リューココリネを育てて切り花に!初心者でも失敗しない栽培のコツを紹介!

リューココリネを育てて切り花に!初心者でも失敗しない栽培のコツを紹介!

リューココリネという花をご存じですか?春に花を楽しむ球根植物です。すらりと細く伸びた花姿や、清涼感のある花色が特徴です。爽やかで甘い香りがします。切り花として花もちも良いことから、フラワーアレンジメントや生け花の材料としても人気があります。

記事の目次

  1. 1.リューココリネの特徴
  2. 2.リューココリネの切り花
  3. 3.リューココリネの品種
  4. 4.リューココネの香り
  5. 5.リューココリネの育て方① 栽培の注意点
  6. 6.リューココリネの育て方② 植え付け
  7. 7.リューココリネの育て方③ 水やり
  8. 8.リューココリネの育て方④肥料
  9. 9.リューココリネの育て方⑤ 害虫・病気
  10. 10.リューココリネの育て方⑥ 剪定
  11. 11.リューココリネの育て方⑦ 球根のふやし方
  12. 12.まとめ

リューココリネの特徴

リューココリネの基本情報

学名 Leucocoryne(リューココリネ)
別名 Glory of the sun(グローリー・オブ・ザ・サン)
属性 ヒガンバナ科 リューココリネ属
※ユリ科に分類されることもあります
原産地 チリ・アンデス山系
分類 球根多年草
開花時期 3月~5月
草丈 30~60cm
花色 青、白、紫など
花言葉 暖かい心」「信じる心」「貴婦人」

球根多年草

リューココリネは南米原産の球根多年草です。原産地と気候が違う日本の環境での栽培には、日当たりや水やりに注意が必要です。また次の年にも咲かせるためには、球根の扱いにも気をつけなければなりません。しかし、日持ちも良く、とても良い香りがすることから、切り花として近年とても人気がある花です。ぜひ育て方をおぼえて、その甘くさわやかな香りに癒されてください。

開花時期は3月~5月

日本の露地栽培では秋に球根を植え付け、開花時期は3月から5月ごろです。細い茎の先に6枚の花びらからなる、特徴ある星の形をした花を咲かせます。花の大きさは品種により差がありますが、2cm~6cmくらい。春になると細長い葉を数本伸ばし、ひとつの球根から2本~5本ほどの花茎を長く立ち上げて、その先に花を咲かせます。

リューココリネの花の色

花色は青・白・紫・ピンクなど品種によって違いがありますが、いずれもさわやかな透明感があります。すっきりとスリムな立ち姿とあいまって、楚々とした風情が漂います。

リューココリネの原産地

原産地はアンデス山系

リューココリネは、南米チリのアンデスが原産地です。アンデスといえば、ジャガイモ・トウモロコシ・トマト・カボチャ・唐辛子…多くの食物の原産地ですね。食物に限らず、ベゴニア・アルストロメリア・ハナセンナなど多数の栽培植物の発祥の地でもあります。リューココリネもそのひとつ。12種類の原種がアンデスに生息しています。

リューココリネの花名の由来

花名の由来は「白いこん棒」

花名の リューココリネ(Leucocoryne)は、ギリシャ語で「白い」を意味する “Leukos”(レウコス)と、「こん棒」を意味する “Kotyne” (コリネ)が語源。特徴的な3本の雄しべの形に由来します。この雄しべは、正式には「仮雄ずい」と呼ばれる、退化して本来の働きを失った雄しべです。仮雄ずいの色は、品種によって白から黄色まで幅があります。

リューココリネの切り花

切り花として優秀

リューココリネは水揚げも良く、日持ちも良く、切り花として非常に優秀です。人気が出るきっかけも、切り花の日持ちの良さが、人々を驚かせたことでした。1990年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会(花博)」でのことです。「サカタのタネ」のホームページによると、

国際花と緑の博覧会(花博)が開催された頃、花もちが良く、1か月くらい保つ花としてオランダから輸入されました。長さ30㎝くらいの細い茎の先に花径5~6㎝の花を数輪つけたものが1本2,000円もの高値で取り引きされ、一躍リューココリーネの名が知れわたるようになりました。

とのこと。それ以来、リューココリネの切り花は、春のフラワーショップに欠かせない存在となっていきました。

リューココリネの品種

リューココリネの原種

コキンベンシス

最も一般的な品種です。花びらの先端はブルーがかった濃い紫色をしていますが、中心部は白色です。仮雄ずいは黄色をしており、紫の花色との美しいコントラストが楽しめます。個体差があり、控えめな淡色のバリエーションも人気があります。

ナルシオイデス

名前の通り、水仙(英語でナルシッソス)に良く似た、中心が黄色く外側が白い花を咲かせます。姿だけでなく、香りも良く似ており、甘く強い香りを持ちます。

イクシオイデス

剣のようにとがった花びらをもつ花で、くっきりとした濃い紫の花びらに白いスジが入るのが特徴です。この品種は以前コキンベンシスと呼ばれており、現在でも混同して分類されていることもあるようです。

プルプレア

花びらに丸みがあります。プルプレアとは「紫色」の意味で、その名の通り、鮮やかな紫色の花色を持ち、中心部はさらに鮮やかな濃い赤紫色をしています。コキンべンシスと並んで、良く目にする品種の一つです。

リューココリネの栽培種

清楚な印象が、日本人の嗜好にあったのでしょう。また、切り花として優秀なところも好まれ、最近は多様な品種が改良され、栽培されて出回るようになりました。色のバリエーションも増えています。いくつかの品種を見てみましょう。

アンデス

楚々とした雰囲気のリューココリネには珍しく、あでやかな花色を持つのがアンデス。ピンクがかった紫の花の中心が強めの赤紫をしているのが特徴。ぽってりと丸く可愛らしい花びらを持ちます。

ディーセント

日本の花き園が交配を重ねて生み出した品種です。やや青みがかった透き通るような純白の花色です。ブライダルの花として人気というのもうなづけます。

パープリッシュピンク

淡いピンクの花びらが、中心にかけて白へとグラデーションを描きます。2006年に園芸賞を受賞したという、比較的新しい品種です。やわらかいピンクは、それまでにないものでした。

ヴィッタータ(ストライプ)

細く直線的な花弁に、くっきりとしたストライプ。仮雄ずいの黄色ともあいまってシャープな印象です。ピンク系や紫系など花色に幅があります。

カラベル

色合いは「アンデス」に似ていますが、花びらが丸い「アンデス」にくらべて、すっきりスリムな花びらを持ちます。

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リューココネの香り

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