アサガオの開花時期や見頃の季節は?色や種類によって時期は異なるの?

アサガオの開花時期や見頃の季節は?色や種類によって時期は異なるの?

皆さんはアサガオから何を連想しますか。夏休みにアサガオの鉢を持ってきた思い出など、アサガオといえば夏という人が多いのではないでしょうか。そんな身近なアサガオですが、実は種類によって時期や見頃はそれぞれです。本記事ではアサガオの開花時期や特徴をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アサガオの特徴
  2. 2.アサガオの名前の由来
  3. 3.アサガオの開花時期は何月?
  4. 4.アサガオの品種は5種類
  5. 5.①大輪アサガオ
  6. 6.②変化アサガオ
  7. 7.③西洋アサガオ
  8. 8.④曜白アサガオ
  9. 9.⑤琉球アサガオ
  10. 10.アサガオの花の色は多彩
  11. 11.朝顔市は夏の風物詩

アサガオの特徴

出典:写真AC

その名のとおり夏の朝に花が咲くアサガオは、日本で古くから親しまれている草花です。ヒルガオ科・サツマイモ属に分けられ、原産地は熱帯アメリカとされます。草丈は20cm〜6mに育ち、最近では夏のグリーンカーテンとしても人気があります。

アサガオは古典園芸植物

アサガオは古典園芸植物です。代表的なものにはアサガオをはじめ、オモト、フジ、サクラなどがあります。

古典園芸植物とは

古典園芸植物とは江戸時代に日本で改良や育種が行われ、独自の発展をしてきた植物です。明治時代以降もそのまま育種、栽培されている植物の総称を古典園芸植物とよびます。しかし、ここ数年で、古典園芸植物の伝統継承が危ぶまれています。高齢化と継承者の減少が原因ですが、日本人が育んできた古典文化はできれば守り続けていきたいですよね。

江戸時代に一大ブームを起こしたアサガオ

出典:写真AC

古典園芸植物の中でも唯一の一年草だったアサガオは、江戸時代に一大ブームを起こしました。愛好家による品評会が、関東や関西で盛んに開催されていた記録が残っています。そして、一年草の特徴を生かして多くの品種が作り出されました。当時、科学的な解明がされていなかった中で、江戸時代の愛好家たちが熱意をもって数千種類のアサガオを生み出したことは大変な驚きではありませんか。

アサガオの名前の由来

朝の美人顔

実際のアサガオは夜明け前から開き始めて、昼にはしぼんでしまいます。「朝の美人顔」とも呼ばれています。また「朝の容花(かおばな)」とも呼ばれ、これにちなんでアサガオになったとされています。奈良時代の頃に中国から渡来して、薬草(下剤など)に用いられ「牽牛子(けんごし)」とも呼ばれていました。そのうち花が美しかったことから鑑賞用として栽培されるようになりました。

アサガオの開花時期は何月?

出典:写真AC

アサガオの開花時期は7月から9月です。ただし、種類によっては10月・11月くらいまで花が咲くアサガオもあります。季節が夏から秋に変わっても花が咲くアサガオを見たことはありませんか。アサガオの咲く季節が夏のイメージが強すぎるため、季節が秋になっても咲くアサガオの印象は薄いですね。また、見頃の時期もその種類によって違っています。つまり、アサガオは夏から秋までの長い期間、それぞれの種類が見頃になる季節を迎えます。

アサガオの品種は5種類

出典:写真AC

アサガオの園芸品種は大きく分けて「大輪アサガオ」「変化アサガオ」「西洋アサガオ」「曜白アサガオ」「琉球アサガオ」の5種類です。開花時期、見頃時期など特徴はそれぞれです。

「大輪アサガオ」「変化アサガオ」「曜白アサガオ」は日本アサガオと呼ばれる

「大輪アサガオ」「変化アサガオ」「曜白アサガオ」は日本で品種改良されたため、帰化植物ですが日本アサガオと呼ばれています。

①大輪アサガオ

出典:写真AC

品種

①アフセ 青斑入り蝉葉「あおふいりせみば」

アフセは青葉で斑が入る蝉葉の種類です。他の2種類に比べ生育が旺盛で、花も葉も極めておおきく育ち、蔓も伸びやすい特徴があります。そのため、行灯(あんどん)作りや、らせん作りにもっとも多く仕立てられる種類です。皆さんがよくみかける行灯作りのアサガオはこの「青斑入蝉葉」です。

②キフセ 黄斑入り蝉葉「きふいりせみば」

キフセは黄色で蝉葉の形をした種類で斑が入ります。生育は弱いのですが、葉が小さく、蔓も伸びにくいため仕立てがしやすいとされます。(切り込み作りといわれる盆栽のようにコンパクトな姿に仕立てられます。)趣のある作りで愛好家には人気があります。

③キセ 黄蝉葉「きせみば」

キセは黄色の蝉葉ですが斑が入らない種類です。 アフセとキフセの中間程度の草勢があり、キフセに比べ蔓は伸びやすく葉も大きくなります。仕立ては切り込み作りで仕立てられることが多いです。

特徴

出典:写真AC

大輪アサガオは明治時代後期からさかんに作られるようになりました。現在栽培されている大輪アサガオの種類は、①花弁の数を増やす変異(州浜と呼ばれる)と、②蜻蛉葉といわれる葉の中央を裂片させて伸ばす変異を併せ持つ種類です。そのため、花弁は6〜9枚に増えることになり、葉の形は蝉葉と呼ばれる蝉に似た形が多くなりました。

大輪アサガオの花の色は豊富です。「紺色」「浅葱色」「紫色」「桃色」「茶色」「紅色」「藤色」「白色」「黒鳩」「淡黄色」「吹掛絞(ふきかけしぼり)」「刷毛目(はけめ)」などです。日本アサガオらしい伝統色と品種名が特徴です。

開花時期と見頃

開花時期は7月下旬から9月頃、見頃時期は8月頃です。

②変化アサガオ

出典:写真AC

花銘

最近の変化アサガオでは「獅子咲き牡丹」「采咲牡丹(さいざきぼたん)」「車咲牡丹」などが高い評価を集めました。

特徴

変化咲きアサガオや変わり咲アサガオとも呼ばれます。アサガオとは思えないような花や葉の形をした種類です。変化アサガオの歴史は古く文化文政期の頃にさかのぼります。その後、明治時代の中期頃に人工交配を利用した高度な変化アサガオが栽培、鑑賞されるようになりました。変化アサガオの花の見頃は遺伝子によって異なります。

終戦後、変化アサガオは減少傾向にあった

明治中期には「雪の部」「月の部」「花の部」「獅子の部」と4つのジャンルを持つほど盛んに作られていた変化アサガオですが、終戦後には愛好家たちが散逸してしまった結果、一時は減少傾向にありました。しかし、一部の愛好家によって系統が保存されていたため、戦前のレベルには及びませんが現在の変化アサガオの普及に繋げることができました。

変化アサガオには品種名がない

変化アサガオには他の園芸植物のような品種名がありません。なぜならば、変化アサガオには一代限りの株となることが多く、その株にひとつひとつ花銘を付けるようになったからです。現在では花銘を見るだけでどのような変異が表れるのか推測できるようになりました。

出典:写真AC

変化アサガオの花の色は「青」「紺」「紫」「紅」「柿」「鼠」「葡萄色」「唐桑」「団十郎茶」など詳細な色名を付ける特徴があります。人口交配により作られる変化アサガオの数だけ、花の色も作り出されていくのですね。

開花時期と見頃

開花時期は7月下旬から、見頃は8月です。

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③西洋アサガオ

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