バーバスカムとは
バーバスカムは中央アジア〜地中海沿岸が原産の多年草で、ピンク色や黄色、オレンジ色や紫色の花を咲かせる植物です。開花時期が長く、6月〜7月にかけて甘くて優しい香りのする美しい花を咲かせます。常緑性のため、リーフプランツやグランドカバーにもおすすめです。
バーバスカムの基本情報
科名 | ゴマノハグサ科 |
属名 | モウズイカ属、バーバスカム属 |
和名 | 天鵞絨毛蕊花(ビロードモウズイカ) |
別名 | ホザキモウズイカ、バーバスカム・タンプサス アダムズ・フランネル、ムレイン 庭煙草(ニワタバコ) |
開花時期 | 6月〜7月 |
形態 | 多年草 |
耐暑性 | 普通 |
耐寒性 | 強い |
バーバスカムの特徴
日本中の山や野原などさまざまな場所に自生しているバーバスカムですが、地中海沿岸や中央アジアなど外国が原産の植物です。葉や茎が灰色の毛に覆われているため、ふわふわとしたやわらかい印象を与えてくれます。バーバスカムには約300種類ほどの品種があり、花や葉の色もさまざまです。開花時期になると、どの品種も甘くて優しい香りが楽しめます。
バーバスカムの名前の由来
バーバスカムには全草に灰色の毛が生えており、ラテン語で「ひげ」を意味する「バルバ」という言葉を元にしてつけられた名前です。また、バーバスカムには「天鵞絨毛蕊花(ビロードモウズイカ)という和名がつけられています。葉や花に密集するように生えている毛が、ビロードのような見た目をしている様子からつけられた和名です。
バーバスカムの育て方
バーバスカムは常緑性で、いつでも美しい葉が楽しめるため「リーフプランツ」としても親しまれています。開花時期が長く、花壇の寄せ植えやグランドカバーなど、さまざまな育て方ができるのが魅力です。しかし、多湿に弱いため水はけや風通しをよくして育てる必要があります。
育て方①環境
日当たりと風通しのよい環境で育てると、病気や害虫被害を受けにくく、バーバスカムが健康的に育ちます。太陽の光をたっぷりと浴びると花付きがよくなります。半日以上は日光の当たる場所で育てましょう。しかし、夏場の直射日光に長く当てると、葉焼けを起こしてしまう恐れがあるため注意してください。
冬の管理方法
バーバスカムは耐寒性が強く、地植えでも冬越しが可能です。冬〜春のはじめにかけて、開花する前までは葉がロゼット状をしています。そのため、地植えの場合は葉に霜がおりてしまわないように、ビニールやバークチップなどを使用してマルチングをしてから冬越しさせましょう。鉢植えの場合は、軒下や室内などの寒さをしのげる場所に移動させてください。
育て方②用土
バーバスカムは排水性の高い用土で育てるのがおすすめです。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を同じ分量で配合した用土を使用してください。多湿が苦手なため、地植えにする地面の土が粘土質の場合は、川砂や腐葉土をよく混ぜ込んで水はけをよくしてから植え付けましょう。
次のページでも育て方のポイントを見ていきましょう!