アジアンタムとは
アジアンタムは涼しげでやさしい雰囲気が人気の観葉植物です。値段が安く容易に入手できるため、初心者でもチャレンジしやすい植物といえるでしょう。しかし環境に対してデリケートな面があり、美しい姿のままうまく管理するのは意外と難しい植物でもあります。枯らさず管理するコツや増やし方のポイントを探ってゆきましょう。
アジアンタムの基本情報
和名 | ホウライシダ |
学名 | Adiantum |
分類 | イノモトソウ科ホウライシダ属 |
形態 | 多年草・観葉植物 |
原産地 | 世界中の温帯~熱帯 |
アジアンタムは世界中の温かい地域に分布するシダの仲間です。そのため比較的高温多湿な環境を好み、寒さや乾燥に対しては強くありません。観葉植物として栽培する際にはこの特徴を意識した管理を心がけましょう。
アジアンタムの育て方・鉢植え編
アジアンタムは鉢植えで育てるのがポピュラーです。まずは鉢植えの管理のコツを学びましょう。アジアンタムは園芸店のほか、ホームセンターや通販でも容易に入手できます。小さな苗なら数百円で購入できますが、なるべくボリュームのある元気な株を選びましょう。
アジアンタムの育て方・鉢植え編①置き場所
アジアンタムが枯れる主な原因としては、強い日差しと乾燥が挙げられます。これらの原因で枯れた葉はもとには戻せません。そのため1年を通じて明るい日陰での管理が基本です。ただし光量不足も枯れる原因になるので、あまり薄暗い場所は避けてください。また乾燥を防ぐために、暖房や冷房の風が直接当たる場所には置かないようにしましょう。
夏の置き場所
直射日光の当たらない場所であれば屋内、屋外のどちらでも管理できます。風通しのよい場所を選びましょう。屋外で管理する場合は、遮光ネットなどを使った環境作りが必要になることも多いので、初心者の方は室内管理からスタートするのがおすすめです。室内ではレースのカーテン越しのやわらかい光が当たる場所などがよいでしょう。
冬の置き場所
アジアンタムは冬の寒さに対してあまり強くありません。気温が5℃を下回る前に室内に取り込みましょう。夏と同様にやわらかい光の当たる場所に置き、昼と夜の気温差が大きくなりすぎないように管理します。また冬は空気が乾燥しやすいためエアコンからは遠ざけるとともに、できれば加湿器を使って部屋の湿度を上げてください。
アジアンタムの育て方・鉢植え編②用土
用土は水はけと水持ちの適度なバランスが大切です。素焼きの鉢で管理する場合は市販されている観葉植物用の培養土だけでも構いません。プラスチック鉢を使う場合は、観葉植物用の培養土に赤玉土や軽石の小粒をブレンドして水はけをよくしましょう。水持ちは鉢のサイズや風通しによっても変わるので、よく観察しながら最適な配合を見つけてください。
ボタニ子
次はアジアンタムの育て方「水やり」についてご紹介します。