ヒヤシンスとはどんな花?
春の季節の訪れを知らせてくれるヒヤシンスは、そもそもどのような植物だと思いますか?育てる植物の基本を知っていれば、育て方や管理方法も覚えやすくなります。特徴と合わせてご紹介します。
ヒヤシンスの基本情報
科名 | ユリ科 |
属名 | ヒヤシンス属 |
原産地 | ギリシャ、シリア、小アジア |
別名 | ニシキユリ、ヒアシンス |
草丈 | 50cm以下 |
植付時期 | 10月~12月 |
開花時期 | 3月~4月 |
花色 | 赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、青、紫 |
ヒヤシンスの特徴
ヒヤシンスの原産地は地中海沿岸付近
ヒヤシンスは地中海沿岸原産で、冬は寒く一定の降水があり、夏場は日本に入ってきたのは安政~文久年間(1854~1863)とされており、当時は黄水仙とも言われたようです。その後「飛信子(ひやしんす)」などの字が当てられ、一般に広まったのは大正時代中期以降といわれています。
ヒヤシンスの花の特徴
ヒヤシンスといえば、パッと目を引く豪華なお花という印象ですが、ユリ科特有の反り返った小花を穂状に付けて咲き、紫、ピンク、白、黄色など色とりどりで、八重咲の品種もあります。香りは甘く強いのが特徴です。
ヒヤシンスの毒性
ヒヤシンスには毒がある?
とても華やかなヒヤシンスですが、ヒヤシンスの球根や花・葉・汁液には「シュウ酸カルシウム」という成分が含まれています。シュウ酸カルシウムの結晶は針状に尖っており、接触すると炎症を起こしてかぶれたり痒くなってしまうことがあります。また、誤飲をすると嘔吐や下痢などのが出ることがあるので注意が必要です。ですので、球根を植え付け際には軍手を付けてお子様から離れた場所で作業していただくと安心です。
ペットを飼っている方は特に注意が必要
また、猫や犬にとっては猛毒で、誤飲してしまうと胃腸障害や皮膚炎、最悪の場合は命に関わる事もあるので、ペットを飼っている方は特に注意が必要です。
ヒヤシンスの花言葉と誕生花
色とりどりのお花が楽しめるヒヤシンスですが、ヒヤシンス全般の花言葉と、花の色による花言葉があります。
ヒヤシンス全般の花言葉
「スポーツ」「ゲーム」
ヒヤシンスには様々な花言葉がありますが、ギリシャ神話の伝説が由来とされています。
太陽神アポロンと西風神ゼヒュロスの二人から愛されていたヒュアキントスという少年がいました。ヒュアキントスは初めゼヒュロスと心を通わせていましたが、移り気なゼヒュロスより、次第にアポロンに心惹かれていきます。ある日アポロンとヒュアキントスが円盤投げを楽しんでいると、嫉妬したゼヒュロスは邪魔をしようと風を起こします。すると、円盤はヒュアキントスに当たってしまい、ヒュアキントスは死んでしまいます。大量に流れた血の跡に紫のヒヤシンスが咲いたと言われています。
ヒヤシンスの色による花言葉
紫のヒヤシンス | 私は悲しい、悲しみ、初恋のひたむきさ、許して |
青いヒヤシンス | 変わらぬ愛、誠実 |
白いヒヤシンス | 控えめな可愛らしさ、あなたのために祈ります |
ピンクのヒヤシンス | しとやかな可愛らしさ、ゲーム |
赤いヒヤシンス | 嫉妬、遊びの恋 |
黄色いヒヤシンス | あなたとなら幸せ、勝負 |
このように、遊びや嫉妬などギリシャ神話に由来する花言葉が多いですが、色によってさまざまな花言葉がありますので、ヒヤシンスを送る際には、是非色による花言葉の違い確認されることをおすすめします。
ヒヤシンスの誕生花
1月2日(白)・1月4日(白)・1月7日(赤)・1月16日(黄)・1月26日(白)・2月7日・4月11日
出典:写真AC