カンノンチクとは?
「カンノンチク」と呼ばれている観葉植物があります。元々は中国南部、東南アジアなどに分布している樹木の一つです。漢字では「観音竹」と書きます。「竹」という文字が入っていますが、本来はヤシ科の仲間に属している植物です。カンノンチクは、昭和40年代頃には高額で取引されるほどのブームでした。それ以降も日本では深く親しまれ続けている植物です。
名前の由来
カンノンチクという名前の由来は沖縄にルーツがあります。「観音山」という名の寺院に、竹のような植物として茂っていたからだとされています。よって別名「リュウキュウカンノンチク(琉球観音竹)」とも呼ばれています。英語表記では「ラピス(Rhapis)」と呼ばれています。カンノンチクが全国的に普及するようになったのは江戸時代に入ってからです。当時より琉球王国から輸入し園芸品種として栽培されていました。
花言葉
花言葉は、「日々の平安」「スマートな淑女」です。中国やアジアといった観音様の信仰のある場所に植えられている植物ということで、平安を連想して付けられた言葉のようです。
カンノンチクの特徴
カンノンチクは東南アジアなどを中心に生息する植物でありつつも、耐寒性が高くて、しかも病気や害虫に対しても強い品種として知られています。そのため育てやすいこともあり、観葉植物として不動の人気がある植物です。成長したとしても、高さは3mを超えることはめったにないので、初心者でも手入れがしやすいのが特徴です。
希少価値のある花
カンノンチクにはオレンジ色の花がつきます。しかしその開花はとても珍しいことで、20~30年に一度というペースとされています。もしその花を見ることができれば、縁起がいい兆しだという習わしがあるほどです。また、カンノンチクと類似した植物として「シュロチク(棕櫚竹)」と呼ばれる植物があります。カンノンチクの葉のほうが幅が太くて成長が早いという差があります。
ボタニ子
次ページではカンノンチクの育て方について詳しく紹介します。