ぺんぺん草とは
まずは、ぺんぺん草の基本情報を紹介します。特徴や名前の由来、花言葉や昔懐かしい鳴らし方などを知ることで、ぺんぺん草の魅力をより感じられるでしょう。
基本情報
属性 | アブラナ科ナズナ属 |
英名 | shepherd's purse |
別名 | ナズナ・三味線草・マザーズハーツ |
原産地 | 東ヨーロッパ・小アジア |
分布 | 北海道~沖縄の草原・道端・田畑のあぜなど |
草丈 | 20cm~40cm |
開花時期 | 2月~6月 |
ぺんぺん草は初冬から芽吹きはじめ、夏には枯れてしまう一年草です。日本全国で見られる野草で道端や田畑のあぜ道などに自生しています。ぺんぺん草が勢いよく成長する春の時期には気候も暖かくなり虫も動き出します。江戸時代には、旧暦の4月8日にぺんぺん草を束ねたものを行灯(あんどん)につるして害虫よけをしました。
ぺんぺん草の特徴
葉
根生葉はロゼット状に広がり、長さは10cmほどです。成長すると深く切れ込みが入り、羽状になります。初冬に芽吹く若葉は昔から食用に使われており、現在でも七草がゆとして食べられています。
花
散房花序で、直径3mmほどの小さな白い花を咲かせるところが特徴です。4枚の花弁とガクが十字状に開き、2月~6月の時期には房状に花が開花します。
名前の由来
ぺんぺん草の実が三味線バチの形に似ていることや、回すとぺんぺんと音がすることが由来です。上手な鳴らし方は「実が滑らかに動くようにすること」です。軸を持って皮を残しながら実の部分を少し引っ張って垂れさせるとよい音が出るでしょう。また別名のナズナは「夏に枯れてしまう」が転じた「夏なし」や、なでたいほどかわいい花が転じた「なで菜」から名付けられました。
出典:写真AC