コマツナギ(駒繋ぎ)とは?特徴や花言葉をご紹介!似た花はどれ?

コマツナギ(駒繋ぎ)とは?特徴や花言葉をご紹介!似た花はどれ?

コマツナギがどのような植物か、また特徴や花言葉についての紹介です。河原や山道に咲いていますが見過ごしてしまうような可憐で小さな花がつきます。コマツナギに似た花が多いのでここでの紹介で理解を深めていただく希望をこめてまとめました。

記事の目次

  1. 1.コマツナギとは
  2. 2.コマツナギ(駒繋ぎ)の名前の由来
  3. 3.コマツナギの特徴
  4. 4.コマツナギの花言葉
  5. 5.コマツナギに似た花
  6. 6.まとめ

コマツナギとは

Photo by harum.koh

コマツナギという植物をごぞんじでしょうか?自生しているコマツナギを見たことがある人もいると思います。馴染みがある分見過ごしてしまいやすい植物ですが、淡紅色のお花や丸みを帯びた葉はかわいらしいものです。ここでは、コマツナギについて紹介します。

Photo by harum.koh

コマツナギとはマメ科被子植物の落葉小低木、原産地はアフリカです。本州から九州の道端や土手など水気の少ないところに自生しており幹の高さは6cmから90cmほど。葉は1cm程の楕円形、1つの茎に10枚前後の葉をつける奇数羽状複葉です。コマツナギは一見草のように見えます。

コマツナギの実

Photo by harum.koh

コマツナギはマメ科植物ですので、さやができます。花が枯れると写真のように3cm程の円筒や楕円形のさや状の実ができます。この実が黒くなって2つに裂けると黄緑から褐色の種子が数個出てきます。コマツナギはこの種子の状態で冬を越します。

コマツナギの花の見ごろ

出典:写真AC

コマツナギの花の季節は7月から9月が見ごろで、6月から咲き始めます。花びら1枚が5mmほどの淡紅色で、茎から10cm程花序が伸びており、その花序の下の方から密に花を咲かせます。満開になると花の房のようになります。コマツナギは全体的に小さいですが可憐なたたずまいです。

コマツナギ(駒繋ぎ)の名前の由来

Photo byJamesDeMers

コマツナギは漢字で駒繋ぎと書かれます。由来として「茎が丈夫なため馬を繋ぎ止めることができる」という説がありますが、コマツナギ自体1m程しか高さがなく馬の力に負けない強さがあるかは疑問です。もう1点「コマツナギが美味しいため、馬の足が留まる」、栄養価が高いため説得力の高い説でしょう。

コマツナギの特徴

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コマツナギは山野草に分類されます。河原や岩地などの乾燥の強い土地では高さが1mのもなることもありますが、重さに耐えられず垂れてしまうため1m以上にはなれません。1m以上にもなるものはコマツナギに似た植物ということになるでしょう。その特徴を分類しお伝えします。

特徴1 コマツナギは食べられる

Photo by Kossy@FINEDAYS

コマツナギの葉・花は、若苗のころは山菜として食べることができます。あまり有名ではないですが、揚げ物やお浸しでいただけるようです。またコマツナギ属は世界で750種類確認されており、中国では乾燥したものを漢方薬としたそうです。

特徴2 コマツナギは窒素系肥料が苦手

Photo byJing

コマツナギを自宅で栽培する場合の注意点として、窒素系肥料は葉は生い茂りますが、花が咲きにくくなりますので園芸用の土で十分です。乾燥した土地に自生しているコマツナギですが、日光が当たりすぎると葉がしおれてきてしまいますので、たっぷり水分を与えてください。

特徴3 ミヤマシジミ(蝶)の幼虫が好む

Photo bymoonzigg

ミヤマシジミはコマツナギの花や葉しか食べませんので、コマツナギの生殖地でしか見れません。ミヤマシジミは3cm程の蝶で、絶滅危惧種に指定されていますので温かく見守ってあげてください。コマツナギの害虫対策ではミヤマシジミの幼虫・卵がないかの確認をおすすめします。

コマツナギの花言葉

出典:写真AC

コマツナギの花言葉は「希望をかなえる」です。8月17日の誕生花となります。河原や道端にたくましく自生している丸みを帯びた葉と、房状に咲く花の姿に希望を見出せるのかもしれません。また8月といえばコマツナギの満開の季節となります。

コマツナギに似た花

Photo by fujitariuji

コマツナギの花に似た植物は多く、見わけることが難しいです。花自体がそっくりな植物が多いこともありますが、山道や道端の花を見わけながら歩くことは簡単なことではないでしょう。ここではコマツナギに似た植物を紹介するとともに異なる点も紹介します。

トウコマツナギ

フリー写真素材ぱくたそ

トウコマツナギは緑地化を目的として中国から取り寄せられた植物です。花自体はコマツナギとほぼ変わりがなく、茎を含めた全体的な大きさがコマツナギより大きいことから区別できます。成長が早く4mにまで達するものもあります。花が咲く季節・種子形成の時期は同じ時期です。

クサフジ

Photo byUschi_Du

クサフジはマメ科ですが草に分類されつる性です。全体の大きさは1m50cm程。葉自体もコマツナギより小さいです。反対に花はコマツナギより大きく存在感のある房状、花の色は薄い紫色です。花の開花時期は5月から7月なのでコマツナギと時期がかぶるのは1ヶ月程となります。

まとめ

Photo byJillWellington

コマツナギは草のように見えますが、茎のしっかりした低木で儚げな淡紅色の花が特徴の植物とご理解いただけたでしょう。日常で見かけている風景の1つとしての植物ですが、絶滅危惧種のミヤマシジミも含め、ふとした散歩でコマツナギを探してみてはいかがでしょうか?

ミサユラ
ライター

ミサユラ

ベランダの日差しが悪く、家庭菜園お休み中です。

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