ケンチャヤシとは?どんな観葉植物?その特徴や育て方をご紹介!

ケンチャヤシとは?どんな観葉植物?その特徴や育て方をご紹介!

大型の観葉植物ケンチャヤシは、地植えでも、室内のような日陰でも枯れることなく育つ丈夫な植物です。その抜群の存在感から、インテリアとしても人気があります。そんなケンチャヤシの育て方から花言葉や風水効果にいたるまで、一挙にご紹介いたします。


記事の目次

  1. 1.ケンチャヤシとはどんな植物?
  2. 2.ケンチャヤシの育て方
  3. 3.ヤシ科植物の増やし方
  4. 4.インテリアとして人気のケンチャヤシ
  5. 5.まとめ

ケンチャヤシとはどんな植物?

「ケンチャヤシ」とは、名前の通りヤシ科ハウエア属の観葉植物です。一般にケンチャヤシの名前で販売されているものは、ヒロハケンチャヤシという種類が大半を締めています。見た目は100均でよく見かけるテーブルヤシをそのまま大きくしたような感じです。しかし、その大きさはテーブルヤシとは桁違い、原産地では10m以上に生長する大型の観葉植物です。そんな大型の観葉植物ケンチャヤシについてご紹介いたします。

特徴

ヤシの木といえば南国「寒さに弱いのでは?」とお思いの方もいるのではないでしょうか。しかし、このケンチャヤシは耐寒性があり、室内の日陰でも育つというとても丈夫な観葉植物です。成長速度はゆっくりですが、ヤシ科の仲間の中でも1・2を争う強靭さを誇ります。もちろん暑さにも強く、四季のある日本でも元気に育ってくれそうですね。

花言葉

ケンチャヤシの花言葉は「勝利」です。新しく何かを始める人への贈り物としてはピッタリな花言葉ですね。

【豆知識】中国では高貴な植物ケンチャヤシ

中国語でケンチャヤシは「富貴椰子」と表記されます。「富貴」とは中国語で「身分が高い、富を持つ」という意味があります。そのため、中国では高貴な植物として扱われています。

風水

引用元:写真AC

植物を玄関に置くと運気が良くなるというのは、風水では有名な話です。特にケンチャヤシは葉が上向きに育つため陽の気を持ち、葉先がとがっていることから邪気を払う効果があるとされています。つまり「気」の入口とされる玄関に置くことで陽の気を取り入れつつ、邪気払いの効果まで発揮する、まさに一石二鳥の風水効果を持つ観葉植物なのです。

ケンチャヤシの育て方

引用元:Pixabay

ここではケンチャヤシの基本的な育て方のポイントと注意点をご紹介します。

日当たり・置き場所

室内

ヤシの仲間であるケンチャヤシですが、明るい日陰を好みます。レースカーテン越しなど、少し遮光された風通しのよい場所に置くとよく育ちます。冬は温かい地方でしたら外でも冬越しできますが、霜に弱いため室内で育てたほうが枯れる心配が少ないです。

地植え

一般的には鉢植えが多いケンチャヤシですが、地植えでも育ちます。地植えする場合、午前中は日が当たり、午後に日陰になるような場所がよいです。日差しの柔らかい季節から徐々に日光になれさせていくことが大事です。

注意点

暑い地域で直射日光の中育っているイメージのあるヤシ科の植物ですが、ケンチャヤシは直射日光はが苦手です。少しずつ直射日光に慣らしていけば、耐えられるようにもなりますが、いきなり暑い日差しの中に出すと葉焼けをして葉が茶色く枯れる原因になります。そして、風にも注意が必要です。風通しの良い場所は好きですが、強すぎる風は葉を痛めてしまう危険性があります。

水やり

引用元:写真AC

土が乾いたら鉢の下から水がでてくるまで、たっぷり水やりをすることが大事です。しかし、冬は抑え気味にします。土が乾いてから2、3日後に水やりをするぐらいにすると、耐寒性に優れた強い株に育ちます。

葉水も大事

週に1、2回ぐらいの頻度で、葉水をすることも葉をきれいに保つ秘訣です。空気が乾燥する夏や、暖房を使う冬は特に霧吹きなどで葉水をして、乾燥から守ってあげることが大事です。

注意点

水が不足すると、葉が茶色くなり枯れる危険性があります。土と葉の状態を観察しながら、水やりの頻度を調整することが必要です。

  • 土の状態を確認する場合、根を傷つけないよう竹串のような長いものを土にさして、くっついてきた土を触れば湿り具合がわかります。

肥料

春から秋がよく育つ生育期のため、3回に1回ほど水やりの代わりに薄めた液肥をあげるとよいです。

注意点

冬はケンチャヤシの生長が鈍ります。冬に肥料をあげてしまうと肥料やけを起こし、最悪枯れる原因になってしまう可能性があるため注意が必要です。

虫対策

ケンチャヤシは比較的虫にも強い植物ですが、カイガラムシがつくことがあります。乾燥している春から秋に葉の裏側など、見つけにくい場所につきやすいです。日頃から葉水などで防虫対策をしておくと安心です。

ヤシ科植物の増やし方

引用元:ぱくたそ

観葉植物といえば、株分けや切り戻しからの挿し木で増やせるものが多くあります。しかし、ケンチャヤシを含めたヤシ科の植物は少し違うようです。ここでは、ヤシ科植物の増やし方・切り戻し事情をご紹介します。

増やし方

ヤシ科の植物は、種から増やす方法が一般的とされています。種類によっては、株分けや挿し木で増やせるものもありますが、ほとんどの種類が株分け・挿し木では増やせません。ちなみに株分けできるのは、株立ち(根元から複数の茎に分かれている)しているものです。

切り戻し

植物の多くは切り戻しをすると、切った付近から新しい芽がでてきます。しかしヤシ科の植物は、切った部分から新しい芽が生えてこないため、ヤシ科の植物は切り戻しをしないのが基本です。下手に切り戻しをしてしまうと、丸坊主状態になってしまう危険性がありますので注意が必要です。

インテリアとして人気のケンチャヤシ

大型で存在感のあるケンチャヤシは、お店やホテルのインテリアとしてよく見かけます。ケンチャヤシがあるだけで、南国風の明るい雰囲気になるのだから不思議なものですね。しかも水やりさえ気をつければ、日陰でも育つという頑丈さがとても魅力的です。大型なのに手間いらずなところが、インテリアとして人気の理由といえそうですね。

レンタルもある

「大きいし、うまく育てることができるか不安」という方には「レンタル」という手もあります。まずレンタルで育て方を実際体験してみるという方法です。レンタルなら、枯らしても新しいものと交換してもらえるという利点もあります。インテリアとして常に置いておきたい場合には便利な方法ですね。

まとめ

大きくて存在感抜群のケンチャヤシは、とても丈夫で育てやすい観葉植物です。耐陰性があり、室内や玄関などでも元気に育ってくれる、まさにインテリアにピッタリですね。大型植物初心者の方は、大型なのに手間いらずなケンチャヤシから始めてみることをおすすめします。

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ライター

syk_02

趣味で10種類ほど観葉植物を育ててます。 よろしくお願いいたします。

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