セラスチウム(セラスチューム)の育て方!管理のコツや増やし方を解説!

セラスチウム(セラスチューム)の育て方!管理のコツや増やし方を解説!

セラスチウムは可憐な白い小花を咲かせます。また葉の色もシルバーでカラーリーフとしてもよく利用されています。夏の暑さだけに気を付ければ育て方も簡単で、とても人気の高い植物です。そんなセラスチウムの育て方や管理のコツについて詳しく説明します。

記事の目次

  1. 1.セラスチウム(セラスチューム)とはどんな花?
  2. 2.セラスチウム(セラスチューム)の育て方
  3. 3.セラスチウム(セラスチューム)の管理のコツ
  4. 4.セラスチウム(セラスチューム)の増やし方
  5. 5.セラスチウム(セラスチューム)の楽しみ方
  6. 6.まとめ

セラスチウム(セラスチューム)とはどんな花?

出典:写真AC

セラスチウムは花が白いだけでなく葉も白銀色で、カラーリーフとしても、とても人気がある植物です。では、セラスチウムとはどんな特徴を持つ花なのか、また名前の由来や花言葉などについてもご紹介しましょう。

セラスチウムの基本情報

学名 Cerastium tomentosum
属名 ナデシコ科ミミナグサ属
分類 常緑多年草
原産 ヨーロッパ
開花時期 4月~6月
花の色
草丈 10~20cm

ヨーロッパ原産のセラスチウムはグランドカバ―状に伸びる多年草です。春になるとカーペットのように一面に白い花が咲きます。横に広がるので、草丈はさほど高くはなりません。

セラスチウムの花

出典:筆者撮影

セラスチウムは5枚の花びらを持ち、その花びらは外側に向かって軽く反り返ります。また、切り込みが入ってハート形をしている花びらには、灰色の筋が何本かくっきりと入っています。花の大きさは2cmほどの小輪で、株全体を覆うように広がって花が咲きます。白い花の中央は黄色になっています。

セラスチウムの葉

出典:写真AC

セラスチウムの葉はシルバーグリーンで、2cmほどの小さなとがった形をしています。葉の表面に短い産毛のような繊毛が生えていて、葉の色がより白っぽく見えるのは、この繊毛があるからです。常緑なので冬場でも葉は枯れず、花が終わった後でも一年を通じてシルバーリーフを楽しむことができます。

セラスチウムの別名

別名①ナツユキソウ

セラスチウムはナツユキソウ(夏雪草)という名前があります。これは、セラスチウムの真っ白な花が一面に広がって咲く様子が、まるで季節外れの雪が降ったように見えるからです。暑い日にセラスチウムを見ると、少しでも涼を感じることができるのではないでしょうか。英語でも、スノー・イン・サマーという名前で呼ばれています。

別名②シロミミナグサ

Photo by nekonomania

シロミミナグサという名前は、セラスチウムの細くとがった葉が白い繊毛に覆われているので、動物の耳のように見えることから付けられました。ちょこんととがった葉は、動物が草むらに隠れているようにも見えて可愛いですね。また昔は食用にされていたこともあるので、ナグサという名前で呼ばれていました。

別名③シルバーカーペット

また、もう一つの別名として、シルバーカーペットと呼ばれることもあります。銀色のカーペットのように見えるのも、花が白く、葉もシルバー系のグリーンだからです。

セラスチウムの花言葉

「幸福」「才能」「思いがけない出会い」

Photo by nekonomania

セラスチウムの花言葉は、「幸福」「才能」「思いがけない出会い」です。どれもセラスチウムの純白の花にふさわしい花言葉ですね。そして「思いがけない出会い」という花言葉は、白い小花が咲き広がる様子から、夏に降るはずがない雪が、まるで一面に降り注いだように見えることに由来しているのでしょう。

セラスチウム(セラスチューム)の育て方

出典:写真AC

セラスチウムはとても強靭な性質を持つ花なので、とても育てやすい植物です。そんなセラスチウムの育て方について、詳しく説明しましょう。

育て方①植付け

セラスチウムは春先に店頭に出回ります。特に用土を選びませんが、できれば排水性がいい用土を使うようにします。また、横に広がってよく繁殖するので、どうしても株が混み合って蒸れやすくなります。何株かを植込む場合は、株間を十分取って植えるようにしましょう。

育て方②水やり

Photo byMonikas_Wunderwelt

セラスチウムは乾燥に強いので、水やりは庭植えの場合は降水に任せる程度で十分です。夏場や鉢植えの場合は、地面が乾いている様子であれば、適度に水やりしてやるといいでしょう。ただし、加湿には弱く、蒸れると葉や茎が茶色く枯れてしまうので、水の与え過ぎには注意が必要です。

育て方③剪定

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セラスチウムは非常に旺盛に繁殖する強い性質を持っているので、剪定が必要になります。横にどんどん伸びて成長するので、放っておくと先端ばかりに花が咲いて、見た目が悪くなります。また、そばに植えられている別の植物の成長を妨げてしまうこともあります。花が咲き終わった後は、適度に剪定してあげましょう。剪定で切り落とした枝はまた挿し芽にして増やすこともできますよ。

育て方④肥料

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セラスチウムには特に肥料は必要ありませんが、植え付けの時や、春先などに緩効性化成肥料を与えると、成長が良くなり、花付きが多くなります。

セラスチウム(セラスチューム)の管理のコツ

出典:写真AC

日当たりについての管理のコツ

強い日差しは避ける

セラスチウムは日当たりでも半日陰でも元気に育ちます。しかしあまり日光が強いと弱ってしまうので、庭植えの場合は半日陰や、大きな木の下など、一日の内で日陰になることがあるような場所に植えるのがいいでしょう。鉢植えの場合は、夏場の日差しの強い時期は、できるだけ軒下や木の下などに置いて、光を遮ってやりましょう。

湿度についての管理のコツ

加湿に弱いので蒸れないようにする

セラスチウムはグランドカバーのように横に広がって増えていく植物です。細い枝葉がぎっしりと株を覆い、とてもたくさんの小花が咲きます。そのためどうしても株元に風が通らず、高温多湿になると株が蒸れやすくなります。セラスチウムは多湿に弱いので、適当に枝を剪定して整理することで、株元に風が通りやすくなります。

冬越しについての管理のコツ

耐寒性はあるので冬でも枯れない

Photo bycomposita

セラスチウムは常緑の植物です。小さくて細い葉はとてもか弱く見えますが、実は強靭な性質を持っていて耐寒性があり、冬場に多少雪が積もっても元気です。庭植えでそのまま植えっぱなしにしていても枯れることはなく、一年を通じてシルバーの葉が楽しめます。

夏越しについての管理のコツ

耐暑性はないので涼しい場所で管理する

Photo byYuri_B

セラスチウムの難点は耐寒性がある反面、耐暑性がないことです。そのため夏に高温になる地方ではなかなかうまく育たないこともあり、本来は多年草なのですが、一年草として扱うこともあります。うまく夏越しさせるためには、夏の直射日光を遮って、できるだけ暑さから守ってあげることが大切です。移動できるように鉢植えで栽培すると安心ですね。

セラスチウム(セラスチューム)の増やし方

出典:写真AC

セラスチウムの増やし方は、種で増やす方法と、株分けで増やす方法と、挿し芽で増やす方法の3つがあります。それぞれの増やし方について詳しく説明しましょう。

増やす方法①種をまく

セラスチウムの種は、花が咲いた後の実の中にできます。実が成熟すると裂けて種子を散布するので、そのタイミングを見計らって採取しましょう。採取した種は6月、また9月がまき時です。まいた後は20日程度で発芽します。

増やす方法②株分けする

セラスチウムは株分けでも増やすことができます。株分けの時期は、夏の暑さが終わって涼しくなった頃、10月~11月頃が適しています。掘り上げた株を小分けして、新たに植え付けます。その後はたっぷりと水やりをしてあげましょう。

増やす方法③挿し芽をする

また、セラスチウムは挿し芽でも簡単に増やすことができます。成長が盛んになる5月~6月、または夏が終わって涼しくなった9月下旬~10月が挿し芽の時期になります。枝を10cmほど切り、コップなどに挿して十分水揚げてから、挿し芽用土に挿しましょう。半日陰に置いて、水切れしないように管理してください。しばらくすると根が出てくるので定植しましょう。

セラスチウム(セラスチューム)の楽しみ方

寄せ植え

出典:写真AC

セラスチウムは寄せ植えによく適している植物です。白い小花やシルバーの小さな葉が、主張し過ぎず、ほかの花をうまく引き立てる役割をします。また、たくさんの花が長い間咲き続けるので、しばらくの間純白の小花が楽しめます。耐寒性もあるので、花が少ない冬場でもカラーリーフとして利用できるのが嬉しいですね。その時々の季節の花を植え替えながら、寄せ植えでセラスチウムを楽しむことができます。

切り花

出典:写真AC

セラスチウムは枝を長く伸びるので、途中で切って花瓶に挿し、室内で切り花として楽しむこともできます。白い小花がとてもおしゃれで、お部屋のアクセントとしても活用できますよ。

まとめ

出典:筆者撮影

上品で可憐な純白の花が一面に咲き広がる様子はとても美しく、季節外れの雪が降ったかのように見えるので、ナツユキソウと付けられた和名も風情があってステキですね。ぜひ、みなさんもこのセラスチウムを庭や寄せ植えで育ててみてください!

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ライター

kurumi

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