ウマノアシガタとは?馬の足形?その特徴や名前の由来・花言葉をご紹介!

ウマノアシガタとは?馬の足形?その特徴や名前の由来・花言葉をご紹介!

春に咲く黄色い小さい花の名前を気にしたことはないですか。その名前が「ウマノアシガタ」と知って興味が沸きますね。不思議な名前の「ウマノアシガタ」とはどのような特徴を持つのでしょう。本記事では「ウマノアシガタ」の特徴や開花時期をご紹介します。

    記事の目次

    1. 1.ウマノアシガタの特徴
    2. 2.花の特徴
    3. 3.キンポウゲ属は有毒
    4. 4.ウマノアシガタの開花は春から6月
    5. 5.ウマノアシガタの仲間たち
    6. 6.ウマノアシガタの花言葉
    7. 7.美しいキンポウゲ属の花
    8. 8.まとめ

    ウマノアシガタの特徴

    ウマノアシガタは、春から5月によく見かける草花です。北海道から沖縄まで日本全土に広く分布しているので、皆さんもきっとどこかで見ているはずです。ただ、「ウマノアシガタ」というユニークな名前は初めて聞いた人も多いのではないでしょうか。黄色い可憐な花と「ウマノアシガタ」は一致しないけれど、「キンポウゲ」と聞くとピンときませんか。そうです、皆さんもよくご存知の黄色い花です。漢字で「馬の足形」「毛茛」と表記します。

    ウマノアシガタはキンポウゲ科キンポウゲ属

    ウマノアシガタはキンポウゲ科キンポウゲ属に属する多年草です。日当たりの良い場所を好み、草高は30㎝から60㎝に育ちます。散歩中に足元で黄色い花がピカピカと光っていたことはありませんか。属しているキンポウゲ属には仲間の花がたくさんあります。みなどれもキンポウゲ属の特徴である黄色い花が咲くので、見分けることは難しいかも知れませんね。

    ウマノアシガタとキンポウゲの違いは八重咲きの花

    *写真:ウマノアシガタ

    キンポウゲとは園芸用に品種改良された八重に咲く花の種類に付いた名前です。ウマノアシガタと区別していましたが、現在ではキンポウゲと総称されることが多くなりました。

    ウマノアシガタの名前の由来は葉の形から

    名前の由来は葉の形からちなんでいるとされています。しかし、不思議なことに葉の形は馬の足と似ていません。また、「鳥の足」を「馬の足」と書き違えたのではないかという説もあります。確かに葉っぱは「馬の足型」より「鳥の足型」のほうが近いかも知れませんが、どちらも納得できる人は少ないのではないでしょうか。「馬の足型」とはユニークな名前ですが、その由来もユニークでした。

    花の特徴

    ウマノアシガタの花がテカテカと光り輝く理由は、花弁の下にはデンプンを含む細胞層にあります。この細胞層が春の光を反射してキラキラ、テカテカと光り輝きます。まるで人工物のような輝きですね。また、この輝きが花びらを肉厚に見せています。英名「バターカップ」はこのテカテカが由来です。「馬の足型」と違い素敵な名前です。

    花がウマグツ(馬沓)に似ている説

    出典: http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/blog/column_20161014.html

    もうひとつ「馬の足型」には説があります。それは花の形がウマグツ(馬沓)に似ているところからきたという説です。ウマグツとは蹄鉄が出来る前の時代に、馬のひづめを守るための藁などで作った馬用の履物のことですが、いかがでしょうか。

    キンポウゲ属は有毒

    ウマノアシガタにはラヌンクリンという配糖体が含まれています。葉や茎をすりつぶした際に加水分解され、プロトアネモニンを発生させます。これが有毒成分の正体です。

    プロトアネモニンとは

    プロトアネモニンは、揮発性の強い油状の物質です。花の色を薄くしたような淡い黄色で、皮膚や粘膜に強い刺激を与えます。かつて早春の北海道で、放牧牛がこの有毒成分により多数死亡した記録が残っています。しかし、ここ数年はプロトアネモニンによる中毒死は聞きません。

    素手では触らないことが大事

    ウマノアシガタを含むキンポウゲ属に触る場合は、手袋をするなど素手で触らないように注意しましょう。プロトアネモニンは、キンポウゲ属の植物に広く分布しているため、イチリンソウやクレマチス類、クリスマスローズなどにも含まれます。

    ウマノアシガタの開花は春から6月

    ウマノアシガタの開花は4月から6月です。5月頃散歩に出かけて土手や公園で黄色い花を見つけることがあれば、ウマノアシガタかも知れませんね。

    見頃

    花の見頃は5月です。地域によって多少異なりますが、群生でウマノアシガタが咲いている場所が見られるのも5月頃ですね。

    ウマノアシガタの仲間たち

    ウマノアシガタには仲間がたくさんいます。花の色はすべて黄色ですが、花の形やそう果にはそれぞれ違いがあります。

    ①ケキツネノボタン「毛狐の牡丹 」

    特徴

    日本全土の水田の周辺や人里の湿地帯で生育します。そう果の先が反り返らない特徴があります。また、茎に開出毛があります。3枚の小葉は手のひらを開いたような形で、それぞれの切れ込みが重なることはありません。

    開花時期は3月~7月と長い期間咲いています。5枚の花弁が水平に開いた小さい花が特徴です。花に比べ球状に集まる集合果は大きく目立ちます。

    ②キツネノボタン

    特徴

    水田周辺や山間の湿地に生育します。見分けるポイントは、そう果の先がくるっと反り返っていること、茎に毛が生えていないことです。また、小葉の切れ込みはやや重なり気味に見えます。

    花の開花時期は4月〜7月、細長い形状の花弁が5枚水平に咲きます。集合果は球状に集まります。

    ③タガラシ「田枯らし」

    特徴

    ほぼ日本全土の水田周辺や人里の湿地に生育します。そう果は小さいのですが、集合果は大きく球状から成長すると楕円形になります。葉の特徴として葉先は丸く、深い切れ込みが3〜5ヵ所入ります。また、草丈は腰まで成長することもあるため、人間にとっては厄介な植物となるかも知れませんね。

    花の開花時期は3月~5月です。丸い花弁は小さく、発達した雄しべがとても目立ちます。

    ④エゾキンポウゲ「蝦夷金鳳花」

    特徴

    北海道中北部の湿原に生育します。北海道幌加内町では群生している見られる場所があり、地域の特産になっています。草丈は15㎝ほどで足元で可愛い花を咲かせます。エゾキンポウゲのそう果は特徴的で、厚みがあり柄が明瞭、先端が強く反り返っています。

    花の開花時期は5月〜6月です。北海道の遅い春を知らせる黄色い花は、地元でとても愛されています。可愛い5枚の大きな花弁が椀状に開きます。

    ⑤絶滅危惧種「ヒキノカサ・蛙の傘」

    特徴

    本州から四国、九州に分布して生息しています。川原や渓流、田畑など湿った土地を好み、草丈は15cmほどに成長します。他のキンポウゲ属とは違い、育つ環境を選びます。その生育地は自然度の高い氾濫原などに限られるため、絶滅危惧種にされています。

    開花時期は4月で、ウマノアシガタによく似た椀状の花を咲かせます。

    見分けるポイントは葉

    小葉を3枚から5枚付けますが、ポイントは葉の形に変化が多いことです。切れ込みが浅かったり、深かったりと定型しません。また、根が紡錘形に肥大することも大きな特徴ですが、絶滅危惧種のため根の観察は難しいです。

    ウマノアシガタの花言葉

    花言葉①子供らしさ

    5月の風に黄色い小さな花を揺らすウマノアシガタの姿は、まるで子供が遊んでいるように楽しそうに見えますね。その様子からこの花言葉が生まれました。春にピッタリの花言葉です。

    花言葉②中傷

    可愛い黄色い花とは裏腹に毒性のあるところから生まれた花言葉です。

    花言葉③栄誉・栄光・楽しみ到来

    春の訪れを知らせるウマノアシガタにふさわしい花言葉ですね。北海道や東北では春が待ち遠しいと誰もが思っています。そこで誰よりも早く黄色い花を見つけることは楽しみでもあり、喜びでもあります。そんな花言葉です。

    花言葉④美しい人格

    ウマノアシガタは早春から5月にかけて湿原や、沼地、水田周辺で開花します。北海道から九州までほぼ日本全土に生息しているウマノアシガタが、枯れた草の中でキラキラと花を咲かせる姿は凛として見えます。その姿から「美しい人格」の花言葉が生まれました。

    美しいキンポウゲ属の花

    キンポウゲ科の花は美しいものが多いですね。「金鳳花」の由来は、黄金色の鳳凰から付けられました。それほど美しい花ばかりです。ですが、どれも有毒成分を含んでいるので取り扱いには注意して下さい。

    アネモネ

    アネモネはギリシャ語の「風」から由来しています。花の色も多彩で赤や紫、白など鮮やかな大輪を咲かせます。

    ラナンキュラス

    「花金鳳花」の和名が付いているほど、彩りが鮮やかなラナンキュラスはこんもりとたくさんの花弁を付けます。花の色も黄色、白、ピンクなど豊富なバリエーションがあります。

    クリスマスローズ

    クリスマス時期に開花することから由来した名前です。実際の開花時期は1月〜4月、可憐でうつむき加減の儚げな花を咲かせます。寒冷地では雪の中でもしっかりと花を咲かせています。花の色は、白やチョコレートブラウン、ダークパープルなど控えめな色が特徴的です。

    デルフィニウム

    デルフィニウムの名前の由来はギリシャ語の「イルカ」が語源とされています。つぼみの形がイルカに似ているためで、小さな花を房状に付ける姿はとても可愛らしいですね。ブルーやピンクなど花の色もパステルカラーが爽やかです。

    クレマチス

    クレマチスはツル性の鑑賞用植物です。「ツル性植物の女王」といわれるほど、大輪の美しい花は人気が高いですね。6枚の花びらを咲かせる種類とベル咲きの2種類があります。

    オダマキ

    多年草で日本、アジア、ヨーロッパなど約70種が自生しています。花は独特のフォルムで、初夏から晩夏に開花します。和風なイメージもあるオダマキは、一度見たら忘れられない形と鮮やかなコントラストが美しいので、庭や鉢で栽培している人も多いのではないでしょうか。

    シュウメイギク

    秋に庭先でシュウメイギクがたくさん咲き始めます。アネモネよりも小さい花をたくさん付けて、ゆらゆらと風に揺れる姿は可憐で儚げです。秋明菊「シュウメイギク」はジャパニーズアネモネとも呼ばれ、自生して咲く姿は日本の秋の夕暮れに良く似合います。

    まとめ

    ウマノアシガタは北海道から九州までほぼ日本全土に見られるとても身近な草花です。キンポウゲとしてお花屋さんに並ぶ花も美しいですが、自生した花も可憐で美しいですね。どこかで見かけたことのある黄色い花が「ウマノアシガタ」という変わった名前を持つことも知らなかった人も多いのではないでしょうか。春先に黄色い花を見つけたら足を止めて見て下さい。「タガラシ」「ケキツネノボタン」と見分けられると楽しいですね。

    watayuki
    ライター

    watayuki

    東京から福島県に移住して2年が経ちました。ガーデニングとほんの少しの自家菜園を楽しんでいます。自宅の周りに自生している植物から、自分で植えた野菜までを観察して記事の役に立つようにしています。自然に囲まれた環境を生かしていきたいと思います。よろしくお願いします。

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