ヒスイカズラとは?翡翠の色が綺麗な花びらの特徴や見頃の時期をご紹介!

ヒスイカズラとは?翡翠の色が綺麗な花びらの特徴や見頃の時期をご紹介!

ヒスイカズラという植物をご存知でしょうか?宝石のような花色とユニークな花姿で、人気上昇中の熱帯植物です。今回はヒスイカズラの学名や和名の由来、特徴や花言葉、ヒスイカズラが見られる各地の名所など、ヒスイカズラに関する情報をいろいろとまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.ヒスイカズラの概要
  2. 2.ヒスイカズラの特徴
  3. 3.ヒスイカズラの花言葉
  4. 4.ヒスイカズラの名所
  5. 5.まとめ

ヒスイカズラの概要

出典:写真AC

希少な熱帯植物

ヒスイカズラ(翡翠葛)は、植物学上の分類ではマメ科(マメ亜科)に属する常緑つる性の熱帯植物です。独特な花びらの形と、宝石の翡翠のような美しいブルーグリーンの花色が目を惹きます。原産地はフィリピン諸島で、熱帯雨林の限られた地域にしか生息しません。近年では環境の悪化もあって数が減少しており、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにも登録されています。

珍しい花色とユニークな花びらの形状から、人気上昇中の熱帯植物です。見頃の時期の花色は、まさに圧巻の美しさですよ。

でも熱帯植物だし、季節によって温度変化が大きい環境にも弱いから、「見たい」と思っても、日本だと見られる場所が限られているんだよね…。

名前の由来

出典:写真AC

和名・英名の由来

英名は「Jade Vine(ジェイド バイン)」と言います。Jadeは宝石の翡翠、Vineはつる(蔓)という意味です。翡翠のような花びらの色と、つる性植物であることに由来してます。和名の「ヒスイカズラ(翡翠葛)」は、この英名を訳したものです。

学名の由来

ヒスイカズラの学名は「Strongylodon macrobotrys(ストロンギロドン・マクロボトリス)」と言います。「Strongylodon」はギリシャ語の「strongyro(円い)」と「odon(歯)」の合成語です。ガクが丸い歯のような形状であることに由来しています。「macrobotrys」は長い房という意味です。これはヒスイカズラの花房が、1mに達するほど長いことに由来しています。

ヒスイカズラ(翡翠葛)の基本データ

学名 Strongylodon macrobotrys
目名・科名 マメ目マメ科(マメ亜科)
属名 ヒスイカズラ属
英名 Jade Vine(ジェイド バイン)
原産地 フィリピン諸島
開花時期 3月~5月
樹高(蔓高) 5m~10m
花色 ブルーグリーン(翡翠色)

ヒスイカズラの特徴

特徴①:開花期間が短い

出典:写真AC

ヒスイカズラの開花時期は、季節で言えば春から初夏にあたる3月~5月です。開花時期自体は長いのですが、一つの花の開花期間は短く、数日しかありません。花色も独特のグリーン色からブルーベリーのような色へと変化し、開花期間の終わりには、花びらがボトボトと落ちます。

「押し花にして花色を保存したい」と思う人もいるかもしれないけど、残念ながらヒスイカズラは押し花には向かないんだよね。

ヒスイカズラは押し花にしても、半年もすれば色が抜けて枯れてしまうんです。

特徴②:日本では温室栽培が必須

Photo by syasara

熱帯植物なので耐寒性に乏しく、10℃が限界です。しかも気温の変化が大きい気候にも弱いため、季節の変化によって気温も大きく変わる日本の場合、沖縄以外の地域は温室でなければ栽培できません。また、日本ではヒスイカズラの受粉を媒介してくれる動物がいないため、自然交配は不可能であることも大きな特徴でしょう。

沖縄以外の地域では温室栽培が必須なので、家庭で育てるのは難しいでしょう。見頃の時期のヒスイカズラを見たいなら、植物園へ行くことをおすすめします。

特徴③:コウモリによって受粉する

Photo by lasta29

フィリピン諸島のヒスイカズラの受粉を媒介しているのは、オオコウモリです。オオコウモリが花の蜜を吸う際に、おしべとめしべにぶつかって受粉を助けています。

ヒスイカズラの花言葉

出典:写真AC

ヒスイカズラの花言葉は「私を忘れないで」です。一度見たら忘れられない幻想的な花色と、開花期間が短く数日で散ってしまう儚さが、このような切ない意味の花言葉を生んだのでしょう。

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ヒスイカズラの名所

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