ナギ(梛木・竹柏・凪・梛)とは
なぎの木は、神社などの御神木ともして有名な立派な樹木です。全長は20m前後にまで成長する樹木で、マキ科の中のナギ属に属していますがマキ属に含まれる場合もあります。青々とした葉が特徴的で、少し珍しい特性を持っています。まずはナギの木の基本情報を、見ていきましょう。ナギの原産国や複数当てられている漢字の意味も、ご紹介しています。
原産国
ナギに原産国は、台湾や日本が中心です。暖かい気候を好むので、日本の中でも四国や九州などの温暖な気候に生息しています。本州の南沿岸でもみられますが、関東の南部よりも北では育ちにくく自然界での自生は困難です。大切に育てると長寿な樹木で、春日神社のナギは樹齢1000年以上とされています。丈夫で長寿な木なので、家庭でも比較的簡単に育てられます。
ナギ(梛木・竹柏・凪・梛)に使われる漢字の意味
ナギにはさまざまな漢字が当てられています。それぞれの漢字に意味は以下の通りです。漢字それぞれに意味やつけられた理由があります。ここで紹介している漢字それぞれがナギと読み、樹木のナギを意味しています。
梛
「木」と「那」を組み合わせて日本が作った漢字です。中国にも梛という漢字はありますが、一般的に使用することはありません。梛という漢字には、守護や良縁などの意味が込められています。
梛木
「梛」に「木」を付けたものです。意味は梛と変わりありません。梛という漢字一文字だけでもナギと読みますが、このほかにも「な」「だ」と読めます。木をプラスすることで、ナギの木を指していると伝わりやすくなります。
竹柏
竹の葉とナギの葉は、形状が非常によく似ています。そのため「竹」という漢字が当てられたといわれています。柏の実はナギの実と外見がそっくりであり、そのため「柏」という漢字が当てられました。双方ともに梛木と似た特徴のある植物の漢字が使用されているのが特徴です。
凪
波が穏やかである様子を表している漢字です。この漢字から、ナギは海で仕事をする人の安全祈願などの意味も込められて神社に植えられているという逸話もあります。
ボタニ子
次のページからはナギの特徴について紹介します。