クレオメの育て方③水やり
一般的な植物は、毎日欠かさず水やりしますが、クレオメはそれに当てはまりません。水やりのベストなタイミングの見極め方も含めて、詳しく説明します。
水やりの頻度
水やりは土が乾いてから行う
水やりは、土が乾いてから行います。大切に育てていると、どうしても過保護に手をかけたくなりますが、しっかり乾いてから水やりするのがポイントです。乾燥に強い植物ですから、土の表面が乾いていても問題ありません。水やりする前に、土がどの程度乾いているか、把握しておきましょう。
土が乾いたかどうかの確認方法
確認の仕方は、土の色や重さ、竹串を土に刺すなどです。竹串を土に刺して確認する場合は、刺して土から抜くときに竹串に湿った土が付いてくるかどうかで判断します。水やりするときは、しっかり鉢から水が流れるまで行いましょう。少しずつ頻繁に水やりするのは、菌の繁殖に繋がりおすすめしません。
クレオメの育て方④増やし方
クレオメの増やし方は種まきのほか、こぼれ種でも可能です。しかし増やし方のひとつ、こぼれ種から増やす場合、注意すべき点があります。ここでは、その注意点も含めて増やし方を解説します。
増やし方と花がらについて
種まきやこぼれ種で増える
増やし方は生長中に出るこぼれ種からも可能です。しかし、場合によってこぼれ種は、一箇所にたくさんこぼれ落ちることもあります。そうなると苗同士で栄養を奪いあうことになるため、早めに移植や間引きをしなければいけません。クレオメは基本的に移植を嫌がる植物なので、しっかり育ち始める前に素早く行うようにしましょう。
次の花を咲かせる場合は花がらを摘む
花がらを摘まずに種を取れば、来年また種まきできます。しかし次の花を咲かせたい場合は、花がらを摘むのがおすすめです。花がらを摘むと、再び優雅な姿のクレオメを咲かせてくれます。開花期間中、花がらを摘めるようになっていれば何度でも可能なので、こまめに手入れするといいでしょう。
クレオメの育て方⑤病気・害虫
栽培中、気をつけなければいけない害虫と病気はクレオメにもあります。対処法も確認しておけば、実際に遭遇しても慌てずに済むでしょう。
害虫と病気
クレオメが注意するべき害虫はハダニ
ハダニはとても小さな害虫で、湿度の高い季節に活動が活発になるのが特徴です。ハダニが植物に接触すると、葉の裏から汁を吸い取ります。乾燥している植物が好きな害虫なので、乾燥気味に育てるクレオメは特に注意しなければいけません。ハダニにやられると、次第に葉が縮んできて、成長を阻害されます。
かかりやすい病気は灰色かび病
ハダニが与える病気は「灰色かび病」です。灰色かび病は湿気が高い時期に発生しやすく、病気が進むとあちこちに広がり、次第に腐ってしまいます。病気が発生した場所に灰色のかびができることが、この病気の名前の由来です。
対処法
ハダニはダニの一種なので、ダニ用の薬が効果的です。薬以外にも、日頃の管理場所や手入れ方法を見直すことで、被害を避けやすくなります。具体的には、葉裏にも葉水したり置き場所の風通しをよくしたりなどです。梅雨の時期は湿度も高く、特に注意したほうがいいでしょう。
まとめ
クレオメは、丈夫で水やりの手間もかからない初心者にもおすすめの植物で、生育時期には花屋に多く並びます。増やし方はこぼれ種でも増やせるので、気づいたら芽が出ていたということもあるでしょう。害虫や病気は自分でも対処できるので、こまめに手入れをしたり多湿に注意したりしながら育ててみてはいかがでしょうか。
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