オオイタドリとは
オオイタドリは、タデ科ソバカズラ属の多年草です。日本では北海道から関東北部にかけての、比較的涼しい地域に分布しています。高い草丈と大きな葉、そして日当たりがよいところならどこででも繁殖できる強い生命力が特徴です。食用としても利用され、爽やかな酸味が持ち味です。
学名 | Fallopia sachalinensis |
和名 | オオイタドリ |
原産 | アジア北東部 |
草丈 | 3~4m |
名前の由来は「疼みを取る」
里山の午後
— シラネアオイ (@sirane_aoi) May 1, 2015
オオイタドリの新芽
こんなに大きい
北国の山地などに多く、成長すると2メートル以上に
生食できますが、酸っぱい味が~_~;
色々料理方があるみたいです。 pic.twitter.com/0CMB3V2fJv
オオイタドリの語源は、「疼み(いたみ)を取る」です。鎮痛作用のある成分が豊富で、もんだ葉を貼ることで筋肉や関節の疼痛(とうつう)を取るといわれています。また、名前が表す通り非常に大きくなる植物で、最大4mほどにまで成長します。その大きさのため、木だと勘違いされることも多いようです。
別名は「スカンポ」「ドンガイ」
緑色の太い茎のイタドリの仲間
— Shige (@ShigeReco) May 6, 2019
オオイタドリ
秋田では新芽をサシボと呼び食べる
味噌汁に入れるのが好き pic.twitter.com/CDrDQUrEkb
オオイタドリには、「スカンポ」という別名があります。オオイタドリの茎は、構造が竹に似ており、節と空洞があります。しかし、節の前後で簡単に手折ることができます。このときの「スカン」「スポン」という音が、別名の語源となっています。また、北海道では「ドンガイ」「エッタン」などとも呼ばれています。
国によっては厄介な外来種
里山・午後5時
— シラネアオイ (@sirane_aoi) April 29, 2015
オオイタドリの群生
オオイタドリは中部地方以北の山野に生える大型の多年草。高さ二m以上になり、この中に入ると迷路です。
新芽は山菜として利用されてます(^_^) pic.twitter.com/kaW0TZ3Pr2
実はオオイタドリは、「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されている植物です。これは、非常に繁殖力が高いために在来種を駆逐してしまう恐れがあるからです。特にイギリスでは、コンクリートが割れるなど深刻な被害が出ています。一方で、元は観葉植物として輸出されたため、ファロピアなど人気の観葉品種も生み出されています。
花言葉は「回復」など
早池峰山 9/1#宮澤賢治石碑#オオイタドリ#ミヤマカタバミ(葉)等
— 英太郎 (@Hana_Zukan) September 16, 2019
秋の気配を感じながら…。つづく pic.twitter.com/UneE3iAhu7
オオイタドリの花言葉は、「回復」「見かけによらない」です。「回復」はもちろん、筋肉や関節の痛みを和らげることが由来になっています。一方「見かけによらない」ですが、こちらは「繁殖力が高すぎる厄介者なのに、実は薬効効果が高く、とても役に立つ」ということに由来しています。
オオイタドリとイタドリの違い
オオイタドリには、イタドリという近縁種があります。こちらは、関東以南の比較的暖かい地域に繁殖しています。草丈は2mほどと、オオイタドリには及びません。しかし同じように高い繁殖力と薬効成分を持っています。また、高知県では古くから人気の山菜で、郷土料理として愛されています。
オオイタドリは葉の裏が白い
オオイタドリとイタドリの一番の違いは大きさですが、他にもいくつかの違いがあります。まず、オオイタドリは葉の裏が白い一方で、イタドリは葉の裏まで濃い緑をしています。また、葉の付け根を見ることでも見分けることができます。オオイタドリは丸くハート型になっていますが、イタドリは先端に向かって伸びています。
ボタ爺
そういえば、オオイタドリといえばサプリメントも人気じゃったな。ひとつ買ってみるか。
ボタニ子
オオイタドリは健康にもいいって聞いたことがあるし、私も気になるなあ。次のページで効能について見てみよう。
出典:写真AC