プテリスはどんな植物?
学名 | Pteris |
和名 | イノモトソウ |
原産地 | 世界中 |
草丈 | 5〜50cm |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
用途 | 鉢植えなど |
プテリスはシダ科の植物で、世界中の熱帯から亜熱帯に約300種分布していて、種類の多いのが特徴です。品種の違いで葉の形・色にバリエーションがあり、草丈も5〜50cmと大きく違いがあります。プテリスは、胞子のつかない「栄養葉」と胞子のつく「胞子葉」2つの役割をする葉を持っているのも特徴です。
プテリスの名前の由来は?
正式な学名である「プテリス」は、細い葉っぱの形から、ギリシャ語で「翼」を意味する「pteron(プテロン)」が語源となって名付けられました。日本での名前「イノモトソウ」は漢字では「井の元草」と表し、井戸のそばに自生している姿からつけられた名前です。
プテリスの花言葉は?
プテリスの花言葉は「愛嬌」「信頼」「平凡な心」です。直射日光が苦手で、木陰にひっそり生えている姿にちなんで、そんな花言葉がつけられたとされていますが、実際はその由来ははっきりしていません。12月7日の誕生花でもあり、真面目な人柄を連想させる花言葉です。
プテリスの主な種類は?
世界中に分布し大変種類の多いプテリスですが、品種によって草丈や見た目が多少の異なり、面白みを感じるところです。品種の違うプテリス同士で寄せ植えを作るのも、面白いかもしれません。主な3品種の、原産地や見た目の違いについて解説します。
種類①プテリス・クレティカ
世界の各地に広く分布していて、日本の西側の地域で自生が確認されています。和名は「オオバイモノトソウ」で、10品種ほどが栽培され、バラエティー豊かな品種群です。葉の真ん中に大きな銀白色の斑が入る「アルボリネアタ」が特に有名で、観葉植物として広く出回っています。
種類②プテリス・エンシフォルミス
「クレティカ」と同じく、よく知られた代表種で、日本では九州南部より南の地域で自生しています。和名は「ホコシダ」といい、園芸品種の「ヴィクトリアエ」や「エバーゲミエンシス」が広く出回り、鑑賞用として親しまれています。
種類③プテリス・フォリー
和名では「ハチジョウシダ」と呼ばれ、日本では本州・四国・九州、また南西諸島・台湾・中国などに分布している品種です。ハチジョウシダは、環境によって草丈や姿に多少の差があり、葉の長さは最大で1m程にもなる場合もあります。葉は厚みと光沢があり、高級感があるので、鑑賞用として人気です。
種類④プテリス・トリカラー
緑の色をしたプテリスが多いのですが、「トリカラー」は鮮やかな赤や銅色、最後には深い緑色へと葉色の変化が楽しめる品種です。違う色の葉が入り交じることから、品種名がつけられました。草丈は40~60cmにまでなります。
ボタニ子
次ページからはプテリスの育て方を紹介します!