イエダニの症状とは
イエダニはねずみに寄生していた害虫なので、腫れやかゆみだけでなく重篤な症状・感染症を起こす危険性があります。イエダニの症状に当てはまる場合は、病院受診することをおすすめします。自宅にねずみが確認される場合は、ねずみ退治をしないと症状が改善しません。
症状①しこりと水疱
イエダニに刺された部分が赤く腫れ、水疱としこりができます。また、この症状が同じような場所にまとめて数か所できます。イエダニは血液を求めて刺してきていますので、血管の側に出現することが多いのも特徴です。1cmほどの赤黒く膨れたものを見つけたら、イエダニでしょう。
症状②長期間続く強いかゆみ
刺されてからかゆくなるまでに時間がかからない場合も、イエダニと考えたほうがよいでしょう。イエダニは刺された瞬間~10分経たないうちにかゆくなるのが特徴です。とても強いかゆみで、10日ほど続きます。強いかゆみを感じたら、すぐに洗い流すことをおすすめします。
症状③皮膚の柔らかい部分・陰部に多発
イエダニは刺す力が強くはありませんので、肌の柔らかい部分で血管の近くを狙って刺してきます。特に二の腕・太もも・わき・腹部が危険ですが、陰部は湿度・温度ともに保たれ、肌も柔らかいため狙われやすいです。男性より女性のほうが被害にあいやすいです。
症状④アレルギーの発症
イエダニや死骸を吸い込んでしまうことでアレルギー性鼻炎、糞や死骸が目に入ることでアレルギー性結膜炎、皮膚に触れることで皮膚炎を発症する可能性があります。子供の場合は、アトピー性皮膚炎の発症も考えられるでしょう。重篤になると日常生活に影響が出る恐れがあります。
ボタ爺
イエダニの症状
- 発赤・水疱・しこりとともに、激しいかゆみの出現
- 血管のある皮膚の柔らかい部分が狙われやすく、アレルギー発症の危険あり
ツメダニとの違いとは
ツメダニ
— 伊藤こうじ (@gwashi) August 20, 2019
梅雨時、秋口に増殖するダニ。8~9月は特に被害が増加。他のダニやチャタテムシ等を捕食。これら餌になる虫が増えると、ツメダニも多く発生する。吸血しないが、稀に間違って人を刺し体液を吸うため、刺咬症の原因になることも。 pic.twitter.com/RFd7MruGJP
前述しましたが、人を刺すのはツメダニまたはイエダニです。ツメダニは他のダニを餌にしますので、人間を刺そうとはしていません。また、症状も異なります。刺されてから数時間は気付きませんが、かゆみは1週間程度継続します。衣類に隠れた柔らかい皮膚に注意が必要です。
ツメダニとの違い
- ツメダニは人間には寄生しない
- 刺されてからすぐには気づかず、服に隠れた部分のかゆみが1週間ほど継続する
ボタニ子
次のページでは、イエダニの宿主駆除についてご紹介します。
冬に起こるアレルギー症状は、風邪が原因だと考えられやすいんじゃが、消毒や風邪薬で改善しなかったらすぐに病院を受診することじゃ!