プリンセチアとは?
クリスマスシーズンを彩る観葉植物
苞(ほう)と呼ばれる葉っぱの色が特徴
プリンセチアはメキシコや中央アメリカが原産の、トウダイグサ科ユーフォルビア属の観葉植物です。ちょうどクリスマスシーズンを含む、11月~1月が開花時期にあたります。花のように見える苞と呼ばれる葉っぱの色が特徴で、色は濃いピンクをはじめ、薄いピンクに白や複色のものもあり、バリエーションに富んでいます。
ボタニ子
中心の黄色い部分が花
プリンセチアはポインセチア同様、美しい葉っぱ(苞)の色を楽しみますが、花はどこにあるのでしょう?ポインセチアも同じですが、プリンセチアの花は、蕾のようにも見える、中央の黄色いつぶ状の部分です。
ポインセチアとの違いは?
一番の違いは苞の色
プリンセチアはポインセチアの一種で、葉っぱや花の形状はほぼ同じです。一番の違いは特徴でもある苞の色の違いにあり、ポインセチアは苞が真っ赤なのに対し、プリンセチアはピンクや白、複色です。また、プリンセチアはポインセチアよりやや寒さに強いという特徴もあります。
プリンセチアの生い立ち
プリンセチアはサントリーフラワーズ株式会社が品種改良により生み出したユーフォルビアの新品種で、2009年には日本フラワーオブザイヤーで「最優秀賞」を受賞しました。プリンセチアの名前は、ポインセチアとプリンセスのような華やかな印象を組み合わせてつけられました。
花言葉は「思いやり」
プリンセチアの花言葉は「思いやり」です。ピンクをはじめとする優しい苞の色にもぴったりの花言葉ですね。この花言葉を象徴するように、日本乳がんピンクリボン運動の『J.POSHピンクリボン基金』に、プリンセチアの売上の一部が寄付されています。
プリンセチア基本情報
- 科・属名:トウダイグサ科ユーフォルビア属
- 学名:Euphorbia pulcherrima
- 英名:Princettia
- 原産地:メキシコ、中央アメリカ
- 開花時期:11~1月
- 葉っぱの色:ピンク、白、複色
- 花言葉:「思いやり」
プリンセチアの品種
プリンセチアにはスタンダードタイプが5品種と八重咲タイプが3品種あります。スタンダードタイプはコンパクトながらも華やかで、寄せ植えやギャザリングなどで活躍します。八重咲タイプはボリュームが増すことで豪華な印象を与え、マーブル模様の品種などもあり、個性的です。
スタンダードタイプ5品種
プリンセチアピンクホワイト
淡いピンク色が優し気な印象の品種です。
プリンセチアホットピンク
元気を分けてもらえそうな、鮮やかなピンク色が特徴です。
プリンセチアルージュ
「ホットピンク」よりもやや赤色よりの、濃いピンクが魅力です。
プリンセチアチェリーレッド
「ルージュ」よりもさらに赤みの強い色でくっきりとした印象です。
プリンセチアピュアホワイト
その名のとおり、真っ白な苞が凛として清楚です。
八重咲タイプ3品種
プリンセチアロゼマーブル
白に薄いピンクのマーブルと緑色の縁どりが個性的な品種です。
プリンセチアオペラ
色味は「ローザ」よりもやや赤みが強く、幾重にも重なって咲く姿が豪華です。
プリンセチアローザ
「オペラ」よりピンクよりの八重咲で、可愛らしさが溢れます。
次のページではプリンセチアの育て方を見ていきます!
苞とは、苞葉(ほうよう)とも呼ばれる、蕾を包んでいる葉っぱの部分を指します。プリンセチアはこの苞の色が特徴的なんですね~!