はじめに
みなさんはマリアアザミという植物をご存知ですか?今回は、マリアアザミの基本情報やサプリなどで摂取することで得られる効能・効果や副作用、おすすめのマリアアザミを使った商品を5種類、ご紹介します。まずはマリアアザミの基本情報からご紹介します。
マリアアザミ:植物基本情報
植物基本情報
植物名 | マリアアザミ | 科目 | キク科オオアザミ属 |
原産地 | 地中海沿岸 | 開花時期 | 5月~6月 |
形態 | 二年草 | 草丈 | 50cm~150cm |
花色 | ピンク、ムラサキ | 花言葉 | 独立、報復、厳格など |
マリアアザミは、キク科オオアザミ属の二年草の植物です。マリアアザミにはオオアザミ(大薊)、ミルクシスル(Milk thistle)という別名があります。緑色の葉に、まるでミルクをこぼしたような特徴的な白い模様があり、5月~6月ごろにピンクやムラサキ色の花を咲かせます。生育旺盛で、日当たりがそこまでよくないような環境でも育ち、タネを飛ばしどんどん増えていきます。細かいトゲがあるため、触れる際には注意が必要です。
名前の由来
マリアアザミの名前は、特徴的な葉の斑点模様に由来します。イエス・キリストの母である聖母マリアの母乳がマリアアザミの葉にこぼれたことで斑点模様になった、という言い伝えからマリアの名前がついたとされています。
名前の由来になった特徴的な模様
ボタニ子
ボタ爺
由来を知ると、なんだか神秘的な植物に思えるのう。
マリアアザミの成分・用途
マリアアザミの成分
マリアアザミの成分は、主に種子に多く含まれるといわれています。マリアアザミ自体、花、葉、茎などすべてを食用とすることができ、その中でも種子に多く含まれる「シリマリン」という成分は、ポリフェノールの一種といわれ老化予防や、傷ついた肝細胞の修復をするといわれています。その他の成分については次章の効能・効果で詳しく解説します。
マリアアザミを用いた民間療法の歴史
マリアアザミは、古代ギリシアの時代から種子が肝臓の疾患などに用いられてきたといわれています。中世には自然療法士であったビンゲンのヒルデカルトも治療にマリアアザミを用いたという記録が残っています。古くから民間療法で使われ、1960年代にドイツで行われた研究では、肝臓疾患の治療に効果があると再認識されました。
用途①サプリメント
マリアアザミを手っ取り早く摂取するなら、おすすめはサプリメントです。サプリメントとは健康食品に分類されている食品のことです。サプリメントは自分の好きなタイミングで水やぬるま湯などで飲めるため、手軽に摂取できると人気があります。サプリメントは摂取量が決められていて、あらかじめ1日に飲む規定量が決まっています。継続して飲むことで効果や効能を得られやすいというメリットがあります。
用途②ハーブティー
マリアアザミの薬効成分は種子に多く含まれるといわれているため、市販されているマリアアザミのハーブティーは種子を乾燥させたものが販売されています。他の植物のハーブティーに比べると味や香りは弱いです。おすすめのハーブティーの飲み方は、熱湯を注いでハーブティーからたっぷりエキスを抽出し、十分に蒸らしましょう。寝る前に温かいハーブティーを飲むと体があたたまります。
用途③チンキ
チンキは、生薬やハーブをエタノール(もしくはエタノール精製水)に浸してつくる液状のエキスです。チンキはお茶や化粧水、入浴剤として使うことができます。成分を濃縮してつくるため、うすめて使うことが前提とされています。お茶としての飲み方は、紅茶などにハーブチンキを数滴垂らしたり、お湯に数滴垂らして飲みます。
葉脈にミルクをこぼした様な柄だね!特徴的で、見分けやすいかも!