アナナスとは
アナナスは原色に近い鮮やかな花苞が特徴で、トロピカルで明るい雰囲気が楽しめる魅力的な植物です。鑑賞時期が長く、地植えだけでなく鉢植えにして観葉植物として育てると部屋のインテリアとしても利用できます。そんなアナナスの種類や特徴、挿し木や株分けでの増やし方などをご紹介します。
アナナスの基本情報
科名 | パイナップル科 |
属名 | グズマニア属 |
草丈 | 20cm〜60cm |
原産地 | 熱帯アメリカ |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | やや弱い |
アナナスの名前の由来
原産地である熱帯アメリカではパイナップルを「ナナス」と呼んでおり、パイナップル科に属している植物は総称して「アナナス」と呼ばれています。アナナスには「寿」や「めでたい」という意味もあるとされ、縁起物としても利用されている植物です。中国では「鳳凰」に似ているといわれ「鳳梨(ほうり)」という別名でも親しまれています。
アナナスの花言葉
アナナスには「あなたは完璧」「情熱」「いつまでも健康で幸せ」「理想の夫婦」という花言葉がついています。葉が重なり合い支え合うように成長し、たくさんの子株をつけるのが特徴です。そんなアナナスに「理想の夫婦」や「いつまでも健康で幸せ」という素敵な家庭を想像するような花言葉はぴったりですね。
アナナスの特徴
南アメリカが原産の植物で、色鮮やかでトロピカルな見た目が人気です。成長すると30cm〜60cmほどまで大きくなりますが、小さく剪定して観葉植物として室内のインテリアにも利用されています。そんなアナナスの葉や花の特徴を詳しくご紹介します。
特徴①葉
葉はかたくて槍のような形をしています。葉は鮮やかでみずみずしい緑色や黄緑色をしており、大きいものでは50cmにまで成長するのが特徴です。縁がギザギザとしている品種やトゲのある品種もあるため取り扱いには十分に注意してください。他にも多肉質の葉をもつ品種もあり、多肉植物に分類される場合もあります。
特徴②花
開花時期は5月〜8月で、赤色や黄色などの小さくてかわいらしい花を葉の中心部分にいくつも咲かせます。花の寿命は短く、咲き終わった後には「複合果(ふくごうか)」と呼ばれる房のような果実を実らせるのが特徴です。大きな花のように見えている部分は「花苞(かほう)」と呼ばれる部分で花ではありません。
「花苞(かほう)」とは
花のように見えますが花ではなく「葉」で、つぼみを包むように小さな葉が何枚も重なった部分が「花苞(かほう)」です。花が小さくあまり目立たない場合に、鮮やかな花苞で虫を呼び込み花粉を運んでもらうためともいわれています。花苞が美しい植物については、下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
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