グレコマとは?その特徴や育て方を解説!肥料の与え方・増やし方まで!

グレコマとは?その特徴や育て方を解説!肥料の与え方・増やし方まで!

斑入りのかわいい薄緑色の葉が人気のグレコマは、寄せ植え・ハンギング・グランドカバーなどに利用できる多年草の植物です。グレコマの葉や花の特徴、種類、栽培方法、肥料の与え方、株分けなどの増やし方、さらには増やさないコツなどをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.グレコマとはどんな植物?
  2. 2.グレコマの特徴
  3. 3.グレコマの種類
  4. 4.グレコマの植え方や利用方法
  5. 5.グレコマの栽培方法
  6. 6.グレコマ栽培のポイント
  7. 7.グレコマの増やし方
  8. 8.グレコマを増やさない方法
  9. 9.まとめ

グレコマとはどんな植物?

出典:筆者撮影

グレコマは多年草の植物です。優しい緑色をした斑入りの葉がかわいらしいですよ。繁殖力が強く、庭に植えると地面を這うように広がっていきます。寄せ植えやハンギング、グランドカバーなど、さまざまな植え方ができ、ガーデニングでも人気です。4~5月には薄紫色の花を咲かせます。香りがあるので、ハーブとしても利用されています。

グレコマの基本データ

学名  Glechoma hederacea
和名  セイヨウカキドオシ
分類  シソ科グレコマ属
形態  多年草
分布  ヨーロッパ、南西アジア
草丈  5~10cm
開花時期  4月~5月
耐暑性  高い
耐寒性  高い
耐陰性  高い

グレコマの特徴

出典:筆者撮影
 

グレコマは、ヨーロッパからアジアに分布する常緑性の植物です。繁殖力が高く環境が合うと、どんどんランナーを伸ばして増えていきます。ヨーロッパでは、古くから薬用植物としても利用されていました。爽やかな香りがあることからハーブとしても使われています。

グレコマの葉の特徴

グレコマの葉の形は丸い切れ込みの入った腎円形で、かわいらしい形をしています。色は薄い緑色です。最も流通している品種の「バリエガータ」には白の斑が入っています。

ボタニ子

ボタニ子

腎円形ってどんな形のことなのかな?

ボタ爺

ボタ爺

腎臓のような丸い形をしている葉を腎円形葉というんじゃよ。

グレコマの花の特徴

出典:写真AC

グレコマは開花時期の4月~5月頃になると、葉の付け根に小さな唇形花を付けます。とても小さな花(花径1cm未満)のためあまり目立ちませんが、薄紫色の優しい花ですよ。

ボタニ子

ボタニ子

唇形花ってどんな花?

ボタ爺

ボタ爺

筒状の花びらの先が、二つに分かれて唇のような形をしている花じゃよ。シソ科の花は唇形花が多いのじゃ。

薬草やハーブとしてのグレコマ

グレコマは、中国やヨーロッパでは古くから薬草として利用されてきました。薬草としての効能は、血糖値降下・利尿・腎臓病・花粉症などです。葉には香りがあるためハーブとしても利用され、乾燥したグレコマの葉はハーブティーとして飲用されています。

日本では、グレコマの仲間にあたる野草の「カキドオシ」を使った「カキドオシ茶」が販売されています。

グレコマの種類

バリエガータ

出典:筆者撮影

最も流通しているグレコマの品種が「バリエガータ」です。白い斑が不規則的に入るのが特徴で、一般的に「グレコマ」といえば、このバリエガータをさします。

ライム・ミント

日本原産であるカキドオシの仲間で斑入りの種類です。葉全体に散らしたような細かい白い斑がたくさん入ります。

レッドステム

細かなクリーム色の斑が入った葉と、赤い茎が特徴の品種です。春にはピンク色の小さな花が咲きます。

カキドオシ(垣通し)

日本の野草「カキドオシ」は、グレコマの仲間の種類です。「カキドオシ」は「垣通し」と書きます。垣根をも通り抜けて茎を伸ばして増えるという性質に由来しているといわれています。葉は、鮮やかな緑色で斑は入りません。

グレコマの植え方や利用方法

出典:筆者撮影

グレコマは耐寒性が高く、1年を通してガーデニングや観葉植物として利用できます。寄せ植えに使うと、斑入りのかわいい葉がアクセントとなり花を引き立てるでしょう。茎が鉢から垂れるように伸びていくため、ハンギングとして植えるのも素敵です。とても丈夫でよく増えることから、グランドカバーにも向いています。そのままグレコマだけを植えるのもおしゃれですよ。

植え方①寄せ植え

出典:筆者撮影

グレコマを花苗に添えるように植えると、かわいい葉がアクセントになり、花を引き立てます。伸びた茎を鉢から垂らせば動きを出すこともできますよ!グレコマがたくさん茎を伸ばしすぎる場合は、時々切り戻しをしましょう。

植え方②ハンギング

グレコマは、茎が長く伸びる様を楽しめます。長い茎もハンギングなら地面にとどく心配がありません。薄緑色の葉が風で揺れて涼しさを演出してくれるでしょう。グレコマだけでも寄せ植えでもどちらでも楽しめますよ。ただし、グレコマは乾燥に弱いため、ハンギングではこまめに水やりをするのが大切です。

植え方③グランドカバー

地植えにしたグレコマを庭の歩道のレンガやタイルなどに沿うように伸ばすと、ナチュラルな雰囲気を演出できます。バラなどの木の根元に這わせても素敵ですよ。グランドカバーとしておしゃれに利用できます。ただし、繁殖力の強さから増えやすいため、注意が必要です。

植え方④グレコマだけでもかわいい

出典:筆者撮影

小さめな植木鉢にグレコマだけを植えるのもかわいいですよ。庭石の上やガーデンファニチャーの上に置くなど、ちょっと高い位置に置くと、茎が長く伸びる姿を楽しめます。室内でも十分育ちますが、窓辺などの日当たりのよい場所に置きましょう。

植え方⑤冬も楽しむ

グレコマは耐寒性があるので、暖地では冬の時期の貴重な緑として利用できます。寄せ植えなどの冬のガーデニングにぴったりですよ。寒冷地の場合、グレコマの葉は霜に当たると紫がかってしまいますが、室内で管理すれば緑色のまま楽しめます。

ボタニ子

ボタニ子

グレコマはいろいろな使い方ができるのね!育ててみようかな?

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グレコマの栽培方法

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