シネラリアの特徴
シネラリアは、キク科ペリカルリス属の1年草です。シネラリアでは「死」を連想してしまうとの理由で、「サイネリア」と呼ばれることが増えています。シネラリアは品種改良が盛んに行われており、花色のバリエーションが大変多い特徴があります。このほか、シネラリアにはどのような特徴があるのでしょうか。
シネラリアの特徴①花期が長い
シネラリアのよく知られている特徴は、12月~4月までと花期が非常に長いことです。温室で栽培された鉢が販売されており、地方による花期の違いはありません。花は同じ花がずっと咲いているわけではなく、株の上部から咲きはじめ、だんだん下に隠れているつぼみも開いてきます。そして、満開時には葉が見えなくなるほど多くの花をこんもりと咲かせます。
シネラリアの特徴②寒さと暑さに弱い
暑さに弱く夏前に枯れてしまう
シネラリアは原産地が気候の温和なカナリア諸島で、日本の夏の暑さには耐えられません。そのため原産地では多年草ですが、日本では冬から春にかけて花を咲かせたあと、夏前には枯れてしまう一年草です。
寒さに弱く冬は室内で栽培される
また、寒さにも弱く霜にあたると枯れてしまうため、最低気温が5℃より低くなる地方では屋外で冬越しができません。そのうえ、温室で育てられたシネラリアはさらに寒さに弱くなるため、鉢で販売されているシネラリアは室内で栽培されることがほとんどです。
シネラリアの特徴③水にも弱い
シネラリアは、水にも弱い特徴があります。水が葉にかかると株が蒸れて育ちが悪くなり、花にかかると傷んできれいな花が咲きません。この特徴より、雨を避けられない地植えではなく、栽培場所を移動できる鉢で育てられています。
シネラリアの特徴④贈りものには適さない
シネラリアのきれいな花を贈り物に、と考える方も多いのではないでしょうか。しかし鉢植えの花は「根づく(寝づく)」に結びつけられ、病気見舞いの花にはできません。またシネラリアの花名のシは「死」を、サイネリアのサイは「災」を連想させるため、プレゼントにするのは避けられています。
シネラリアの花言葉
シネラリアは、シネラリア全般につけられた花言葉と、花の色別につけられた花言葉を持っています。さまざまな花色で、冬の間きれいな花を咲かせ続けるシネラリアには、どのような花言葉があるのでしょうか。
シネラリアの花言葉①いつも快活
「いつも快活」の花言葉は、シネラリアが冬から春にかけて美しい花を咲かせ続けることよりつけられました。快活には、明るくさっぱりして勢いがよいという意味があります。ピンクや白などの明るい色で、葉を隠すほど多くの花を咲かせるシネラリアにふさわしい花言葉ですね。
シネラリアの花言葉②喜び
「喜び」は、シネラリア全般につけられた花言葉ですが、紫色のシネラリアの花言葉として紹介されることもあります。この花言葉も、シネラリアが明るい色の美しい花を次々に咲かせる様子よりつけられました。
ボタニ子
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出典:写真AC