天使のバラ④ウリエル
ウリエル 大苗 木立バラ
参考価格: 5,361円
ウリエルは2008年に作出された品種です。樹高0.8m~1.3mのコンパクトな樹形に、香りは弱めですが、アプリコットがかったイエロー~クリームイエローの優美な中輪花を咲かせます。鉢植えでも地植えでも栽培できる品種です。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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名前の由来
ウリエルは四大天使の一人です。旧約聖書の外典(がいてん)や伝承などに登場しますが、「気象や自然現象を司る天使」「ノア(ノアの箱舟の主人公)に洪水がくることを警告した天使」「神を冒涜する者を業火で焼く懺悔の天使」と、書籍や伝説によって役目が異なっています。「失楽園」では太陽の運行を司る天使として登場しました。
ウリエルの育て方
ウリエルは日当たりと風通しのよい場所なら、鉢植えでも地植えでも栽培可能です。バラの種類としては、HT(ハイブリッドティー)種に属する品種で、基本的な育て方はHT種の育て方に準じます。黒点病やうどんこ病にかかりやすいため、予防対策として、こまめな株の観察と定期的な薬剤散布をきちんと行いましょう。
天使のバラ⑤ルシファー
ルシファー 大苗 木立バラ
参考価格: 5,361円
ルシファーは2008年に作出された品種です。甘くすがすがしい香りを持ち、淡い紫色の花は、最初はカップ咲きですが、咲き進むと半剣弁咲きへと変化します。樹高は0.8m~1mと低めで、枝も細く華奢な株姿です。高い人気がある品種ですが、ヘブンシリーズのなかでも特に栽培管理が難しい品種でもあります。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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名前の由来
ルシファーは神に反逆して地獄へ落とされた堕天使で、サタン(悪魔)と同一視されることも多い存在です。もともとは最上位の天使で「天界でもっとも美しく優秀な天使だった」と伝わっています。神にそむいた理由は諸説あり、詳しいことはわかっていません。「失楽園」でも天使の長でありながら神に謀反し、地獄へ落ちました。
ルシファーの育て方
ルシファーは、ヘブンシリーズのなかでも特に繊細な品種です。鉢植え栽培にして、植え付け後3年~5年は株を太らせて充実させることを優先し、病気や害虫で葉を落とさないようにしっかり管理しましょう。花も株が成熟するまでは、あまり咲かせないように摘蕾します。開花を制限することで、より多くのエネルギーを株を太らせて枝数を増やす方向へ持っていくためです。
バラは肥料を好む植物だけど、ルシファーみたいに繊細な品種の場合、肥料が多いと逆効果になるから注意してね。
ボーリングにも注意
ルシファーが「気難しく育てにくい」といわれるもう一つの理由は、花がボーリングしやすいことです。ボーリングとは、つぼみのまま花びらが開かない、または中途半端な状態で開花が止まってしまう現象を指します。初春など一日の寒暖差が大きい時期に起きやすく、肥料の与え過ぎや、雨などによる花びらの傷みが原因となることが多いです。
ルシファーの場合、春の一番花が特にボーリングしやすいといわれています。
ボーリングを完全に防ぐのは難しいんだ。雨が当たらない場所で管理し、肥料は控えめにするなど、原因を地道に潰していこうね。
天使のバラ⑥アブデル
アブデル 大苗 木立バラ
参考価格: 5,361円
アブデルは2008年に作出されました。シュラブ系で樹高は1.5m前後と、ヘブンシリーズのなかでは大きく育つ種類です。横に広がる細い枝に、カップ咲き~ロゼット咲きの濃いピンク色の花を咲かせます。香りは強くありませんが、非常に花つきがよいため、満開時はとても豪華な光景が見られます。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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名前の由来
アブデルは「失楽園」では、ルシファーの部下でした。しかし神への反逆を決意したルシファーに同僚の天使たちが次々と賛同するなか、アブデルだけは反対し神側につきます。その後の戦いでもアブデルは軍の先頭に立ち、ルシファーに剣を浴びせる活躍を見せました。
アブデルの育て方
アブデルはヘブンシリーズのなかでは丈夫なバラです。基本的な手入れをしっかり行っていれば、鉢植えでも地植えでも問題なく育ちます。性質は木立性に近いシュラブ系品種ですが、細い枝が横に広がっていく性質を持つため、小型のつるバラとして扱うことも可能です。非常に花つきがよく、オベリスクやフェンスなどに誘引すると、ボリューム満点の景色が楽しめます。
天使のバラ⑦エアリエル
エアリエル (HT) 中大輪 四季咲き
参考価格: 4,268円
エアリエルは2013年に作出されました。グレー、ピンク、ブラウンと何種類もの色が混じりあう絶妙な花色と、ふんわりとフリルがかった半剣弁咲きの花形が特徴です。香りは弱めですが、独特の花色がかもし出す雰囲気が目を引きます。樹高0.7mとコンパクトな樹形で、鉢植え向きの品種です。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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名前の由来
エアリエルは「アリエル」とも呼ばれる天使です。自然を守り、動物を癒す役目を担っています。しかし「失楽園」では、ルシファーとともに神に反逆して地獄に落とされる堕天使として描かれました。一方、シェイクスピアの戯曲「テンペスト」には、主人公を助ける空気の妖精として登場しています。
エアリエルの育て方
コンパクトな樹形のエアリエルは、管理しやすい鉢植え栽培がおすすめです。置き場所は日当たりがよく、雨が当たらない場所を選びましょう。日照不足や病気を予防し、咲いた花が傷まないようにするためです。水やりは少し乾燥気味に管理すると、花が長持ちします。土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から水がしみ出るくらい与えましょう。
ボタニ子
次は「天使のバラ⑧セラフィム」だよ。
ルシファーは水を吸い上げる力も強くありません。水やりの際は指で数cm掘って、土の渇き具合を確認しましょう。