レンゲソウ(蓮華草)とは
レンゲソウは春の暖かさとともに開花時期を迎え、ピンク色のかわいらしい花を咲かせる植物です。横に這って広がっていく性質を利用してグランドカバーとして育てたり、花壇の寄せ植えにしたりと人気があります。田んぼや畑で見かけるレンゲソウは自生しているのでなく、種をまいて大切に栽培されているものです。そんなレンゲソウの特徴や育て方などをご紹介します。
レンゲソウの基本情報
科名 | マメ科 |
属名 | レンゲ属 |
和名 | 蓮華草 |
別名 | 紫雲英(ゲンゲ) |
原産地 | 中国 |
開花時期 | 3月〜4月 |
レンゲソウの名前の由来
レンゲソウは漢字で「蓮華草」と表記されます。咲き姿が「蓮(ハス)」の「華(花)」に似ていたために付けられた名前です。また別名「紫雲英(ゲンゲ)」とも呼ばれています。レンゲソウが咲き誇る様子が「紫色の雲の上にいるようだ」と例えられたためについた別名で、中国語で「英」は「花」を意味する言葉として使われています。
レンゲソウの花言葉
レンゲソウには「心が和らぐ」「私の幸福」「感化」「私の苦しみを和らげる」「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」「あなたは私の苦痛を和らげる」という花言葉がついています。レンゲソウは「蓮の花」に似ており、蓮は「極楽浄土に咲く花」といわれている植物です。そのため苦しみや悲しみから解放してくれるような花言葉がついたとされています。
昔は「民間薬」として利用されていた
レンゲソウは根や茎、花の部分に薬草や漢方などの効果があるといわれ、民間薬として使われていた植物です。薬が豊富でなかった時代にレンゲソウの薬効が、人々の病気の苦しみや苦痛を和らげたとされ「あなたと一緒なら苦痛が和らぐ」や「私の苦しみを和らげる」という花言葉がついたといわれています。
レンゲソウ(蓮華草)の特徴
ひとつひとつの花びらはとても小さいですが、いくつもの花びらが重なってシロツメクサのようにまん丸と成長するのが特徴です。ピンク色と白色のグラデーションがとても美しく、一面に広がるレンゲ畑は「春の風物詩」ともいわれています。また、優しくてほんのりと甘い香りも魅力的な植物です。そんなレンゲソウの特徴を詳しくご紹介します。
特徴①「緑肥」の役割がある
春になると畑や田んぼが一面ピンク色のレンゲ畑になっている風景を見た経験はありませんか?畑や田んぼにレンゲソウを生やしておくと「緑肥(りょくひ)」の役割があるため、昔からレンゲソウは肥料の代わりとして使われていました。地面を這うように成長していくため、雑草が生えにくくなるという効果もあります。
緑肥とは
緑肥とは、畑や田んぼで栽培した植物をそのまま用土と一緒に耕して肥料として利用する方法です。小麦を作る場所では「クローバー」を、トウモロコシを作る場所では「大豆」が緑肥植物として利用されています。緑肥を植えておくと、害虫の抑制や病気を予防する効果が期待できるのでおすすめです。
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