ヘメロカリスの育て方！植え付けのコツや上手な増やし方を詳しく解説！

ヘメロカリスを上手に栽培するためには、植え付け場所・置き場所と日常の手入れの仕方に気をつける必要があります。また、開花期である夏場は花の管理が重要です。

庭植えの場合は日当たりと水はけのよい場所を選びましょう。半日陰でも育ちますが、花をたくさん咲かせるためには日当たりが重要です。50cm程の十分な間隔を空けて植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりをしてください。

春や秋の季節になるとポット苗が出回っているので、ふた回りほど大きな鉢に植えます。置き場は日向がおすすめですが、半日陰でも問題ありません。

庭に植え付けする際の用土には、腐葉土や堆肥などの有機質を多めにすき込んでおくと、数年間植え替えをしなくても元気に育ちます。鉢植えの場合は、通気性のよく適度な保水性がある土がおすすめです。赤玉土に腐葉土を少し混ぜた土を使用するとよく育ちます。

ヘメロカリスの植え替え時期は植え付けと同じく、3月～4月の春期か9月～10月の秋期です。

庭植えの場合は一度植え付けたら5年～6年は植え替え不要です。しかし毎年大きくなるため地下茎がだんだんと混み合ってきます。すると株の中心部分から育たなくなってくるので、新たに株を作り直す必要があります。株分けの方法は後ほどご紹介します。

鉢植えの場合は、鉢の底から根が伸び出てきたらひと回り大きな鉢に植え替えます。植え替えを繰り返して鉢が大きくなりすぎた場合は、植え替えと共に株分けも行います。夏期は日向に置いておくと暑さと乾燥で株が傷みやすくなってしまうため、置き場所を涼しい場所に移動させてください。

10号鉢（直径約30cm）くらいの大鉢の方がボリューム感のある見事な株に育ってくれますので、鉢置き場のスペースに余裕がある方は株分けをしない方がおすすめです。10号鉢にも収まりきらなくなってきたら株分けを検討しましょう。

ヘメロカリスは季節毎の気温変動に注意する必要はありませんが、開花期である夏場の手入れが少し忙しくなります。

夏は水を切らさないように注意しましょう。土が頻繁に乾燥してしまうとつぼみが落ちてしまうことがあります。早朝や夕方の比較的涼しい時間帯に水やりするのがおすすめです。日中しおれるほど乾燥してしまう場合は、その都度水やりしてください。

また、一日花なので咲き終わった花の摘み取りも欠かさず行いましょう。しおれた花は花首から摘み取り、花が咲かなくなった花茎は付け根から切り落とします。枯れた花を付けたままにしてしまうと、種子を作るために栄養が使われるので株が早く疲れてしまうので気をつけてください。

ヘメロカリスは耐寒性が強いので、庭植えの場合でも特別な対策をしなくても越冬できます。水は夏ほど頻繁に与える必要はありませんが、乾燥しやすい場合は適宜水やりをしておきましょう。

ヘメロカリスに与える肥料は、植え付けの際用土に前もって堆肥などを混ぜていますので追肥料として与えます。植え付けの時期と同じ3月～4月頃に1回、開花期が終わる9月～10月頃に1回、化成肥料を株元に撒いてください。

ヘメロカリスは株分けで増やします。その方法は以下の通りです。

1. 葉を根元から10cm程残し、全て刈り取る ※春に行う場合は刈り取らなくてよい
2. 株を掘り上げ、一株2、3芽になるように切り分ける
3. 切り分けた株をそれぞれ十分な間隔（約50cm）を空けて植え付ける

ヘメロカリスは園芸品種なので病気にとても強く、病気にかかることがありません。ですがどの花にも湧きやすい害虫にだけは注意が必要です。

アブラムシは、春の季節に発生しやすい緑色の害虫です。ヘメロカリスに病気をもたらすことはありませんが、放置していると葉や茎を覆うほど大量に付いてしまいます。見つけ次第殺虫剤で駆除しておきましょう。

ヘメロカリスは初心者向けの花なので、ポイントを押さえれば簡単に育てることができます。庭に植えたりバルコニーに置くと、場をぱっと華やかにしてくれますよ！ぜひ育ててみてくださいね。