ホウセンカとは?
夏の暑さに強い一年草
ホウセンカは、東南アジア原産の夏の気候に強い花です。しかし、夏に花を咲かせると、冬の季節は寒さに耐えることができず枯れてしまいます。そのため、次の春には種がはじけることで、また発芽し成長します。今回は、そんなホウセンカの種や実の特徴、種がはじける理由までみていきましょう。
ホウセンカの種や実の特徴
蒴果(さくか)
蒴果とは、実が成熟するとはじけて種子を飛ばすもののことを指します。ホウセンカは蒴果の一種で、アサガオやユリなどもホウセンカと同じ蒴果の植物です。種がはじけるという特徴は、ホウセンカの実や種の最大の特徴といえるでしょう。
種がはじけるまでの流れ
花の開花時期が過ぎると、茎の付け根に楕円形の実がなります。そして、実が成長してくると、だんだんと乾燥していきます。最終的には、熟しきった実が開き、中にある種子が飛び出してきます。
種がはじける仕組み
ホウセンカの実がはじける仕組みは、実の構造が関係しています。ホウセンカの実は、心皮がいくつもくっついて種を覆っています。そのため、実をよく観察すると、いくつも縦に筋が入っているのが分かるでしょう。そして、種がはじける際には、乾燥の進んだ実が筋に沿って開き、種がはじけます。
種の特徴
ホウセンカの種は、緑色の実の中に20個程度入っています。見た目は茶色い2mm程度の大きさで、表面には所々へこみや斑点模様が見られます。また、大きさは多少ばらつきがありますが、発芽に関して問題はありませんよ。
ホウセンカの種がはじける理由
ホウセンカは、同じ蒴果のアサガオに比べて、とても広い範囲まで種を飛ばします。ここでは、なぜホウセンカの種がはじけるのか考えられる理由を2つご紹介します。
①種が同じ場所に集まるのを防ぐため
種が同じ場所に落ちてしまうと、栄養が行き渡らなかったり、太陽光をしっかりと浴びれなかったりします。そのため、種を違う場所に飛ばして少しでも多くの子孫を残そうとすると考えられています。
②連作障害を起こす可能性があるため
ホウセンカは、毎年同じ場所で育てると、連作障害を起こす恐れがあります。そのため、同じ場所に種が落ちないようはじけると考えられています。
ボタ爺
次は、ホウセンカの植え方や育て方について紹介するぞ。ホウセンカは初心者でも育てやすい植物じゃから、興味があればぜひチャレンジしてみるのじゃ!