ハイドロカルチャーって何?
ハイドロカルチャーは植物を育てる一つの方法で、土を使わずに室内で草花を育てます。見ているとかわいくて、思わず自分で作って部屋に置きたくなる「小さなガーデニング」です。肥料は液体肥料が良いのか固体のものが良いのか、また上手に育てて長く楽しむための方法など、これから始める方にアドバイスいたします。
土を使わずに植物を育てる方法
ハイドロカルチャーでは土を使う代わりに、ハイドロボールやセラミスを使います。いずれも保水性が高く、特にハイドロボールは酸素をよく保持してくれるといった特徴を持っています。
ハイドロボール
ハイドロボールの原料は粘土です。高温処理をして発泡させていますので、小さな穴がたくさん開いており、水分とともに酸素を多く含んで植物の成長を助けてくれます。水の管理としては、容器の底にためた水がなくなったら与えるようにします。
セラミス
セラミスはドイツで採れる土を高温処理したもので、非常に吸水性の高い園芸用土です。ハイドロボールとは違って酸素をかかえこむ機能はないので、水やりの方法が違ってきます。容器の底に水がたまらないよう、セラミス自身にのみ給水させた状態で置いておくと良いです。
室内で植物を育てる方法のひとつ
ハイドロカルチャーは屋外で植物を育てるのではなく、室内に置いて楽しむ方法です。その特徴を見てみましょう。
底に穴の開いていない容器を使う
ガラス容器や大きなマグカップといった、底に穴の開いていない容器で育てます。どのような容器でも使えますので、とても気軽に始められます。インテリアとしての見栄えもいいですし、水やりに神経質になる必要がありません。
無菌なので匂わない
園芸で使用する用土には様々な肥料や栄養分、土中の微生物が含まれているので、土そのものの匂いがあります。反対にセラミスやハイドロボールは人工的な用土ですから、無菌で清潔です。これがハイドロカルチャーをずっと部屋の中に置いておける理由のひとつです。
土を使わないので部屋が汚れない
ハイドロカルチャーでは一般の園芸用土は使いませんので、室内に鉢を持ち込んでも、もしも土がこぼれたとしても部屋が汚れません。これも人気の理由のひとつです。
ハイドロカルチャーに肥料は必要?
ハイドロカルチャー用の土は高温殺菌された人工的な土なので、まったく栄養分がありません。植物を育てるには栄養分を補給する必要があります。ホームセンターなどでは各種肥料、液体肥料などが販売されていますので、お気に入りの肥料を使って部屋の植物を育ててあげましょう。
肥料のやり方はわかりやすい?
どの肥料にも説明書が用意されています。書かれている使用方法、回数、薄める分量を守って使えば大きく失敗することはありません。ハイドロカルチャーで育てる植物はとてもゆっくりと成長しますから、効き目が出るのもゆっくりです。あわてずに見守るようにします。
次のページでは、ハイドロカルチャーにおすすめの肥料5選と、長く楽しむために気をつけることをご紹介します。