ヘメロカリスとは
ヘメロカリスとはどのような植物なのでしょうか?育て方はとても簡単で、ガーデニング初心者でも扱いやすい植物です。まずは、ヘメロカリスの特徴や品種などをご紹介します。
基本情報
名前 | ヘメロカリス |
学名 | Hemerocallis |
分類 | ユリ科ワスレグサ属 |
原産地 | アジア東部 |
大きさ | 30~150cm |
開花期 | 5月~8月 |
名前の意味
ヘメロカリスという名前にはギリシャ語で「一日の美」という意味があり、「一日:hemera(ヘメラ)」と「美:callos(カロス)」を組み合わせて付けられました。
英名はデイリリー
英語では「Day lily(デイリリー)」と呼ばれており、意味は「一日のユリ」です。
ヘメロカリスの仲間
ヘメロカリスは園芸品種で、アメリカにて品種改良を重ねられた結果、現在では3万種類と多様な品種が存在しています。その原種は、日本でも漢方としてよく知られている「カンゾウ」やユリの仲間「キスゲ」です。ここでは原種2種類と園芸品種2種類をご紹介します。
ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)
ニッコウキスゲは別名ゼンテイカとも呼ばれ、6~8月に黄色やオレンジ色の花を咲かせるユリの仲間です。ヘメロカリスと同じく、朝開いて夕方にしぼむ一日花です。
ヒメカンゾウ
ニッコウキスゲに似ていますが、それよりも小型で繊細な形の花弁です。古くから風邪などに効く漢方薬としても親しまれています。
ジョアン・シニア
ヘメロカリスから派生した品種のひとつで、大きくて白い花弁が特徴です。
アネット
ワインレッド色の品種です。スパイダー咲きと言われる咲き方で、細長い花弁が目一杯に花開きます。
ボタニ子
ヘメロカリスの花言葉
ヘメロカリスには以下のような花言葉があります。
- 宣言
- 苦しみからの解放
- 憂いを忘れる
- 愛の忘却
- 順応性
- 一夜の恋
- 私に触れないで
ボタニ子
前向きな言葉もありますが、はかない印象の言葉もありますね。一日でしおれるという特徴から来ているのでしょうか?
ヘメロカリスの特徴
花の特徴
ユリに似た花
ユリの仲間であるヘメロカリスは、ユリのような色鮮やかで大きい花を咲かせます。その色は品種によって大きく変わり、原種に近い黄色・オレンジ系から白・ピンク・赤などと様々な色の花が見られます。咲き方も一重咲きと八重咲きがあり、花弁が細長いものや丸みのあるもの、ふちがフリルのように波打つものなど、同じヘメロカリスでも並べると違う花に見えるほどの多様性があります。
一日でしぼんでしまう
ヘメロカリスは一日花で、開いて半日経つとしぼんでしまいます。また、花の寿命が短いことに代わりはありませんが、朝に開いて夕方にはしぼむ「昼咲き」と、夕方に開いて翌朝にはしぼむ「夜咲き」の2タイプがあります。
開花期が長い
ヘメロカリスの開花期は春~夏にかけての季節で、5月中旬~8月にかけてと約3ヶ月の間毎日咲き続けます。一日でしおれる分常に新鮮で綺麗な花が見られるので、お部屋に飾ると華やかなワンポイントになってくれます。
育ち方の特徴
長く楽しめる多年草
ヘメロカリスは、日々の手入れをしっかりすれば何年も長生きしてくれる多年草です。前述の通り花一輪あたりの寿命は短いですが、新しい花を次々と咲かせるので長期間楽しめます。
暑さ寒さに強い
ヘメロカリスの育てやすさは、耐暑性も耐寒性も抜群という点にあります。そのため基本的には土地の気候を選ばず育てられる上、季節毎の特別な対策も必要ありません。
ボタニ子
次は、育て方や増やし方についてご紹介します。
ヘメロカリスは、この他にも様々な派生品種が出回っています。種類によって大きさや色が違うので、あなたのお気に入りの品種を探してみてください!