アルストロメリアとは
アルストロメリアは南アメリカ原産の鮮やかないろどりが特徴的な花です。春から夏にかけて咲く一季咲の花ですが、切り花にしたときの花持ちがよいことから贈り物として重宝されています。贈り物に花言葉を添えるとより気持ちが伝えられるといわれますので、この記事ではアルストロメリアに込められている花言葉について紹介します。
アルストロメリアの概要
分類 | ユリ目ユリズイセン科 |
学名 | Alstroemeria L. |
和名 | 百合水仙、インカの百合、夢百合草 |
英名 | Lily of the incas |
開花期 | 5月~7月 |
誕生月 | 4月 |
アルストロメリアの花言葉:全般
花言葉①「エキゾチック」
アルストロメリア全般の花言葉は「エキゾチック」です。アルストロメリアは画像でもわかるように、ユリのような大きな色鮮やかな花びらに、赤橙色や赤黒い色の筋状の条斑がつく花です。これはスポットといい、蜂などの虫をよびよせて花粉を運んでもらうために入った模様とされています。日本の花に比べて、濃い花色と刺激的な模様が異国の様を思い起こさせることが花言葉の由来になっています。
花言葉②「持続」
アルストロメリア全般の花言葉は「持続」です。これは切り花として、花持ちがよいことが由来となっています。アルストロメリアの花びらは、ガクと花びらが一体化した「花被片(かひへん)」といわれるもので、一般的な花びらより散りにくいです。このため切り花の寿命が3日から1週間とされるなか、アルストロメリアは水をきれいに替えて管理すれば2週間花を咲かせ続けます。
花言葉③「未来への憧れ」
アルストロメリア全般の花言葉は「未来への憧れ」です。この花言葉は、明治から大正時代にアルストロメリアがオランダより渡来したことが由来とされています。導入された大正時代は、清楚な花を好む日本人にとっては華美すぎたため、あまり普及しませんでした。しかし、花の品種改良者は未来の日本はこういった花が似合う素晴らしい国になると希望を込めて改良を続け、その思いに応えるように1980年以降のバブル全盛期に一気に人気が出て、今も愛される花となりました。
アルストロメリアの花言葉:色別
赤色の花言葉
赤いアルストロメリアの花言葉は「幸い」です。鮮やかな花色が幸せを感じさせることが由来となっています。贈る花としても幸せが持続するという花言葉がとても素敵ですね。
- 誕生花 8月9日
夏の時期に恋人に愛を誓う花として贈るのも素敵ですね。
白色の花言葉
白色のアルストロメリアの花言葉は「凛々しさ」です。白色のユリの花言葉「純潔」や「威厳」ですが、赤みのかかった条斑が白く美しい花びらに入ることで、お化粧をして凛とたたずむ女性のようにも見えませんか?職場でお世話になった上司に尊敬の念を込めて贈る花としてもおすすめです。
- 誕生花 11月19日
ピンクの花言葉
ピンク色のアルストロメリアの花言葉は「気配り」です。西洋の花言葉では「friendships(友情)」とされていますが、これはアルストロメリアを発見した植物学者のリンネが、当時は発見者の名前をつけることが主流だったところをあえて親友の名前にしたエピソードが由来となったとされています。ピンク色は誰からも好まれやすい色ですので、家族や友人などの身近な人へ日頃の気持ちを伝えるのにおすすめです。
最近の品種改良の結果、スポットがない品種もできたので、清楚なイメージの人にも「気配り」として贈れます。
黄色の花言葉
黄色のアルストロメリアの花言葉は「持続」です。ヨーロッパでは黄色は下品な色とされており、花言葉もマイナスイメージのものが多いです。そのなかでは、下品な印象のあまりないアルストロメリアは黄色の花を贈りたいときにも無難な花といえます。
その他の花言葉
珍しい青色のアルストロメリアの花言葉は「知性・冷静」、温かみを感じるオレンジ色のアルストロメリアの花言葉は「友情」です。
品種別の花言葉はない
アルストロメリアには原生している品種だけでも100を超える品種があり、多くの色や四季咲きのものなどたくさんの品種があります。日本では4系統のアルストロメリアが主流となっていますが、それぞれに固有の花言葉はありません。条斑の数に品種差があるため、華美な花が似合うシーンなのか考えて選ぶとよいでしょう。
まとめ
アルストロメリアの誕生花は上記で紹介した以外にも、2月18日、3月13日、3月25日、4月18日がありますので、これらの誕生日の人に贈ると喜ばれるかもしれませんね。もちろん4月の誕生花ですので、4月の誕生日の人にもおすすめです。「アストロメリア」や「アリストメリア」と名前を呼び間違えやすい花ですが、花屋さんで頼むときは「メリア」でも通じますので、これからの贈り物にぜひ添えてみてください。
出典:写真AC