ペンキの上手な塗り方
まずはペンキリメイクしたい家具や小物の状態を、塗りやすいように整えることが大切です。ホコリや汚れは拭き取って、サビついていたり剥がれていたりするところはヤスリやサンドペーパーで軽く研磨しておきましょう。
ボタ爺
塗る前に、床や壁が汚れないように新聞紙を敷いたり貼ったりしておくと安心じゃぞ。
ボタニ子
ここからは初心者がチャレンジしやすい額縁(写真立て)で、塗り方の手順を解説するよ!
塗り方の手順
塗り方のコツ
コツ①ヤスリをかける
角のあるものや木のささくれが多いもの、汚れや目立たせたくないものなどはヤスリやサンドペーパーで研磨しておきましょう。このひと手間で塗る面に滑らかさが生まれ、塗布後の仕上がりの美しさに差が出ます。
コツ②角の部分を先に塗っておく
くの字になっている内側の角はペンキが塗りにくい箇所です。先に角を塗りつぶしてから全体に刷毛を滑らせると、塗り残しやムラを防げます。
コツ③塗る回数で濃さを調整
木目をいかしたい場合は、ステインをさっと一度塗りで仕上げます。もともと描かれていたイラストや文字を隠したい場合は、乾いてからもう一度塗りましょう。もとの模様が隠れる濃いめの色に仕上がりますよ。
塗り方の注意点
本棚やチェスト、タンスやベッドなど室内で大きな家具にペンキを塗る場合は換気しましょう。窓や扉を開けて風通しをよくすればにおいがこもらず、ペンキの乾きも早くなりますよ。また、作業時はエプロンや汚れてもよい衣服を着用するのがおすすめです。
ボタニ子
手についたペンキは石けんで洗えば落ちるけど、気になる場合はビニール手袋を準備するといいよ。
ペンキで簡単リメイク!アイデア実例5選
上手な塗り方や工夫するポイントなどを、実例を紹介しながら解説します。面が大きく塗りやすい机やテーブル、塗ったその日に使いたいベッドやタンス、こまかい部分が多い本棚やチェストなどにも応用できますよ。実例を参考に、チャレンジしてみましょう。
実例①洗面ドレッサー
取り外し可能な台を木目を残したままオイルステインのペンキで塗ります。水が直接かからない場所ですが、洗面ドレッサーのため上から水性のニスを塗って保護しています。マットな仕上がりなら落ち着いた雰囲気が漂い、ベッドやテーブル、机のイメージチェンジにもおすすめです。
実例②ガーデンプレート
花壇をかわいらしく見せられるガーデンプレートは、ペンキリメイク初心者に手頃な大きさです。白いペンキを塗ったあと、赤・水色・茶色のペンキを部分使いします。刷毛のかすれを利用してサッとなでるように塗れば、ビンテージ感を演出できます。文字の部分はアルミを切ってアイアンペイントのペンキを塗りましょう。本棚やチェストにもビンテージ感を与えると、味わい深い雰囲気が漂いますよ。
実例➂テレビボード
目にすることが多いテレビボードは、飽きが来やすくリメイクの対象としてぴったりです。カフェ板特有の木目と色を残したい場合は、水性ツヤなしニスだけを一度塗りします。ペンキで塗りつぶす場合は全体的にヤスリをかけて、へこみの部分はパテで平らに修正してからのほうが色味が均一に仕上がります。ベッドのような安心して使いたい家具にも、水性ニスだけ塗る方法はおすすめです。
実例④ペーパーホルダー
殺風景になりがちなトイレは、ペーパーホルダーや吊り棚をリメイクしてスタイリッシュな空間に変身させます。ペーパーを通す金具部分に気をつけながら、オイルステンで仕上げましょう。壁にペンキがつかないようにホルダー周辺をマスキングテープでカバーして、一気に塗ります。
ボタニ子
使用頻度が高い場所やものには、朝にペンキを塗っておくといいよ。2~3時間で乾くよ。
ボタ爺
休日なら塗り終わったら外出するといいのう。戻るころには乾いて快適に使えるな。タンスやベッド、チェストも朝のリメイクがおすすめじゃ。
実例⑤本棚の扉
木目をいかしたい本棚の扉はオイルステインでリメイクします。また、使い込んだように見せる簡単エイジング加工も可能です。木の部分をあらかじめ叩いて潰していくと、その部分だけ濃く色が入ってダメージ加工ができますよ。傷んでしまった場所を上手く利用するのもひとつの手です。傷んだ部分はヤスリで削ってからステインを塗りましょう。
ペンキでおしゃれなリメイクにチャレンジ!
テレビや雑誌でも頻繁に取り上げられているDIYですが、いざやってみようと思っても準備や手順がよくわからずに挑戦しづらかった方も少なくないでしょう。紹介した手順やコツ、実例を参考にして、ペンキリメイクにチャレンジしてみてください。ペンキリメイクで家具や小物を一新し、部屋の雰囲気を変えてみましょう。
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出典:写真AC