセラフィムだったんだよ。