セツブンソウ(節分草)の特徴と育て方を紹介!自生地や群生地はどこ?

セツブンソウ(節分草)の特徴と育て方を紹介!自生地や群生地はどこ?

セツブンソウ(節分草)はまだ冬の寒さが残る節分の頃に咲く山野草です。花も背丈も小さくて決して目立ちませんが、健気に咲く可憐な白い花には心惹かれるものがあります。ここでは節分草の特徴や育て方について、また節分草の自生地について詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.節分草ってどんな植物?
  2. 2.節分草の育て方
  3. 3.節分草の自生地
  4. 4.節分草の保護
  5. 5.節分草はクリスマスローズと同じ種類?
  6. 6.まとめ

節分草ってどんな植物?

セツブンソウの基本情報

学名 Eranthis pinnatifida
属性 キンポウゲ科 セツブンソウ属
分類 多年草の山野草
原産地 日本 関東以西の本州
開花時期 2月~4月上旬
草丈 10~20cm

節分草は日本原産の山野草で、2月の節分の頃に咲くということからその名前が付けられました。実際には節分を少し過ぎた2月中旬に、里山や森林の明るい半日陰で2mほどの小さな白い花を咲かせます。開花は春本番を迎える4月上旬までで、その後は球根を残したまま地上の葉や茎は枯れて、再び根を伸ばす秋まで休眠に入ります。まだ花が少ない時期に咲くので、希少価値のある山野草として年々人気が高まっているのもうなずけますね。

節分草の特徴

花の特徴

節分草は2cmほどの白い花を、1本の茎に1輪だけ咲かせます。花びらは5枚で、鮮やかな黄色や青色のしべがとても美しい花です。ただ、この花びらは実はガクで、黄色いしべのように見えるものが本来の花びらが退化したものです。この黄色のしべのようなものを蜜槽(みつそう)と言い、糖分を含んだ花蜜を分泌する腺になります。たくさんの青いしべは雄しべ、その雄しべに囲まれている数本の白っぽいものが雌しべです。

葉の特徴

節分草の葉は、銀色がかった緑色の小さな葉で一茎に5枚の葉が付きます。花を包むように広がる葉は、深い切れ込みが入った形で、菊の葉にもよく似ています。

節分草の育て方

節分草のような山野草は育てるのが難しいのでは?と思われがちですが、案外そんなこともなくて、自宅の庭でも育てて花を咲かせることができます。ここでは節分草の育て方のコツをご紹介します。

節分草の栽培カレンダー

栽培環境

半日陰の涼しい場所で

節分草は落葉樹林で咲く植物なので、庭でもその環境を整えてやることが大切です。強い日差しを避けて、半日陰の涼しい場所で育てましょう。耐寒性があり秋から冬にかけて生育するので、どちらかというと夏の暑さに対して注意が必要です。庭に地植えするより、鉢植えにして季節ごとに移動させる育て方の方が安心かもしれません。

用土

水はけのいい土

節分草は通気性と水はけのいい土を好みます。赤玉土5割、鹿沼土4割、軽石小粒1割の比率で配合するといいでしょう。

植え付け・植え替え

植え替えは休眠期間中に

植え付けや植え替えに適した時期は、節分草が休眠する8~9月です。休眠期は地上部は枯れているので、地中の球根を掘り起こして新しい土に植え替えます。

水やり

加湿にならないように

開花中は1日1回、涼しい時間帯に水をやります。花後の休眠期間中は乾燥気味にして、乾ききってしまわない程度に適度に水を与えましょう。

肥料

肥料は開花時期だけ

特に肥料は必要としませんが、花が咲いている間から地上部が枯れるまでの3~5月に、液体肥料を2週間に1回程度与えましょう。

増やし方

種まきで増やす

節分草の増やし方には、球根の分球での増やし方と種まきでの増やし方の2種類がありますが、種まきの方が簡単です。種は4月頃、花が咲き終わった後にできるので採取します。4~5月頃が種まきの時期で、まいた種の上に5mmほど土をかぶせておきます。発芽までは1年近くかかるので、乾燥しないように気をつけながら暗い場所で管理してください。ただ、種まきしてうまく発芽しても1年目の苗はまだひ弱で、しかも花が咲くまでにはあと1~2年待たなければいけません。なかなか花が咲かないと焦らないで、ゆっくり気長に育ててくださいね。

節分草の自生地

自生地① 栃木県栃木市四季の森星野

節分草は関東以北の寒い地域では自生していないので、この栃木市が北限の群生地になります。しかも日本最大級の広さなので、一面に咲く節分草は見ごたえがあります。ほかにも梅やロウバイ、福寿草などもあって、さまざまな早春の花を見ることができます。

自生地② 埼玉県秩父郡小鹿野町

関東地方のもう一つの群生地が埼玉県秩父にあります。広大な敷地に節分草が絨毯のように咲いてとてもきれいです。秩父は都内からもアクセスがいいので人気のスポットで、節分草が咲く時期にはたくさんのカメラマンや観光客でにぎわいます。3月には「節分祭り」も催されて、甘酒がふるまわれたり、たくさんの出店が出て多くの人が訪れます。

自生地③ 兵庫県丹波市青垣町

群生地は関東だけでなく、西日本にもいくつかあります。この兵庫県丹波市の群生地もその一つで、開花時期には地元住民でつくる保存会が主催する「森のせつぶん草まつり」が開催されます。ミニコンサートや出店もあって、可憐な節分草を見ながら楽しむことができます。

自生地④ 広島県庄原市総領町

庄原市総領町は節分草の群生地としては西日本一と言われています。町内には20ヵ所ほどの群生地があるのですが、その中でもおすすめなのが道の駅リストアステーション周辺です。駐車場があるので車で行く場合は便利ですよね。こちらも開花期間中はさまざまなイベントがあって、節分草の苗の販売も行われています。道の駅を中心に、あちこちにある群生地を訪ねて回るのもいいかもしれませんね。

節分草の保護

準絶滅危惧品種に指定

節分草は絶滅の恐れが高い植物として、環境省から準絶滅危惧品種に指定されています。節分草だけではなく、可憐な山野草は昔から人気が高く乱獲されることが問題になっていますね。しかも最近は異常気象や山林の開発などの環境破壊で、どんどん自生地が少なくなって、節分草は希少植物になりつつあります。

地元住民による保護活動

そこで、このままでは種が絶えてしまうかもしれない…と地元住民による保護活動が盛んになってきました。節分草の自生地で開催されるお祭りもその一環で、保護啓発のイベントも行われています。失った自然は二度と元通りにはなりません。地元の方だけでなく、見に行く私たちみんなも、節分草を保護しようという気持ちを持つことが大切なのではないでしょうか。

節分草はクリスマスローズと同じ種類?

クリスマスローズ

節分草ってクリスマスローズに似ていませんか?

そうですね!実はクリスマスローズも節分草も同じキンポウゲ科の花なんですよ。

節分草と園芸種としてよく知られているクリスマスローズ、大きさや葉の形などは違うとは言え、どこかよく似ている花だと思いませんか?それもそのはず、同じ両方ともキンポウゲ科の植物です。特にしべのあたりがそっくりですよね。クリスマスローズの花びらもやはりガクが変化したもので、キンポウゲ科の植物の特徴の一つです。

まとめ

昔から愛される節分草

節分は日本の暦の上で冬から春への季節の分かれ目で、豆まきも親しみのある行事です。そんな時期に咲く可憐な節分草を愛でる気持ちは今も昔も変わりません。そして咲いている場所が限られている花だからこそ、見てみたい、育ててみたい…という思いが強くなりますね。

節分草を守るために

でも今や絶滅の恐れもあるという節分草、これからも毎年かわいい花姿を見ることができるようにするにはどうしたらいいのか…私たち一人一人が考えて保護する行動をとる必要があるのではないでしょうか。みなさんもぜひ一度、秩父をはじめ全国にある自生地で節分草が一面に咲く様子を見に出かけてみてください!

kurumi
ライター

kurumi

バラをこよなく愛しているから、とげに刺されたって負けない!

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