ノヂシャってどんな植物?
ノヂシャノヂシャ属スイカズラ科に属し、一~二年草の植物です。ヨーロッパ原産の帰化植物で、本州から九州にかけて広く分布しているので、名前は聞いたことがなくても見たことがある人は多いかもしれませんね。野原や道端で見つけることができますよ。
ノジシャの基本情報
名称 | ノヂシャ、野ヂシャ、野萵苣 |
学名 | Valerianella locusta |
分類 | スイカズラ科 |
性状 | 一年草 |
原産 | ヨーロッパ |
日本での分布 | 本州~九州に広く分布 |
花期 | 5月~6月 |
種から栽培することもできる
素朴でかわいらしい花を咲かせるノヂシャは、種を購入すれば自宅で栽培することも可能です。育て方は難しくなく、初心者さんにもおすすめです。種は園芸店やホームセンター、ネットで購入できます。マーシュやコーンサラダという名前で販売されていることが多いようです。ぜひ種まきして育ててみましょう。
ノヂシャの特徴
野原や道端など身近に見つけることができるノヂシャですが、一体どのような特徴を持っているのでしょうか。ここではノヂシャの特徴を花・葉・根や茎に分けてご紹介します。身近な植物ノヂシャの特徴を覚えておきましょう。
花の特徴
ノヂシャの花は花径1.5mmという、非常に小さくてかわいらしいもので、花の色は薄い青紫いろをしています。白っぽく見えるほど淡く色です。花が集まった一塊は1cm程度で、まるでブーケのようです。その色や花の大きさから可憐なイメージを与えます。
葉の特徴
ノヂシャの葉は、対生で長い楕円形の鈍頭で、下の方の葉は有柄です。葉は薄っぺらくなく肉厚なのが特徴です。1本の茎にたくさんの葉がつきます。
根・茎の特徴
ノヂシャの茎は4稜があり、数回、上部分で二股状に枝分かれしています。
ノヂシャの花言葉
身近でかわいい花を咲かせるノヂシャですが、どのような花言葉があるのでしょうか?かわいく可憐なイメージがあるため、そのような花言葉をイメージする人もいるのではないでしょうか。ノヂシャには2つの花言葉があります。
花言葉
ノヂシャの花言葉は「粘り強い性格」「約束を守る」という2つがあります。ノヂシャの見た目のイメージとは違和感を感じる人もいるかもしれませんが、これは小さい花がたくさんつくというところからきているといわれています。
ノヂシャは食べられるの?
ノヂシャは野原や道端に自生しているため、あまり食用としてのイメージはないかもしれません。しかし、ノヂシャは実は食用や薬用として利用されてきました。もちろん現在でも、ヨーロッパではサラダ用の食材として、好んで食べられていますよ。
ノヂシャはどこで買える?
ノヂシャが食べられるのなら食べてみたいという人もいるでしょう。しかし、自生しているノヂシャを摘んで調理するというのは抵抗がありませんか?ノヂシャはスーパーで購入できます。スーパーの野菜コーナーで「マーシュ」「コーンサラダ」という名前で販売されています。
マーシュとコーンサラダの違い
これらの違いは簡単にいえば国の違いです。フランスではノヂシャをマーシュといい、イギリスではコーンサラダといいます。コーンサラダはトウモロコシのサラダと間違えてしまいそうですが、これはトウモロコシ畑ノヂシャが自生していることから、このように呼ばれているのです。
ノヂシャの栄養価・カロリー
食べるからには栄養価も気になるところ。ノヂシャは緑黄色野菜の1つで、ビタミン、βカロテン、食物繊維、鉄分、オメガ3など栄養価が高いです。特にビタミンCはレモンの3倍ほどもあり、栄養バランスも取れているのでぜひ食事に加えたい食材です。ノヂシャのカロリーは可食部100g当たり21kcalと低カロリーなので、ダイエット中でも安心ですね。
ノジシャの味
ノヂシャは食べるとどのような味がするのでしょうか。柄はシャキシャキとした食感で、葉は柔らかく、ほんのりと甘みが感じられます。強い香りやクセもないので、サラダだけではなくさまざまな料理に合いますが、ハーブとして使われることもあるようです。
ノヂシャに似た花
オミナエシ(女郎花)
ノヂシャに似た花といえばオミナエシです。色はノヂシャと全く違いますが、小さなかわいらしい花を咲かせるところや、花の塊がブーケのように見えるところはよく似ています。
キュウリグサ
キュウリグサもノヂシャに似た花の1つです。同じような青紫のかわいらしい花を咲かせますが、よく見るとノヂシャの花よりも色味や付き方などに違いが感じられます。中心部分も黄色くなっているので、ノヂシャと見分けるのは比較的簡単です。
ノヂシャとラプンチェルとの関係は?
ラプンツェルという有名なグリム童話をご存知でしょうか?アニメ映画にもなっているため、ご存知の人も多いのではないでしょうか。そんなグリム童話のラプンツェルにもノヂシャは登場しています。
ラプンツェルではノヂシャが題材に
ノヂシャがラプンツェルでは題材になっています。登場するのは、夫婦が魔女に生まれてくる我が子を差し出す代わりに、ノヂシャを手に入れたいというシーンです。ノヂシャを食べるためにかわいい我が子を差し出すなど、驚きのシーンに感じられます。しかし、ノヂシャは先に説明した通り、栄養価が非常に高いので、妊婦さんが食べるとよいとされているため、ぜひ摂取したい魅力的な食材だったのでしょう。
まとめ
ノヂシャについてご紹介しましたがいかがでしたか?素朴で清楚な花を咲かせるノヂシャですが、栄養価が高くクセのない味で、サラダやいろいろなレシピに取り入れることができる万能食材でもあります。ノヂシャは道端や野原で自生している身近な植物なので、かわいい花を観察してみましょう。スーパーで手に入る食材なので、サラダやオムレツなどアレンジを楽しみましょう。
出典:写真AC