ハマキムシの駆除方法
殺虫剤を散布
先述したそれぞれの薬剤(オルトラン、スミチオン、ベニカS)の商品の説明をよく読んで、記載内容にしたがって散布しましょう。体調のすぐれないときには散布作業をおこなわないようにしましょう。
ボタ爺
上はモッコク。モッコクはオリーブと同様に葉を食べられるだけでなく、実も食害されます。よく観察して実にも薬剤を散布するとよいです。
葉ごとつみとる
巻いた葉をみつけたら、葉ごと摘みとって幼虫をつぶしてしまいます。もしくは葉ごとつみとって袋に密封して燃えるゴミに出す。ただし、この幼虫はなかなかすばしっこいです。巻いた葉のなかにはいなくて別の場所に移動していることがよくあります。飛びうつって葉を移動したり、糸をだして遠くに飛びうつったりもしますので、巻いた葉からすでに遠く離れた場所に移動している可能性があります。よく観察することが必要ですね。
ボタニ子
殺虫剤の使えないハーブ類はこの方法で駆除するといいね。
ボタ爺
なかなかすばしっこい動きをすることがあるぞ。
ヤブ蚊やハエ用のの殺虫剤をまく(食用でないもの限定)
ハマキムシに食害された植物にヤブ蚊やハエ用の殺虫剤をさっとスプレーすると、数秒後もしくは数分後にハマキムシの幼虫が糸をだしてぶらさがってきます。弱っているので簡単に捕獲できます。ただし食用の野菜、ハーブ、果樹などには使うことができません。使用量にも気をつけましょう。
ボタニ子
糸をのばして面白いようにぶらさがってくるよ。
成虫が卵をうみつけないよう防虫ネットをかける
ハマキムシの成虫(ガ)が卵を産みつけないようにすると、幼虫の被害にあうことがありません。庭木や果樹などは難しいですが、野菜やハーブなどは防虫ネットをかけておくとよいでしょう。ハマキムシだけでなくその他の害虫からの予防にもなりますね。
ボタニ子
防虫ネットはいろいろな害虫から守ってくれるね。
あかりの近くにおかない
ハマキムシの成虫(ガ)は夜行性で、街灯などあかりのある場所に集まってきます。家の窓からのあかりがもれる場所にも集まってきます。ですので、プランターや鉢植えなどで移動できるものは夜にあかりのあたらない場所におくとよいでしょう。
ハマキムシの天敵
ハマキムシの天敵はカエル、クモ、テントウムシ、カマキリなどで、ハマキムシの幼虫を食す生き物です。大量発生した場合にはとても追いつきませんが、農薬を使わないで共存させることができればいいですね。
まとめ
ハマキムシの生態・発生時期や薬剤など効果的な防除方法をご紹介しました。1年を通じて何度もやってくるので油断がならない害虫です。防虫ネットで防除できるものは防除し、巻いた葉や糸でつづられた葉をみつけたら、被害が大きくなる前に駆除しましょう。
ハマキムシの生態・発生時期や薬剤など効果的な防除方法
- ハマキムシの幼虫の発生時期は春から秋
- ハマキムシの幼虫は暑いと活発
- 有効な薬剤はオルトラン、スミチオン、ベニカS
- オルトランは植物に浸透性
- スミチオン、ベニカSは直接かからないと効かない
- 成虫に卵をうみつけられないようにネットをかける
- 成虫が寄ってこないように夜のあかりに注意
- 巻いた葉をみつけたら葉ごと駆除
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マスクをして、風の強い日には散布しないようにしよう。