ペラルゴニウムの育て方!肥料の与え方や切り戻し・挿し木のコツなど!

ペラルゴニウムの育て方!肥料の与え方や切り戻し・挿し木のコツなど!

春から初夏にかけて花を咲かせるペラルゴニウムは、花色が豊富で華やかさがあるため贈り物などでも人気の植物です。またペラルゴニウムは多年草のため、育て方のコツを覚えれば毎年楽しめる植物です。今回は夏越しや越冬方法、肥料の与え方など解説します。

記事の目次

  1. 1.ペラルゴニウムの基本情報
  2. 2.ペラルゴニウムの花言葉
  3. 3.ペラルゴニウムの人気品種をご紹介
  4. 4.ペラルゴニウムとゼラニウムの違い
  5. 5.ペラルゴニウムの育て方
  6. 6.主な病害虫(灰色かび病・コナジラミ)
  7. 7.ペラルゴニウムを揷し木で増やす方法
  8. 8.ペラルゴニウムの越冬方法
  9. 9.花が咲かない原因
  10. 10.まとめ

ペラルゴニウムの基本情報

Photo byThomasWolter

科名 フウロソウ科
属名 ペラルゴニウム属
原産地 南アフリカ
性質 一年草もしくは多年草
開花時期 春~初夏

ペラルゴニウムは一季咲きの多年草です。開花時期は春から初夏。ゼラニウムと似ていますが、ゼラニウムより華やかな花を咲かせるのが特徴です。日当たりのよい場所を好みますが、夏の暑さと蒸れには弱いのが特徴です。寒さには強く冬は軒下であれば越冬可能です。育て方は少し難しいと思われがちですが、育て方のポイントを押さえて育てれば毎年楽しむことが可能です。

ペラルゴニウムの花言葉

出典:写真AC

ペラルゴニウムの花言葉には真実の愛や尊敬、あでやかな装いといった意味があります。この花言葉と開花時期が母の日シーズンに重なることから、母の日には園芸店でもよく見られ、人気のある鉢花になっています。贈り物として利用する際は花言葉を伝えてみるのもいいかもしれませんね。

ペラルゴニウムの人気品種をご紹介

Photo byYvonneHuijbens

ペラルゴニウムの原種の数は250種以上あるといわれています。草姿も草本タイプ・小低木タイプ・高木タイプとさまざまで、大半は南アフリカで自生しています。日本で出回っている園芸品種も数多く、花は小ぶりなものから大輪系、一重咲きや八重咲き、花色もバリエーション豊富です。

ペラルゴニウム・エンジェルアイズ

出典:写真AC

ペラルゴニウムの品種のなかでも人気のエンジェルアイズ。ドイツで開発されたペラルゴニウムで、「エンジェルアイズ」という名のように、天使のようなかわいらしい花を鉢いっぱいに咲かせます。日当たりのよい場所で管理すれば次から次へと花を咲かせるのが特徴です。寒さにも強く0℃まで耐えることができる品種です。

  • 開花時期・・・春~初夏
  • 草丈・・・20~40cm
  • 非耐寒性常緑多年草

ペラルゴニウム・キャンディフラワーズ

出典:写真AC

エンジェルアイズシリーズのなかでも大きな花を咲かせる品種がキャンディフラワーズ。従来の品種と比べて屋外での環境にも強く、輸送時の揺れによる傷みなどにも強いため贈り物にも適しています。花色も豊富でピンク・パープル・ダークレッド・バイカラーなどがあり、丸みをおびた花弁が可愛らしい品種です。

  • 開花時期・・・初春~初夏
  • 草丈・・・30~50cm
  • 半耐寒性多年草

ペラルゴニウム・フェアリーチュチュ

フリルの入った花びらが重なり、白いブロッチがの模様が入るため大変豪華にみえるペラルゴニウムです。少しアザレアにも似ている花姿です。コンパクトな姿にまとまるため鉢花に向いています。花色もチェリー・メルローズ・ローズとさまざまです。

  • 開花時期・・・春~初夏
  • 草丈・・・30cm前後
  • 半耐寒性多年草

ペラルゴニウム・シドイデス

花だけでなく葉色も楽しめるシドイデス。小さな丸い葉とシルバーカラーが特徴のペラルゴニウムです。花の大きさは3cmほどと小ぶりですが濃い紫色の花とシルバーがかった葉色とのコントラストが魅力的です。他のペラルゴニウム同様、半日陰で夏越しし、冬は軒下で越冬させましょう。

  • 開花時期・・・4~8月
  • 草丈・・・40cm
  • 半耐寒性多年草

ペラルゴニウムとゼラニウムの違い

Photo bywebandi

ゼラニウムもペラルゴニウム属に分類される多年草です。ゼラニウムやアイビーゼラニウムはペラルゴニウムの仲間であるといったほうが正確です。どちらも日本では日当たりのよい場所を好む多年草ですが、ペラルゴニウム属のうち春から初夏にかけての一季咲きのものがペラルゴニウム、四季咲きのものをゼラニウムと分類しています。またペラルゴニウムの葉は細かい切れ込みが入り、白い斑が入るものもありますが、ゼラニウムは葉の淵がなめらかで丸みがあります。

ペラルゴニウムの育て方

Photo byJillWellington

置き場所

日当たりがよく通気性がいい場所が適しています。地植えも可能ですが、開花時期の長雨と蒸れに弱いため、どちらかというと鉢植えの方が向いています。

鉢植えの場合

春と秋の生育時期は日当たりのよい場所で管理します。半日陰で風通しのよい場所で夏越し、冬場は軒下で管理します。冬の寒さにあてないと花芽の形成がうまくいかず花が咲かない原因になりますので暖かすぎる場所で管理しないように注意しましょう。

地植えの場合

地面への植え付けは植え付け面積が広いという点では良いのですが、鉢植えのように移動できないのが難点です。ペラルゴニウムは蒸れと開花時期の長雨に弱い植物です。基本的には日当たりのよい場所で育てますが、夏は半日陰で、冬は霜のあたらない場所が理想です。難しい場合は、日除けや霜よけを利用するのもいいでしょう。

植え付け

苗の植え付けは初夏を迎えるころの花後と暑さが落ち着いた9月頃が適しています。ペラルゴニウムはすぐに根がいっぱいになるため、そのような苗であれば、軽くほぐして植えつけます。弱アルカリ性の用土を好むため、植え付け2週間ほど前に苦土石灰を混ぜておきましょう。植え付け後はたっぷりの水を与えます。

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酸性に傾きがちな用土をアルカリ性に傾ける働きがあります。

水やり

Photo by sorarium

土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。開花中は水切れを起こしやすいため、しおれさせないように注意しましょう。尚、花に水が付くと病気の原因にもなるので、花に水をかけないよう株元に与えるように注意しましょう。

肥料の与え方

Photo byJing

長期に渡って花を咲かせるペラルゴニウムには肥料が不可欠です。生育期の3〜6月、花後の9〜11月に肥料を与えましょう。植え付け時や植え替え時であれば用土に緩効性肥料を混ぜ込みましょう。植え付け後であれば緩効性の肥料を株元に与えるか、液体肥料を水やり代わりに与えましょう。肥料を与えすぎると葉ばかり茂ってしまうので、与えすぎには注意しましょう。

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置くだけの肥料。ゆっくり長く効いてくれるのでお手軽です。

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速攻性のある液体肥料。ストレートなので薄めずこのまま与えることができます。

植え替え

ペラルゴニウムは生育がよい植物のため、すぐに根が鉢いっぱいになり、根詰まりを起こしやすくなります。鉢植えで購入した場合は花後の初夏か9月が植え替え時期です。一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替える際は根に付いた土を軽く落とし、新しい用土を足して植え替えます。用土は水はけがよく元肥が入ったものがお手軽でいいでしょう。

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鉢花専用の用土で植え替えれば花を咲かせるための肥料も入ってお手軽ですね。

切り戻し

Photo byKateCox

花をこんもりと多く咲かせるには切り戻しが必要です。花後の6月以降に大きな葉がついている節の上で剪定します。節の上で剪定することで新芽が出やすく、まとまりのよい草姿に育ちます。剪定は遅くとも9月までには終えるのが理想です。剪定した枝先は揷し木に利用できるので増やしてみたい方は元気のいいものを取っておきましょう。

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主な病害虫(灰色かび病・コナジラミ)

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