カイドウ(海棠)とは?花言葉などの特徴や桜との違いをご紹介!

カイドウ(海棠)とは?花言葉などの特徴や桜との違いをご紹介!

中国の玄宗皇帝が愛した楊貴妃の眠る姿を例えたとされる、美しい花姿を持つ植物のカイドウ。ハナカイドウとも呼ばれ、枝いっぱいに花を咲かせる美しい姿は、日本の古典文学にも登場します。カイドウの特徴と、同じく花姿の美しさを競う桜との違いについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.カイドウとは
  2. 2.桜との違い
  3. 3.カイドウの楽しみ方
  4. 4.まとめ

カイドウとは

Photo by houroumono

カイドウはハナカイドウとも呼ばれ、淡紅色の花と花後にできる暗赤色の実が、人々を魅了しています。桜の花を追うように、美しい花を咲かせます。原産地の中国では昔から美人の形容に用いられるほどです。日本でも広く栽培されていて、花の美しさは庭木のなかでも群を抜いています。

カイドウの基本情報

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

カイドウは古くから庭木や盆栽として親しまれてきました。赤みの強いつぼみは、半開状に花開くと淡紅色へと変化します。つぼみと花が混在している頃には、かわいらしさが際立ちます。

名称 カイドウ、ハナカイドウ、スイシカイドウ
学名 Malus halliana
分類 バラ科リンゴ属
区分 落葉低木
原産地 中国
高さ 1.5~5m
開花期 4月中旬~5月上旬
耐寒性 あり
日当たり 強い西日を避けた日当たり

海堂と花海棠

海棠の棠は「梨」のことで、海棠とは海から渡ってきた梨、という意味でつけられています。もともとは海棠と呼ばれていたものが、特に花の美しい海棠は花海棠、実が大きい種類は実海棠と呼ばれるようになりました。


 

カイドウの特徴

カイドウは、しなやかな枝いっぱいに花を咲かせます。花柄(かへい)を長く伸ばして、半開の状態で下垂し、花開きます。下垂して咲かせる姿から、スイシカイドウ(垂糸海堂)の別名がつきました。開花とほぼ同時に葉を広げ、花後にできる実は6〜10mmと小さく、食用にはなりません。新緑の中に咲く、淡紅色の花とのコントラストが美しさを強調します。

花のつき方

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

茎に沿うように、枝から花柄を長く伸ばします。1カ所から何本かのまとまった花柄を出し、それぞれにひとつずつ花を咲かせます。

カイドウの花言葉

Photo by slash__

「美人の眠り」「艶麗」「友情」「温和」の花言葉を持ちます。美人の眠りという花言葉は、玄宗皇帝の寵姫である楊貴妃の、眠りが足らずほろ酔いの美しい様子を「カイドウの眠り未だ足らず」とたとえたことに由来するといわれています。容姿があでやかで美しいという意味の艶麗は、カイドウと楊貴妃それぞれの美しさにふさわしい花言葉ですね。

次のページで、桜との違いを見ていきましょう!

次のページ

桜との違い

関連記事

Article Ranking